武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
 毎週土曜日はフィールドワーク
(最終更新 2010/7/21)
■H22年度前期 建築学科2年生 フィールドワークIIA 第14回
 「建築物の用途変更による再利用などの事例」見学  
平成22年7月17日(土)13:00〜16:15
担当:榊原教授
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
京都芸術センター 大広間の説明を聞く
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
京都芸術センター 講堂を見学 京都芸術センター スロープを歩く
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
京都国際マンガミュージアム
旧体育館で説明を聞く
京都国際マンガミュージアム
芝生広場でスケッチ
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
新風館を見学
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
京都文化博物館別館 旧バンキングホールを見学
 建築設計計画 I の関連で、社会ニーズの変化や少子高齢化に対応した建築物の用途変更による再利用などについて学ぶフィールドワークです。まず京都芸術センター(旧明倫小学校)を訪問。松村 絢アートコーディネーターのご案内と明倫小学校の歴史を含めた説明を受け、フリースペース(旧体育館)、大広間、講堂、ワークショップルーム(旧教室)、和室(旧作法室)を見学、その後自由行動で各自館内を見て回りました。続いて京都国際マンガミュージアム(旧龍池小学校)を訪問。多目的映像ホール(旧体育館)で井川 隆マネージャーから龍池小学校の歴史を含めた説明を受けた後、各自でメイン展示室(旧講堂)や各ギャラリー、新設された吹き抜け空間などを見学し、最後に芝生広場でスケッチを行いました。その後新風館(旧京都中央電話局)を見学し、さらにレプリカ保存されたみずほ銀行京都中央支店(旧第一銀行京都支店)、ファサード保存された中京郵便局(元西京郵便役所、京都郵便局)、そして京都文化博物館別館(旧日本銀行京都支店)など、三条通り界隈で用途変更されながら今も特色ある街並み形成に寄与している近代建築群を見てまわりました。
■H22年度前期 建築学科2年生 フィールドワークIIA 第13回
 「関西大学高槻ミューズキャンパス」見学  
平成22年7月10日(土)9:30〜12:10
担当:芳村先生、鈴木講師
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
屋上で空調用冷温水発生機を見学 ミューズホール用の空調機械室を見学
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
自動的に座席が出し入れされる体育館アリーナを見学
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
災害用備蓄倉庫を見学 温水プール下の機械室を見学
 「建築環境工学 I」の関連FWとして、この春開校した「関西大学高槻ミューズキャンパス」の見学を行いました。本キャンパスは「JR高槻駅北東地区開発事業」の一環として、小学校(初等部)から中学校(中等部)、高校(高等部)、大学(社会安全学部)、大学院(社会安全研究科)までの一貫教育を行うキャンパスとして建設、開校されました。
 まず、M303教室にて、関西大学管財局施設課 林 良次 様から、本キャンパスの概要についてご説明いただいたのち、竹中工務店大阪本店設計部第5設計部門 設備担当主任 世利 公一 様から、本キャンパスの建築、設備計画、環境負荷低減、セキュリティなどについて説明いただきました。
 その後3班に分かれ、それぞれ竹中工務店の世利様、清水宏様、布上亮介様の引率、ご説明により、館内の見学を行いました。具体的には、屋上の空調設備機器、屋上庭園、太陽光発電設備、空中庭園、ミューズホールおよびその空調機械室、安全ミュージアム、特高変電所、体育館アリーナ、災害用備蓄倉庫、温水プール機械室、受水槽室、小学生のICタグによる登下校管理システムなどを見学しました。
■H22年度前期 建築学科2年生 フィールドワークIIA 第12回
 「大徳寺高桐院、園城寺光浄院・勧学院」見学  
平成22年7月3日(土)9:15〜16:50
担当:鈴木講師,田中講師
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
高桐院客殿におけるスケッチの様子 高桐院の石畳のアプローチを歩く
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
園城寺光浄院見学の様子
