武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
武庫川女子大学 建築学科 1年生
「空間表現基礎演習」
建築学科の授業の様子を写真で紹介します
(最終更新 2011/9/2)
H23年度1年生前期
空間表現基礎演習「多面体による構成」
2011年7月26日 3・4限、28日 3〜5限
担当:清澤先生、田中講師
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
演習の様子 演習の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
学生の作品 学生の作品
 正多面体はシンメトリーを含みます。球に内接するという幾何学的秩序を持ち、均整のとれた美しさを持ちます。また、これらの形を基にして他の形を導きだすことも可能です。本課題では、多面体の一部を切断し、加工することで、変化に富んだ形を探求します。 まず、正四面体、正六面体、正八面体、正十二面体、正二十面体の5種類の正多面体を作成し、次に、これらの立体を加工して、新たな形の作品を作成しました。講評会では、1人1人が自分の作品について発表をし、教員と意見を交換しました。
H23年度1年生前期
空間表現基礎演習「光と陰影」
2011年7月7日、14日 3〜5限、12日 3・4限
担当:柳沢准教授、田中講師
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
演習の様子 演習の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
講評会の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
学生の作品 学生の作品
 光と陰影によって空間を見ることができます。今回はこの光と陰影に焦点をあてた演習に挑戦しました。スチレンボードを用いて 30cm×30cm×40cm の直方体の箱を作成しました。外側は厚紙を貼って遮光します。この箱に穴を開け、外から光をあてると、差し込む光が当たる面は白色に、光に面しない部分は陰(shade)になり、さらには影(shadow)が落ちます。箱の内部に別の立体を入れると、これら光面と陰影が複雑に重なり合いながら、不思議な光景を演出します。試行錯誤を繰り返したのち、最後にデジタルカメラで撮影しました。
H23年度1年生前期
空間表現基礎演習「対立による調和」
2011年7月5日、19日 3・4限
担当:清澤先生、田中講師
建築学科1年生 空間表現基礎演習
演習の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
学生の作品 学生の作品
 異なる表情を持つ複数の事物を「対立」させ、新たな「調和」を創造する課題に取り組みました。事前に好みの石を探し出し、石の素材感、形、といった特徴をよく観察しました。それに対立させる適当な素材を各自が選定し、それらを統合して造形作品としてまとめます。対立しながらもバランスがとれている、一見矛盾ともとれるような有様を、それぞれが深く思索し、試行錯誤を重ねました。講評会では、1人1人が自分の作品について発表をし、教員の講評を受けました。
H23年度1年生前期
空間表現基礎演習「大作いけばな」
2011年6月30日
担当:笹岡隆甫先生(未生流笹岡次期家元)、笹岡令奈甫先生
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
いけこみの様子 いけこみの様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
2班の作品
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
6班の作品 4班の作品
建築学科1年生 空間表現基礎演習
3班の作品
建築学科1年生 空間表現基礎演習
1班の講評の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
5班の講評の様子
 いけばなの授業の集大成として、毎年恒例になっている大作いけばなを行いました。 6つのグループに分かれて約2時間をかけて、先生方の指導を受けながら、色とりどりの花や木の枝をいけこんでいきました。制作後の講評会では笹岡先生より、それぞれのグループが設定した場所と花との調和や、周りの景色や建物を生かした空間の使い方などについて講評していただきました。最後に自分たちの作品をスケッチしました。
H23年度1年生前期
空間表現基礎演習「いけばな」第3回
2011年6月28日
担当:笹岡隆甫先生(未生流笹岡次期家元)、笹岡令奈甫先生
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
演習の様子 演習の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
演習の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
