学校や家庭、地域など、子どもを取り巻く環境は近年とみに厳しくなっています。
 いま起きている諸問題を理解し、適切に支援するためには、問題行動だけに焦点を当てるのではなく、その周辺にまで目を配ることが重要なのです。しかし、実はそれほど簡単なことではありません。
 臨床教育学研究科は、このような諸問題に対し、教育学、心理学、福祉学という複合的な視点から取組み、教育・研究・実践のための力が習得できるよう教育課程を構成しています。
 私たちは、問題への対処力が求められている現職者のニーズに合わせ、夜間大学院としてその教育活動を続けてまいりました。入学を希望される方々は年々その範囲を広げており、学校関係者、福祉関係者、カウンセラー、看護職者を中心としながらも裁判所調査官、弁護士など多領域におよんでいます。
 臨床教育学研究科では、これまでに432人の修士課程修了生を輩出し、博士の学位取得者も60人におよんでおります。私たちは、さらに時代のニーズに応じた教育を展開しようとしています。学び直しをしたい方、自分の実践活動を見直したい方、現場で抱えている問題に取り組みたい方など、各々の課題を持った方が多く集って頂けるよう、教員一同さらに努力を重ねてまいります。
 皆さまとともに学び、研究・実践活動が進められますことを楽しみにいたしております。
武庫川女子大学大学院臨床教育学研究科 研究科長 河合 優年