武庫川女子大学
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学生広報スタッフ取材レポート

[2011/5/28]
金子みすゞの世界を学生が語る集いを、学生広報スタッフが取材しました。

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 今、再び脚光を浴びている童謡詩人・金子みすゞの世界を、みすゞゆかりの学生が語る集い『金子みすゞの世界と私』が5月28日午後2時から、中央キャンパスのマルチメディア館・メディアホールで開かれました。司会は松島めぐみさん(日本語日本文学科4年)=写真右の右端=、機器操作は藤田悠花里さん(生活環境学科4年)=同2人目=が担当。その学生手作りの企画を、学生広報スタッフが取材しました。

学生手作りの集い
 語り手は、詩集も出版するなどして、詩人としても活躍している文学部教育学科4年生の佐々木佳子さん(21)=写真中=です。佐々木さんは、金子みすヾ(1903-1930年)と同じ山口県長門市の出身で、幼い頃から、みすヾに親しみ、2000年に「みすゞ児童作品コンクール」の自由詩の部門で、最優秀賞と再興の賞である大賞を受賞しました。

佐々木さんにインタビュー
 この集いは、神戸、毎日、読売の3紙が取材し、翌29日付朝刊の阪神面の記事で紹介されました。学生広報スタッフの山口ありささん(生活環境学科4年)=写真左の左から2人目=と橋本冴代さん(同学科3年)=同3人目=が、新聞社の記者と一緒に佐々木さんにインタビューしました。以下は、広報スタッフの取材記です。

Q:詩は、どのような時につくられますか?
A:お風呂の中などで、ふと浮かんだ言葉を、ルーズリーフに書き留めます。ほとんどの詩は、普段の何気なく思いついたことを、日記を書くような、写真に撮るような感覚で作っています。

Q:今後も詩の制作を続けていきますか?
A:歌を歌うことが好きなので、歌に出来るような長い詩を作りたいと思っています。

Q:金子みすゞの詩の影響は受けていましたか?
A:直接的な影響を受けてきたとは思っていませんが、みすゞさんと同郷なので、幼い頃からみすゞさんの詩には親しんできました。私は人の真似をするのが嫌なので、自分だけの詩を書きたいと思っています。

 日常の、何気ない生活の中で、思いついた言葉を紡いでいくという佐々木さん。この日、佐々木さんの自作の詩の中から、学生に馴染みのあるエンピツをテーマにした詩を紹介します。

  働きもの
  僕の手の中
  あの子の手の中
  カリカリせっせと働いて
  いろんな思いを形に変えて
  僕のきもちを届けてくれる
  文字となって届けてくれる
  痛くないのかなぁ
  疲れないのかなぁ
  どんな時もいつだって
  僕のえんぴつ働きものだ

 エンピツの視点になって書いていることに、斬新な印象を受けました。土や雪、動物など自然や生物を暖かく見守る、みすゞの優しい眼差しに通じるものがあるような気がしました。

参加者の感想
 集いに参加した佐々木さんの友人の学生2人に感想を聞きました。教育学科4年の戸田ももさんからは「佐々木さんは感性豊かで、人の細かいところまでよく気が付く人です。佐々木さんならではの感性で、日常の中から思いついたことを詩にするからこそ、今の私たちや女性たちに響く詩が書けるのだと思いました。是非、じっくりと佐々木さんの詩の本を読みたいと思いました」という心のこもったメッセージをいただきました。  同4年の佐々木彩花さんは「この集いを開くまでに、佐々木さんは、ものすごい努力をしていました。その様子を見ていたので、とても感動しています。金子みすゞさんの世界観の中に、佐々木さんの思いが込められていて、ものすごくあったかい気持ちになりました」と話していました。

取材後の感想
 佐々木さんは、詩という形で自分の思いを人に発信しています。今回、金子みすゞと佐々木さんの詩を知る機会をいただいて、生きとし生けるもの全ての命の大切さや「一人じゃないんだよ」とやさしく語りかけるようなメッセージを受け取りました。私は普段、詩を読まないのですが、二人の作品を見て共感する部分があったり、他人に対する思いやりなど自分が忘れかけたことをハッと思い出させたりしてくれました。また、その気持ちを大切にしたいと感じました。佐々木さんは「詩というものを身近に感じてほしい」と言われていました。みなさんも自分の好きな詩を見つけたり、日記を書くような感覚で詩を書いたりしてはいかがでしょうか。(山口ありさ)

 佐々木さんのお話を聞いて、佐々木さんから「金子みすゞのことが好き」「この人の魅力をもっと伝えたい」「たくさんの人に知って欲しい」という気持ちが伝わってきました。今まで、詩に触れる機会はなかったのですが、佐々木さんと金子みすゞの詩の世界を知ることが出来て、良かったです。詩作は難しいと思い込んでいましたが、身近なことをテーマにしていることを知りました。そして、雪の上だけでなく、下や中の雪にまで思いやる視線は詩人ならではのものだと感じました。(橋本冴代)

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