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
学生のスケッチ 高桐院
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
学生のスケッチ 園城寺光浄院・勧学院
 「建築設計計画I」「建築設計演習I」と関連して高桐院、園城寺(三井寺)光浄院・勧学院を見学しました。
 大徳寺の塔頭のひとつである高桐院では、まず樹木の間の石畳のアプローチを体験しました。このアプローチは、正面にアイストップを配し、屈曲して、遮蔽縁によって奥の風景が隠され、訪れる人の気持ちを高揚させる効果が演出されています。次に屋内に入り、各自が屋内から庭の風景などをスケッチしました。あいにくの雨でしたが、内部空間から眺める庭の新緑はぬれて鮮やかでした。
 次に園城寺(三井寺)を訪れました。光浄院では、一之間、二之間と南側の広縁を見学し、狩野派による華麗な障壁画と庭に囲まれた、桃山時代の非常に洗練された空間を体験しました。勧学院では、照明を消して明かり障子越しの自然光だけで襖絵を鑑賞し、庭から間接で入ってくる光の効果など日本的な桃山時代の繊細な空間を実際に体感しました。
■H22年度前期 建築学科2年生 フィールドワークIIA 第11回
 「草の実保育園、真宗寺、南越養護学校」見学  
平成22年6月26日(土)9:00〜19:20
担当:榊原教授、鈴木講師
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
草の実保育園廊下の見学
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
真宗寺門徒会館の見学
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
南越養護学校校長高野幸嗣先生による概要のご説明 養護学校教室の見学
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
養護学校の教室と庭の関係を確認
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
学生のスケッチ
 「建築設計演習I」第3課題「幼稚園」の参考事例として、福井県にある草の実保育園、真宗寺(本堂、門徒会館、客殿)、福井県立南越養護学校を見学しました。またサンドーム福井の正面広場にも立ち寄りました。いずれも建築学科学科長の岡崎教授の監修により設計されたものです(真宗寺本堂は改修工事を監修)。
 草の実保育園では、真宗寺住職・草の実保育園園長の佐々木照誠先生のご説明の後、木構造トラスによる大空間の遊戯室、折れ曲がり連続した屋根の下にある保育室などを見学しました。今回の「幼稚園」の課題では、この保育園と同様に、折れ曲がり連続した屋根をもつ木造の幼稚園を設計します。 続いて真宗寺を本堂、門徒会館、客殿の順に見学し、門徒会館の宗教的な空間演出、柱の通りからはずして設けられた客殿回廊のガラススクリーンを介した内外空間のつながり、回廊から見た屋根の重なり空間などを体感しました。
 福井県立南越養護学校では、本校の立ち上げに基本構想の段階から尽力された校長の高野幸嗣先生から、学校と校舎の概要について説明を受けたのち、管理棟、幼小学部、中学部、高等部、特別教室棟、食堂、体育館、宿泊学習棟の順に見学しました。建築設計演習第3課題における保育室の参考となる教室、廊下の小屋組、教室、テラスと専用庭のつながり、外構計画、屋根の重なりなどを理解しました。
■H22年度前期 建築学科2年生 フィールドワークIIA 第9回
 「TOTOショールーム 」見学  
平成22年6月12日(土)9:00〜12:30
担当:田崎教授
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
ショールームで機器の特長についての説明をメモする ショールームでシステムキッチンのディテールを確認
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
テクニカルセンターでのバリアフリー・デザインの解説
 建築設計演習 I の課題2「両親の家」の参考とするために、住宅設計の重要な要素となる水まわりの最新の設備、機器を大阪・本町のTOTOショールームで見学しました。はじめにTOTOの企業活動の概要をスライドなどで紹介された後、3グループに分かれて、1階ショールームと2階テクニカルセンターの見学を行い、トイレ、キッチン、浴室などの住宅設備機器だけでなく、それらのレイアウトや計画上の注意点なども聞き取り、スケッチに記録していきました。またテクニカルセンターでは、バリアフリー・デザインの基本的な考え方を実例を目の前にして説明していただき、バリアフリー・ラボでは利用者にとっての各部寸法の重要性をあらためて認識しなおすことができました。
■H22年度前期 建築学科2年生 フィールドワークIIA 第7回
 「円通寺、詩仙堂、曼殊院ほか 」見学  
