武庫川女子大学
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学生広報スタッフ取材レポート

[2014/2/19]
映画業界と日本の伝統芸能を盛り上げる「松竹株式会社」「松竹マルチプレックスシアターズ」の会社見学に行ってきました!

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松竹大探訪!!〜松竹株式会社本社編〜
 私たち学生広報スタッフは、映画館「MOVIXあまがさき」とタイアップをして、毎月映画取材や「シネマ歌舞伎」などの映画紹介をしています。今回「MOVIX」を運営している「松竹マルチプレックスシアターズ」と「松竹株式会社」の二つの会社の方々に、普段どのようなお仕事をされているのか、見学取材させていただくことになりました。

【2つの会社は同じビルに】
 「松竹株式会社」の本社は、東京の「東劇ビル」にあります。なんと、同じビルに「松竹マルチプレックスシアターズ」もあります。毎日のようにミーティングをされると伺いましたので、これはつまり双方が密接にかかわる機会が多い、ということの表れではないかと思いました。
 ちなみに「東劇ビル」では、映画や舞台の上映も行っている劇場でもあります。入り口には券売機もありますので、一度行ってみてはいかがでしょうか。

【本社の広報室の皆さまと対面】=写真左=
 今回、「松竹株式会社」の本社に勤めている「広報室」の皆さまとお話しさせていただくことができました。私たちも学生目線で、大学の「広報」の活動をしているので、恐縮ながら同じ土俵で意見交換ができる!と思っていましたが、松竹の広報室のメンバーの人数を聞いて言葉が出ませんでした。なんと5人で、グループ会社を含む全ての広報活動をされているのです! 私たち学生広報スタッフのメンバーは(2月末現在)全部で約80人。到底同じ土俵ではありませんでした・・・。プロの方々のお仕事ぶりの素晴らしさを知りました。

【広報活動≒取材】
 「松竹株式会社」の広報室のお仕事内容は、主に「情報を発信する」というものです。あるときは「社内」に向けて、あるときは「メディア」に向けて。私たち学生広報スタッフの主な活動は「現地に行って取材をする」というものです。なので「広報活動」は「記者」のように、情報の根源をキャッチして伝えていくスタイル、という個人的なイメージがあったので、驚きました。本社の広報室も「取材」のお仕事はあるそうですが、ほとんどが「発信」することだそうなので、ひとくくりに「広報活動」=「取材」という考えを改めなければと思いました。

【私たちと同じ気持ち?】
 「社内」への発信は、社内誌を通して行っています。各部署でお仕事されている方にインタビューして記事を作成し、毎月他部署の方々に、他の部署での活動を伝え、会社全体のコミュニケーションの円滑化を目指しておられます。毎月のインタビューでは、いろんな部署の話や役員の方々の話が聞けて、様々な立場の考え方が分かるので面白い、と話す広報室の方々が印象的でした。
 私たち学生広報スタッフも学内誌「M*arch」や、受験生向けの冊子「ふるふぃる♪」を制作しています。その中には様々な学科の学生の話や生活が垣間見えて「この人の考え、私と同じだ!」「この人も頑張っている、私も頑張ろう」と勇気づけられることがあります。このような気持ちになるのは、松竹本社の広報室の皆さまもおっしゃっていた「全体のコミュニケーション」をとれているのではと感じ、私たちも無意識のうちに、松竹の広報室の方と同じ気持ちで活動していたのだと気付き、うれしくなりました。

松竹大探訪!!〜松竹マルチプレックスシアターズ編〜

【普段のお仕事の様子】
 MOVIXなどの映画館を運営している「松竹マルチプレックスシアターズ」の社員の方々がお仕事をされているオフィスの見学をさせていただきました。 多くの部署が一つのフロアにあり、映画のチケットを管理している業務部や、映画館の売店を担当している物販部など、私たちに映画を届けるために多くの部署の方々が働いておられて、その現場を見学できた事だけでも非常に感動しました!  特に気になったのは、映画の上映スケジュールを決定するお仕事です。毎度、2年以上先の上映スケジュールを組んでいるそうです。未来にどのような映画が上映されるのか、とても気になりました!さらに、映画関係のお仕事をされているだけあって、想像していた通り、デスクの上には映画の資料やポストカードなどが様々に置いてあったので、感動しました!

