児童養護施設の現場で求められる

「家庭的養護」のあり方を求めて

修士1年生
小林 生 さん
児童養護施設 主任指導員
 
 児童養護施設をはじめとする社会的養護の現場において、「家庭的養護」が推奨されています。しかしその定義が曖昧で、施設のハード面・ソフト面での限界もあります。「望ましい家庭的養護とはなにか?」という疑問から、新たな学びを得て現場に生かしたいと思い、本研究科に進学しました。研究では他の養護施設職員のインタビュー調査を行っています。本研究科の一番の魅力は、さまざまな業界の人と学び、多角的な視野を得られるところです。また、夜間開講で最長4年間の長期履修学生制度もあり、仕事と両立して無理なく通えるところもありがたいです。

外部組織とつながることで生まれる“学校力”

その有効性を論理的に立証したい

修士2年生
高橋 孝子 さん
教育委員会職員、元中学校校長
 
 「外部組織との関係性からみる学校力−学校経営における外部組織の役割とつながることの意義」をテーマに研究に取り組んでいます。地域や同窓会などの外部組織との連携の重要性は、校長として学校にいた時から感じており、研究では、外部組織10名の方々へインタビュー調査をし、それを分析していく中でも改めてそのことを実感しました。外部組織と関わることで生まれる“学校力”を論理化するのが目標です。現在は教育委員会の教職員育成支援指導員として後進の指導に当たる立場にあり、研究の成果を現職教員のサポートに生かしていければと思います。

指導教員の直接的なアドバイスが

療育の現場ですぐに生かされる

修士1年生
水野 里佳 さん
保育士(児童発達支援センター)
 
 児童発達支援センターで障害を持つ0歳から6歳までの子どもの保育を行っています。従来の経験に即した実践だけでは、多様な障害児への支援が難しいと感じ、教育・心理・福祉の多面的な理論を見直し、現場に役立つ知識を深めたいと考えて本研究科へ。子どもの医療と療育を専門とする指導教員に現場での疑問を相談すると、理論と実践の両面からアドバイスがあり、学んだことをすぐに現場で生かしています。研究では保護者と支援者が共に取り組める療育プログラムについて考察し、「子育てを楽しく!」を支援するために必要なことをさらに深めていく予定です。

教員の協働的関係をつくりだし、

より働きやすい環境づくりを目指す

修士2年生
谷本 千亜紀 さん
看護専門学校教員
 
 看護教育の管理職として勤務していますが、現場ではマネジメント能力が求められています。研究テーマは「教員の協働的関係の実際と支援」で、看護専門学校の管理職を対象にインタビュー調査を実施しました。調査を通して、仕事仲間に対して「これくらいわかるだろう」と判断せず、「大丈夫ですか」と確認することの大切さを再確認しました。改善点はすぐに職場でも実践し、「当たり前」と思うことでも意識的に言葉にし、確認をすることで、教員から相談を受ける機会が増えました。今後も大学院の学びから得られた視点を現場に生かしていきたいです。

教育や福祉などの現場で活躍する

クラスメイトとの議論が楽しい

修士1年生
石橋 里沙 さん
小学校特別支援教育支援員
 
 武庫川女子大学文学部教育学科を卒業後、ゼミの先生の勧めもあり本研究科修士課程に進学しました。卒業論文のテーマであった「子どもの居場所づくり」の研究に引き続き取り組んでいます。修士では「個々の児童の心にどのように深く向き合っていくのか」という観点で研究にアプローチしています。様々な職種で経験豊富なクラスメイトから具体的な事例を聞くことで、学部時代に学んだ教育学の知識が、実感を伴った理解につながっています。授業での議論を通じて新しい気づきがあり、考えが深まることがとにかく楽しいです。

今日的な学校課題に正対する

道徳教育の探究

博士後期課程
矢作 信行 さん
大学非常勤講師、元小学校校長
 
 小中学校の道徳の時間は、これまで教育課程上では「領域」という位置づけでしたが、平成30年度(小学校)・31年度(中学校)から「特別の教科 道徳」となります。教科書も正式に採択され、「考え議論する道徳」が展開されます。修士課程では、「子どもたちが問題意識をもち主体的に学び合う道徳教育のあり方」をテーマとして研究してきました。博士後期課程でも継続すると共に、カリキュラムマネジメントや批判的思考・創造的思考・ケア的思考等の思考形態に着目して研究を重ねたいと考えています。還暦を過ぎましたが、「人生これからだ!」をモットーに楽しく学習しています。