Ⅰ 講演

人生100年時代、
私たちにとっての女性活躍とは?

郡 千寿子さん(国立大学法人 弘前大学理事・副学長)
文学部国文学科1987年卒、本学大学院1990年修士 2009年博士(文学)

プロフィール

非正規雇用・シングルマザーから、大学教授・副学長へ
「与えられた職務にいつも最善を尽くす」「過去は変えられないが、未来は変えることができる」
1980年代 浪人と下宿はダメとの両親の方針で志望大学・志望学部への進学断念
1983年

武庫川女子大学 文学部国文学科 入学
当初、志望校ではなかったため意欲なしの学生生活
しかし! 恩師そして国語学という学問に出会い、奮起する

武庫川女子大学大学院進学、 1990年 修士課程修了
武庫川女子大学 助手 (任期付き5年)
キャリア教育のない時代、「結婚が女性の幸せ」と思い込む

1995年 阪神淡路大震災 自分の人生を再考 人生の再構築へ
非常勤講師時代 不安定な生活をしながら研究と子育て
「35歳までに就職できなければ研究職は諦める」と決意
1999年 国立大学 弘前大学 教育学部 助教授(公募により採用)34歳
2009年 博士(文学)取得
2011年 教授へ昇格
2012年~ 弘前大学出版会編集長 弘前大学附属図書館長 を歴任
2016年~ 弘前大学 理事(研究担当)・副学長

何事にも真摯に取り組む姿勢が信頼と豊かな人脈を築き、学生目線の種々の改革を実行。長年にわたる功績とリーダーシップが評価され、いまや武庫女卒の誇りを胸に、弘前大学を代表する顔の一人として、海外での講演、地域貢献、メディアへの登場など大活躍している。

Ⅱ パネルディスカッション

これからの社会に対応していくリーダーシップ像~先輩から学ぶ~

  • 成瀬 友美さん
    ㈱西山酒造場
    生活環境学部 食物栄養学科
    2013年卒

    プロフィール

  • 平島 利恵さん
    ㈱ユーリエ 代表取締役社長
    文学部 英語文化学科
    2004年卒

    プロフィール

  • 中川 千寿さん
    武庫川女子大学 広報室
    短期大学部 英語学科
    1993年卒

    プロフィール

アメリカ留学と同様、ワクワクしながらいろんなことに挑戦していきます。
「仕事は楽しい!」

2013年武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科を卒業後、
「行ったことがなく、知り合いもいない土地で自分がどのくらいできるのか挑戦したい」という思いを秘め、英語が得意でもないのにアメリカのリベラルアーツの大学Benedictine Collegeに編入。

3年間の学費を親から借り、生活費をアルバイトで稼ぎながらやりたいことに挑戦。

社会学やファイナンス、演劇、神学等を学びながら心理学を専攻。
学校生活では、International Student Ambassadorとして異文化と触れ合うイベントの企画、運営を行う。

2016年5月に無事卒業。
自分のやりたい仕事を模索しながら日本、アメリカ各地やカンボジアなどに就職活動に行く。

武庫川女子大学のイベントきっかけで現在働いている丹波にある株式会社西山酒造場に出会い、「ここで働きたい!!」と思い、猛アプローチをかけ入社。

最初は蔵人として製造に入り、清酒造りとノンアルコール、調味料、化粧品などの担当を行い、昨年の秋より経営管理・人事課に配属。

何気ない日常の不快な作業をなくしたい主婦目線のものづくりをし、こだわりの商品発売。
「人生一度きり」なので毎日を精いっぱい生きています。

2004年3月、武庫川女子大学 文学部 英語文化学科 卒業

武庫女卒業後、株式会社リクルートに入社。
じゃらんnetでEC事業に携わり、その後、株式会社マクロミルへ。
2013年~2015年の間はニューヨーク在住。帰国後、会社設立。

2011年3月11日の東日本大震災に遭遇。
当時川崎市在住で2カ月の乳飲み子が。
震災当日にドラッグストアに行くも、すでに紙おむつは売り切れ、残っていたのは布おむつだけで、仕方なく始めた布おむつ育児だったが、意外なメリットがあることを発見。
ゴミも捨てなくて良いし、ストックがなくなる心配もない。おむつ外れも早いので社会復帰もしやすいが、当時、可愛いわかりやすい布おむつがなかったので2012年に布おむつ専門店Estlanceを開業。

