第15回日本アディクション看護学会学術集会

会長よりご挨拶

第15回日本アディクション看護学会学術集会開催にあたって  

武庫川女子大学看護学部 教授 
寳田 穂(たからだ みのり)


 この度、第15回日本アディクション看護学会学術集会を、2016年9月3日(土)・4日(日)の2日にわたり、武庫川(むこがわ)女子大学で開催させていただきます。看護職者の皆様、またアディクション問題に取り組んでおられる様々な立場の方々のご参加をお待ちしております。

 日本アディクション看護学会は、現代社会に急増するアディクション(アルコールや薬物の乱用、ギャンブル、虐待、自傷、暴言・暴力、過食・拒食、共依存が、「自身や周囲の人々に害が生じてもやめられなくなる」)に関連する問題に看護がいかに取り組むかを、共に学ぶことが出来る場として2002 年4月に設立された団体です。

 アディクションの問題は、社会的な問題であり、人々の健康に大きな影響を及ぼす問題でもあります。アルコールや薬物依存症をもつ人のみならず、アルコール性の心血管系疾患や肝疾患、危険ドラッグの急性中毒による事件や事故による外傷、自傷・自殺企図での外傷などの健康障害をもつ人への看護においても、アディクションの問題は関連してきます。また、在宅や学校・産業保健の場で複雑で回復困難な健康問題をかかえている対象者の背景に、アディクションに関連する問題が潜んでいることも少なくありません。本学術集会では、アディクションの問題にかかわる様々な健康上の課題について、講演、研究成果や実践事例の発表での討議、交流集会での意見交換、シンポジウムなどを通して検討したいと考えています。

 本学術集会のメインテーマは、「依存症と感情 〜拒否の連鎖から支援の連鎖へ〜」としました。アディクション問題にかかわる援助職者には、拒否的な感情や無力感といったネガティブな感情が生じやすいことが、国内外で問題視されています。一方で、アディクション問題にかかわる援助職者は、二次的外傷性ストレスやバーンアウトに陥り易いことも報告されています。援助職者が傷ついた状態では、ケアを継続することは困難です。困難な課題に取り組む援助職者に対しても、何らかの支援が必要ではないでしょうか。拒否的な感情の連鎖を支援的な感情の連鎖に変化させるには何が必要なのでしょうか。複雑多様なアディクションの問題について、人間の多様性もふまえながら、ともに考えることができればと思います。

 会場となっている武庫川女子大学は、大阪からも神戸からもアクセスのよい阪神沿線に立地しています。大阪や神戸には、様々な観光地があります。近隣には、甲子園球場があり、学会前日と当日はプロ野球が開催されるようです。学術集会の学びのみならず、観光やレジャーをも通して、地域文化や食文化についても楽しみ学んでいただければ幸いです。

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