平成22年6月5日(土)9:00〜18:30
担当:田中講師
説明:笹岡隆甫先生(未生流笹岡次期家元)、小林敬三 様(学校法人平安女学院 常務理事 事務局長)
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
円通寺庭園をスケッチ
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
詩仙堂をスケッチ
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
詩仙堂から曼殊院への散策路 小林様による平安女学院明治館の解説
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
笹岡先生による旧有栖川宮邸の解説
 建築設計演習IIとの関連で、円通寺、詩仙堂、曼殊院と見学しました。 円通寺では比叡山を借景とした庭園を観賞し、スケッチをしました。樹木の位置だけでなく、建築の細やかな構成などもまた比叡山をより良く見せているようでした。つぎに詩仙堂を訪れました。詩仙堂では建築内から庭園を観るばかりでなく、実際に歩くこともできます。ところどころと植えられた樹木が視線をさえぎりながら、高低差のある美しいお庭を見え隠れさせています。また、詩仙堂を後にすると、野辺の道を辿って曼殊院へ行きました。曼殊院でもまた庭園と建築との関わりについて考えながら、スケッチをしました。 曼殊院からはバスで、旧有栖川宮邸、ならびに平安女学院明治館を見学しました。それぞれの建築について笹岡先生と小林様にご案内をいただき、伝統的な芸術と建築の関わりについて、歴史的建造物保存の大切さなどについて考えさせられました。
■H22年度前期 建築学科2年生 フィールドワークIIA 第6回
 「紀寺借家・橿原市今井町 」見学  
平成22年5月29日(土)10:30〜16:00
担当:大井准教授
説明:紀寺借家(藤岡龍介+藤岡建築研究室)
   橿原市今井町(ボランティアガイド 東田氏、扇谷氏、木村氏 )
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
紀寺借家前
藤岡先生から改修までの経緯について伺う
借家内部で間取りの考え方などの説明を聞く
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
今井町のまちなみ見学の様子
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
町家内部の快適な空間を体験
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
学生のスケッチ
 ならまちの紀寺町周辺はかつて農家が多数存在していました。明治後期近くに練兵場ができたことをきっかけに、この周辺に借家が建ち始め当時士官らの借家として使われていたと言われています。この借家も大正元年に建てられ建物で、老朽化に伴いマンションへと建替える話もありましたが、設計者の藤岡先生の提案により奈良を訪れる人々を対象とした、体験型一棟貸しの宿泊施設として生まれ変わりました。敷地内にはほかに改修前の状態で、それぞれ通り庭付きと、前庭付きの二戸一の長屋が2棟あります。学生たちはまず改修前の住居を見せていただき、当時使用されていた材木が目のつまった良い材料であることや、奈良の伝統的な住宅の間取りを理解したうえで、工事が終了した紀寺借家を見せてもらいました。「古い建物に手を加えることは手間がかかります。しかし日本的な空間の保存や職人の技術の継承を考えると大切なことです。」と説明していただきました。学生たちからは「こんなに綺麗になるものなのですね」と驚きの声が聞かれ、手付かずの長屋と改修済の借家を比較することで改築の大切さを実感できました。
 今井町ではボランティアガイドの方々からはじめに模型を用いて町の概要を聞きました。その後実際に町の中を歩いて数々の町家を見学しました。特に今西家は日本の民家史上貴重な建物であり、八つ棟造りの堂々とした外観をスケッチする学生たちの姿が見られました。また、今井まちや館は内部の見学も可能なため、はしごを使い2階に昇らせてもらう学生もいました。当日は晴天で初夏の日差しが照りつけていましたが、町家内部に入ると涼しく、風も通り快適であることを実際に体験することもできました。
■H22年度前期 建築学科2年生 フィールドワークIIA 第5回
 「遠藤照明本社ショールーム、小野市うるおい交流館「エクラ」、
  神戸夙川学院大学 」見学  
平成22年5月15日(土)9:25〜17:50
担当:松本浩作先生(有限会社スタイルマテック代表取締役)、鈴木講師
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
遠藤照明ショールーム小丸課長によるLEDの仕組みの解説
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
