武庫川女子大学
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動画ニュースで紹介! 東日本大震災の被災地出身の新入生が、マスコミの取材に対し「被災した人たちの分まで頑張ります」と入学の決意を語りました。[2011/04/06更新]

 4月4、5両日に本学で挙行された入学式の後、東日本大震災の被災地・福島市出身の新入生、柳沼里奈さん(大学生活環境学科))=写真中の左側=と仙台市出身の峯岸未由希さん(短期大学部幼児教育学科)=写真左の左側=がマスコミの取材を受け、「被災した人たちのためにも、頑張ります」と抱負を語りました。

※ 柳沼さんの入学の話は、4月4日夕方放送のサンテレビと、翌5日付朝刊の朝日、神戸、産経、毎日、読売各紙の地方面で紹介されました。
※ 峯岸さんの入学の話は、4月5日夕放送のNHK、関西テレビと、翌6日付朝刊の神戸新聞の社会面と産経、読売両紙の地方面で紹介されました。

「地震があっても、武庫女へ進学するという意志は曲げませんでした」
 柳沼さんの実家は、地震と津波に見舞われた福島第一原子力発電所から約60キロ離れていますが、地震の後は一家は一時期、栃木県の親戚の家へ避難していました。
 入学式の後、糸魚川学長=写真中の右側=が柳沼さんに面会し、「大変でしたね。頑張ってください」と励ますと、柳沼さんは「ありがとうございます」と大きく頷きました=写真中=。

 新聞、テレビ局など7社が取材に訪れ、柳沼さんはインタビューに以下のように答えました=写真左=。
 16年前に大震災に見舞われた神戸の街を見た感想を聞かれ、「地震があったのかなと思うほど、復興していると思いました。福島は今、その神戸からも支援を受けていますが、必ず神戸のように復興すると信じています」ときっぱりと答えました。

 本学に入学した理由は「武庫川女子大学は遠いとは思いましたが、生活環境学科には私が学びたい内容があり、評判が良かったので、入学することにしました。地震で大変な状況になりましたが)学びたいところへ進学するという意志を曲げないで、こっちに来ました」と説明し、「衣服の勉強をしっかりして、将来はアパレルの企画などをする職業に就きたいと思っています」と将来の夢を語りました。

 原発近くの地域に避難指示が出ていることについては「避難しろといわれても、いったん避難すると、次にいつ元のところで生活できるようになるか分かりません。私が以前に行ったところが全く違う形になっている映像を見ると、不安でいっぱいになります。また、地元に残っている友人のことを思うと…」と複雑な思いを語りました。

 インタビューを見守っていた母親の美紀子さんは「3年間、頑張って勉強して合格した大学ですので、これからの4年間は、やりたいことをしっかりとやってほしい」と里奈さんにエールを送っていました。

 「津波で亡くなった先輩の分まで頑張ります」
 峯岸さんの出身高校は、津波の被害の大きかった名取市内にありました。津波は高校のすぐ近くまで押し寄せ、校舎の一部は壊れましたが、峯岸さんは自宅にいて、無事でした。しかし、バスケット部の1年先輩は地震の後、祖父の様子を見に行って津波に巻き込まれ、亡くなりました。「大好きだった、優しい先輩でした。嫌なことがあると顔に出る私に、先輩は『笑顔でいると後輩は安心するし、その方が可愛いよ』といってくれました。これから、先輩の言葉を守り、先輩の分まで頑張って生きようと思います」と話しました。

 峯岸さんのお母さんの敦子さんも本学の卒業生で、同窓会「鳴松会」の会員です。震災後、峯岸さんの家のガスは止まり、不自由な生活が続きました。そんな時、仙台市内に住む同窓会「鳴松会」東北支部長の猪狩公子さんが「うちはオール電化なので、お風呂を沸かせますよ」と声をかけ、峯岸さんらはお風呂に入れてもらいました。

将来の夢については「幼稚園の先生になり、故郷に戻って、復興のお役にたちたい」と話しました。

今、私たちに何ができるのかを考えよう―。柳沼さんを取材した学生広報スタッフの感想
 大勢の記者やカメラマンに囲まれ、次々に質問されてもハキハキと答える、柳沼さんの姿が凛(りん)としていて印象的でした。それでも最後の方に涙を流されているのを見て、西日本に住み、いつも通りに生活できている私たちも、その重さを感じずにはいられませんでした。毎日、テレビや新聞で目にする、どんな報道よりも心に響くものでした。こうして、毎日を普通に過ごせていることの素晴らしさや、ありがたさを改めて感じるとともに、日々の報道にどうこう言うばかりではなく、それを踏まえて、「今、私たちに何ができるのか」「何を学んだのか」を、一人ひとりがもっと考えていく必要があるのではないかと思いました。

日本語日本文学科3年 平松稜子、三根智恵子、宮本華、食物栄養学科3年 藤新友美、情報メディア学科4年 大谷有佳里

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