▽▽〜番組編成部の方にお話を伺いました〜 =写真中=
 松竹マルチプレックスシアターズ(SMT)は「興行会社」です。といっても、ピンとくる人は少ないと思います。そこで映画を大根に例えてみましょう。大根を育てる農家の役割をしているのが「映像制作会社」です。完成した大根を配る卸問屋の役割をしているのが「映画配給会社」です。そして、大根を売る八百屋の役割をしているのが「興行会社」です。「興行会社」は、映画の専門店と言ってもいいかもしれません。
 映画の「興行」や「配給」という単語は聞いたことがありますが、会社が制作から興行まで一貫して行っているものだと思っていたので、映画業界の仕組みについて知ることができました!

【広報スタッフで集めた質問をぶつけてみました!】

Q.映画を上映するうえで、制作側に対して心掛けている事はありますか?

A.チェーンマスター〔同じ映画を上映する映画館のつながりの中心となる劇場(映画館)のこと〕として関わる作品に対しては、キャストや製作費・宣伝の面など口を出すこともあります。お客様をよく知っているからこそ、その立場から意見を言います。

Q.映画館によって上映している映画が違いますが、誰が決めているのですか?

A.映画のブッキング(映画の配給契約のこと)は興業会社と配給会社で話し合って決定しています。どのくらいの数の映画館で放映するのか、どの劇場で何回放映するかを、興行会社である私たちが決めています。

Q.映画のブッキングはどのような単位で行っていますか?

A.基本的には、作品単位でブッキングしています。大きい配給会社だと年間契約ということもあります。しかし、興行会社も配給会社もお互いバランスをとりながらブッキングしています。

 ご回答、ありがとうございました!

 今回の取材の機会をいただかなければ、一生知らなかったようなお話をお聞きすることができ、貴重な経験をさせていただきました。次回から映画を見るときに、映画館や、興行会社、配給会社にも注目してみると、新たな視点から映画を楽しめて面白いのではないかと思います!

▽▽〜演劇部の方にお話を伺いました。〜
 演劇部では、歌舞伎をはじめ、一般のお芝居に関するお仕事をされています。

【歌舞伎俳優の仕事】
 歌舞伎俳優の方たちは、1か月のうち25日は毎日公演をし、残りの5日間だけで次の公演を仕上げるという、とてもハードなスケジュールをこなしています。5日間といっても、練習は基本的に3日間だけで、実際に衣装を着て舞台で練習するのは1回きり。歌舞伎以外のお芝居なら、普通1か月程度、稽古の期間を設けます。
 なぜ、歌舞伎俳優がこんなに短期間で舞台に出られるかというと、多くの歌舞伎俳優は血族で、子供のときから稽古をしていて、基礎が出来上がっているからです。血族以外でも弟子入りしたり、養子になったりして歌舞伎俳優になる人もいますが、そこから主役の座を射止めるのは困難です。血族以外で有名になった人は、最近でいうと、片岡愛之助さんです。彼は、歌舞伎の血族の養子になりましたが、それでもやはり実子ほど有利な環境はありません。今の活躍は彼の人並み以上の努力によるものです。

【歌舞伎の裏方では女性が増えている】
 歌舞伎俳優は全員男性で、裏方も男性が中心だった歌舞伎。歌舞伎に女性が関わっているというイメージは一般的にないと思います。しかし、時代とともに女性が増え、現在は大道具や衣装等、裏方のお仕事でたくさんの女性が働いています。

【人それぞれの楽しみ方と奥深い歌舞伎の魅力】
 歌舞伎には人それぞれの楽しみ方があります。歌舞伎の衣装に関心のある人は衣装だけをずっと見続けたり、文学として歌舞伎を見たい人はいろいろな作品を見比べて分析したりします。同じ俳優でも歳を重ねるごとに変化していく演技を見る楽しみもあります。また、歌舞伎を見て、着物やお茶などの日本文化に興味が出て、新たに趣味ができる人もいます。