松本先生によるエクラホールの舞台照明の説明
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
松本先生によるエクラホールホワイエの照明計画の説明
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
神戸夙川学院大学校舎の照明計画を見学
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
学生のスケッチ(小野市うるおい交流館「エクラ」)
 「建築環境工学I」で学んだ「光」「照明」の理解をより深めるため、遠藤照明本社ショールーム、および講義を担当された非常勤講師の松本浩作先生が照明計画を担当された実例を見学しました。
 最初に訪れた遠藤照明本社ショールーム(設計:昭和設計、施工:竹中工務店)では、遠藤照明ショールーム課長の小丸昭弘様より、昨日までの講義の復習も兼ねて、光の役割や性質、光の当て方、色温度、照度と人が感じる印象との関係などの照明の基礎について、実演を交えた説明を受ける。その後ショールームにおいて、LEDの発光原理や、白熱球、蛍光灯と比較した場合のさまざまな特性について説明を受けました。
 次に小野市うるおい交流館「エクラ」(設計:佐藤総合計画、施工:鴻池組他)を訪れ、松本先生の説明によりエクラホール、ホワイエ、トイレ、会議室、やすらぎ広場などを見学しました。
 最後にポートアイランドの神戸夙川学院大学(設計・施工:竹中工務店)を訪問し、松本先生の説明により、船をイメージした校舎の入口、デッキ、廊下などの共用空間とホテルのフロント、客室を設けた実習スペース、文教地区全体をつなぐ海沿いのプロムナード、体育館などの照明計画を見学しました。
■H22年度前期 建築学科2年生 フィールドワークIIA 第4回
 「ビーンズドーム」見学  
平成22年5月1日(土)10:20〜12:10 担当:萬田准教授
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
「ビーンズドーム」外観
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
「ビーンズドーム」内観
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
ドーム支配人様から現在の使われ方等の説明をいただく システムトラス屋根をスケッチする
 兵庫県立三木総合防災公園内にある「ビーンズドーム」を見学しました。大地震等の災害時に救援活動の拠点となるように計画された建築であり、普段は国際試合も開催可能な屋内テニス競技場として利用されています。本格的なハードコートが揃い、トップクラスのプロ選手もよく練習に訪れるそうです。設計は、関西を拠点に活躍中の建築家、遠藤秀平氏によって行われ、システムトラスで構成された100mを超える大スパンの屋根、地球環境配慮の緑化された外壁、各部にちりばめられたデザイン要素等、見所の多い建築です。デザイン、構造、環境など様々な観点から建物を見学することができました。
■H22年度前期 建築学科2年生 フィールドワークIIA 第3回
 「木造軸組伝統工法による新築新築工事現場、新島襄旧邸」見学  
平成22年4月24日(土)10:20〜12:10 担当:杉浦講師、鈴木講師
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
木造軸組伝統工法による新築工事現場 奥田氏による構造特性や耐震計画の説明 木造軸組伝統工法による新築工事現場 木村棟梁よる伝統工法の説明
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
木造軸組伝統工法による新築工事現場 見学の様子
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
新島襄 旧邸 見学の様子 新島襄 旧邸 見学の様子
 現在、建築設計演習Iで取り組んでいる、木造軸組構法による設計の参考事例として、京都市上京区にある木造軸組伝統工法による新築工事現場および同志社大学の創始者である新島襄の旧邸を見学しました。  木造軸組伝統工法による新築工事現場では、大工の木村棟梁(木村工務店)および構造設計を担当された奥田氏(木四郎建築設計室)から、伝統構法の特徴や限界耐力計算に基づく耐震計画について説明をいただきました。伝統工法と在来構法の違い、地震時に建物がある程度変形することにより倒壊を防ぐための工夫である「貫」や「雇いほぞさし」、「梯子梁」など、現物を見ながらその働きを学ぶことができました。その後、現場内を各自で見学・スケッチ。工事現場は、棟上げが完了し、まだ仕上げ工事に入る前の状態で、柱や梁などの部材の組み方や継ぎ方をじっくりと観察できました。
 新島襄 旧邸(1878年竣工)では、総2階建てで建物の周囲をバルコニーで囲んだ空間構成、装飾を控えた簡素なデザイン、バルコニーの床や軒裏や付け庇などの各部構法などが今回の設計課題のよい参考になりました。