評判はよく、布おむつの売り上げ枚数は10,000枚を突破し(2016年9月)、布おむつランキングでも度々1位にメディアに取り上げられているが、「もみ洗いをしないといけない」不毛な洗濯の作業があるため、なかなか紙おむつユーザーから布おむつユーザーへのシフトは変えられず、「もみ洗いなしで汚れがごっそり落ちる洗剤があったら」と開発を決意。
つけおき放置だけで、排泄物・血液・黒ずみ・黄ばみなどカラダから出る汚れをごっそり落ちる洗剤を作ることに成功し、2017年「洗濯洗剤Rinenna(リネンナ)」を発売。

洗濯の概念を変えたい「Rinennaをヒットさせたい」思いで、沢山の方々に知ってもらうために、全国各地を駆け回る。

職場と劇団、それぞれで全力投球。
相乗効果でどっちもが面白い!社会人になってからの方が断然楽しい☆
1985年 武庫川中学校(現・武庫川女子大学 附属中学校)入学
ここから私の武庫女人生が始まった!
1993年~ 武庫川女子大学 短期大学部 英語学科 卒業後、学校法人武庫川学院に入職し学生部で勤務
ベテラン先輩職員や自分よりも年上の学生に圧倒され、借りてきた猫のような日々を送る
仕事だけでは息が詰まりそう・・・
1994年 武庫女に勤めながら兵庫県立ピッコロ演劇学校に入学
演劇を通じ、自己表現・チームビルディング・リーダーシップ等を学ぶ
1995年 阪神淡路大震災で実家が全壊。人生観・人間観が変わる。
1997年~ ピッコロ演劇学校卒業後、同期・後輩と劇団を旗揚げする
劇団代表。演出、脚本などを担当
職場と劇団。それぞれの役割を全力でやる!
2008年~ キャリアセンターで勤務
当初は、こんなシリアスな部署は、自分には向いていないと思い、悩む。
しかし、私のキャラクターを必要とする学生も居るということに気付き、勇気が出る。
また、仕事を通じて企業の方やOGに出会い、多様な考え方や生き方に触れ、感性も磨かれる。
仕事での経験は芝居に。 芝居での経験は仕事に生かすことが出来る!!
2019年~ 広報室で勤務
武庫女の良さを知っている私だからこそ、その良さを広く伝えたい!
・・・現在、劇団第18回公演に向けて脚本を執筆中。

Ⅲ グループワーク

私にできるリーダーシップとは?

時間 スケジュール
12:30 受付 会場:文学2号館3階 L2-31教室
13:00 開会の挨拶  
13:10 第1部
講演
人生100年時代、私たちにとっての女性活躍とは? 人生100年時代、女性の生き方・仕事観はどのように変わってきたか。講師のキャリアパス、職業観、これからのチャレンジ等について体験談をふまえてお話しいただきます
14:10 休憩  
14:20 第2部
パネルディスカッション
これからの社会に対応していくリーダーシップ像~先輩から学ぶ~キーワードは「切り拓く」。それぞれの環境でどのように未来を切り拓いてきたか、リーダーシップの捉え方、リーダーでなくともリーダーシップを発揮できる人材になるためのヒントを武庫女OGからお話しいただきます
15:20 休憩・移動
L2-32教室
15:30 第3部
グループワーク
私にできるリーダーシップとは?参加者全員がグループに分かれて、リーダーシップに焦点を当てながら、自分たちの現在と未来について考えます
17:05 全体振返り  
17:25 閉会の挨拶  
17:30 終了  

その先へ!プロジェクト2019の“思い”

創立80周年を迎えた武庫川学院。

武庫川女子大学は武庫女の愛称で知られ、学生数全国最大の女子大として、これまでに大学・短大を合わせて19万人を超える卒業生を輩出し、多くの武庫女出身者が社会の各分野で活躍しています。有力企業847社の人事担当者が回答したある雑誌の調査によれば、行動力の点で武庫川女子大学は、全国約800の大学のうち第14位で、女子大ではトップでした。

卒業後も社会から高い評価を得る武庫女生。今回のイベントは、こよなく母校を愛し誇りに思う武庫女OGが集結し、自らのキャリアをふりかえりながら、武庫女の魅力とパワーについて大いに語り合います。卒業生から見た武庫女の過去と現在を見据えながら、人生100年時代を迎え、女性活躍がいっそう期待される未来に向けて、今後求められる女性の能力、とりわけリーダーシップについて共に考え、併せてそれらの能力を育む女子大の教育の可能性について探っていきます。

卒業生との交流やそのメッセージを通して、多くの“しげき”“きづき”“げんき”を得て、参加した一人ひとりが自らの「今」と「その先」に思いをめぐらす貴重な機会となることを願っております。どうぞふるってご参加ください。