【歌舞伎初心者にオススメのシネマ歌舞伎】
 MOVIXの映画館では、「シネマ歌舞伎」という歌舞伎の舞台公演の上映が行われています。また、一年を通して毎月違う歌舞伎作品が楽しめる「月イチ歌舞伎」もあります。
 基本的にシネマ歌舞伎では、初心者にオススメの作品を選んでいます。しかし、その中でも、いわゆる歌舞伎のイメージである隈取りをした「時代物」よりも、江戸時代の庶民の日常を描いた「世話物」の作品がオススメです。
 また、関西の人には、上方歌舞伎がオススメです。知っている地名が登場したり、昔の関西の様子が分かったりして、とても親しみやすいです。今年の月イチ歌舞伎のうち、6月の作品『女殺油地獄』は近松門左衛門をもとにした上方歌舞伎です。

松竹大探訪!!〜歌舞伎座見学編〜
 ほぼ毎日歌舞伎の公演が行われている歌舞伎座。この日も公演があり、歌舞伎を見に来た人たちでにぎわっていました。

【第五期歌舞伎座】=写真右=
 現在の第五期歌舞伎座は、前の第四期歌舞伎座をもとにして作られたので、あまり変わりはありません。1889年に建てられた第一期歌舞伎座は意外にも洋風の建物で、第二期から現在のような唐破風造りになりました。

【地下広場】
 第五期歌舞伎座は、地下鉄東銀座駅から直結していて、お土産売り場となっている地下広場には誰でも入ることができるので、買い物に立ち寄る人もいます。

【5階の歌舞伎座ギャラリーと庭園】
 5階には、リニューアル後に新しくできた、写真スタジオや歌舞伎ギャラリーがあります。歌舞伎座ギャラリーでは、実際に舞台で使われた衣装、小道具等の展示をしています。歌舞伎座の舞台を小さくしたような「木挽町ホール」には、第四期歌舞伎座で実際に使用されていたヒノキを使っています。舞台に使う木は非常に大きな木でなくてはいけないので、奈良や三重まで適した木を探しに行くこともあります。
 屋上庭園は、ビル群の中にあることが信じられないほど、静かで落ち着いた場所です。庭園を歩くと、第五期までの歌舞伎座を祭った「先人の碑」があります。これは、今の歌舞伎座があるのは先代があったからこそ、という気持ちで祭られたものです。歌舞伎座では、いたるところでこのような日本らしい文化を感じることができます。

 あっという間の見学取材でした。松竹の広報室取材では、実際の業務内容が私たちの思っているものとギャップがあり、驚きましたし、映画に関わる方々の実際のお仕事は、デスク上で行っていることも意外でした。「歌舞伎」というと格式高い印象があり、敬遠しがちだったのですが、今回歌舞伎のことについて細かく知ることができ、長い歴史の分だけ奥が深く、面白いものだと感じました。「日本の伝統ある芸能を、日本人の私たちが何も知らないのだ」と恥ずかしくなり、初心者でも気軽に見られるシネマ歌舞伎から、歌舞伎への関心を深めていきたいと思いました。

▽▽私たちの「MOVIXあまがさき」さんとのタイアップ活動もご覧ください!
「最新映画体験記」
  http://www.mukogawa-u.ac.jp/mukojolife/culture/stu_pub/movie/index.html
「ムコログ 〜松竹広報室編〜」
  http://www.edusys.jp/mukogawa-u/mukolog/2014/02/post-422.html
「ムコログ 〜松竹マルチプレックスシアターズ編〜」
  http://www.edusys.jp/mukogawa-u/mukolog/2014/03/post-424.html
「ムコログ 〜松竹演劇部編〜」
  http://www.edusys.jp/mukogawa-u/mukolog/2014/03/post-423.html

 大学 日本語日本文学科 4年 小矢野 加奈
 大学 日本語日本文学科 3年 平田 彩陽
 大学 情報メディア学科 3年 佐々木 梓

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