■H22年度前期 建築学科2年生 フィールドワークIIA 第2回
 「木造住宅新築工事現場、古民家再生工事現場、古民家再生事例」見学  
平成22年4月17日(土)9:00〜18:30 担当:杉浦講師
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
木造住宅新築工事現場 土台継手の説明 木造住宅新築工事現場 内部の見学
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
木造住宅新築工事現場 屋根の構法、木割りなどの説明
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
春日神社 社務所再生工事現場 見学の様子
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
見春日神社 社務所再生工事現場 見学の様子
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
茅葺き武家の再生工事現場
左官の伝統技術の保存に関する解説
河原町妻入商家の町並み
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土) 建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
河原町の町家再生工事現場 見学の様子 河原町の町家再生事例 西垣家
 建築設計演習Iの課題「木造のクラブハウス」に関連して、兵庫県篠山市にある木造新築工事現場および篠山市重要伝統建築物群保存地区にある古民家再生工事現場、古民家再生事例を見学しました。  始めに、住宅の在来木造構法による住宅新築工事現場を見学しました。才本建築事務所の才本氏と大西工務店の大西氏、太田棟梁より、木造軸組の構法の解説のみならず地域材を使用した設計、この地域ならではのむくり屋根の特徴や施工上の工夫、尺寸の基準寸法に基づいた木割りなど興味深い話をいただきました。  続いて、篠山城の北に位置する春日神社(876年創建)の社務所再生工事現場を見学。床や内壁がすべて取り払われ、伝統工法の特徴である、地面におかれた礎石の上に柱が乗っただけの状態や、老朽化した柱の一部を継いで修復した状態などを直に見ることができました。  次に篠山城主に仕えた武士の屋敷があつまる西新町に移動。特徴的な茅葺き屋根の武家の再生工事現場で、職人の指導のもと、多くのボランティアの方々が作業している様子を見学しました。才本氏や職人の方より、茅葺き屋根の構造や伝統的な左官技術の保存の重要性、現在篠山で取り組んでいる左官技術の保存・発展のための活動などについて説明をいただきました。  さらに、かつて城下町として栄え、妻入りの商家が立ち並ぶ河原町に移動し、江戸後期に建てられた町家の再生工事現場を見学。才本氏、岡田工務店の岡田氏より、耐震補強工事のプロセスなどについて解説をいただきました。  続いて、同じく河原町妻入商家群の中にある町家再生事例4件(かつての南丹銀行であった建物で、現在は集会所として使われている「鳳凰会館」、火事で一部消失したもののレストランとして再生された「初田屋」、解体寸前の町家がボランティアの再生工事で蘇り、カフェギャラリーとして使用されている「to teyany」、雑貨店として使用されている「西垣家」)を見学しました。鳳凰会館では、河原町まちなみ保存会会長の小林氏から河原町の町並み保存の経緯や意義などについてお話をうかがいました。  新築工事から再生工事、在来工法から伝統工法、住宅から社務所まで多岐にわたる事例に触れることができ、有意義な一日となりました。
■H22年度前期 建築学科2年生 フィールドワークIIA 第1回
 「木造のクラブハウス」見学  
平成22年4月10日(土)担当:榊原教授、杉浦講師
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
見学の様子
建築学科2年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
見学の様子
 2年生の最初の課題は、「木造のクラブハウス」です。
 課題敷地である武庫川学院のグラウンドと、そこに2007年に竣工した木造のクラブハウスを見学しました。教員が具体的な箇所を示しながら、木造の構法や部材寸法、設計プロセスにおける構造とデザインの関係などを説明しました。同時に、建物や室の規模、周辺環境、部材寸法などを確認しました。また、このクラブハウスを実際に使用している武庫川女子大学附属中学・高等学校ソフトテニス部の部員の方々にインタビューを行い、テラスや部室の使われ方の現状や要望などについて貴重な意見を聞くことができました。
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