学生の作品 学生の作品
 第3回は、陶芸実習で制作した学生それぞれの花器に花をいけました。これまでに学んだ手法を活かしてそれぞれの花器にあった自由ないけばなに挑戦しました。できあがった作品は甲子園会館の庭園やテラスを背景にして写真を撮影し、いけばなによる空間の演出にも取り組みました。
H23年度1年生前期
空間表現基礎演習「いけばな」第1、2回
2011年6月21,23日
担当:笹岡隆甫先生(未生流笹岡次期家元)、笹岡令奈甫先生
建築学科1年生 空間表現基礎演習
笹岡先生による解説
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
演習の様子 演習の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
学生の作品 直立態
建築学科1年生 空間表現基礎演習
学生の作品 傾斜態
 非常勤講師である未生流笹岡の笹岡隆甫先生、笹岡令奈甫先生のご指導により、いけばなの演習に取り組みました。
 第1回は、いけばなの歴史や魅力、技術についての講義を受けた後、いけばなの基本として「盛花」に挑戦しました。グラジオラスとバラを用いて、「盛花」の基本である直立態と半傾斜態を学び、いけばなの空間構成手法と直線の使い方を学びました。植物には1つとして同じものはありません。笹岡隆甫先生の丁寧な説明を聞き、自分で花を手にして眺め、ハサミを入れ、剣山に刺しながら、花、枝、葉の自然の美しさをどのようにして引き出すかを学びました。
 第2回は、夏ハゼと芍薬を直立態と傾斜態でいけこむ練習をしました。枝ものの扱いは、見方もいけかたも草花より難しくなることを身をもって体験し、曲線や枝分かれの使い方を学びました。できあがった作品は、各自が甲子園会館の館内や庭などに持ち出して写真に撮りました。
H23年度1年生前期
空間表現基礎演習「水彩画とデッサン」
2011年6月14,16日
担当:麻生秀穂先生(東京藝術大学名誉教授)、森和正先生
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
水彩画 演習の様子 デッサン 演習の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
水彩画 講評会の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
デッサン 講評会の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
学生の作品 学生の作品
 東京藝術大学名誉教授の麻生先生と画家の森先生の指導により、石膏デッサンと水彩画の演習に取り組みました。
 水彩画の演習では、透明水彩絵の具と水と紙を用い「自分の内面」を表現しました。できあがった作品を1人1人が発表し、麻生先生と森先生の講評をいただきました。 
 石膏デッサンでは、ただ見て描くだけでなく、麻生先生のアドバイスによって実際に手で触ってみて形を確認したりしながら、石膏像から各自が読み取ったデッサンを描き上げました。描いたデッサンについて1人1人が発表し、麻生先生と森先生に講評をいただきました。
H23年度1年生前期
空間表現基礎演習「基本立体による構成」
2011年6月7、9日
担当:田崎教授、清澤先生
建築学科1年生 空間表現基礎演習
演習の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
講評会の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
学生の作品 学生の作品
 幾何学的な基本立体を相互に組み合わせて、一つの作品に仕上げる課題である。ケント紙を材料として、幾つかの基本立体をつくり、それらをバランスよく組み合わせることで空間的な広がりを生みだしうることを体験するとともに、模型制作のための練習としても有効である。課題の目的や作業方法などを教室で説明した後、アトリエで制作を行い、9日の4、5時限目に全員が各自の作品をプレゼンテーションし、教員からの講評を受けるとともに、お互いに意見を発表しあった。
H23年度1年生前期
空間表現基礎演習「共通寸法による構成」
2011年5月31日、6月2日
担当:田崎教授、吉村先生
建築学科1年生 空間表現基礎演習
演習の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
講評会の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
学生の作品 学生の作品
 すでに制作した平面による構成などの作品をもとに、その構成要素となる部材の寸法を一定のルールに従って秩序付け、全体にまとまりのある作品に仕上げ、さらに建物の設計におけるモデュールなどの理解の一助とすることを目的とした演習。 教室で基本的な数列や日本の伝統的な木割り、また近代建築におけるモヂュロールなどさまざまな寸法体系の事例を紹介しながら、各自で寸法体系を選択し、それぞれのスタジオでの制作に移りました。個々の部材のプロポーションについては容易に理解できるものの、部材相互の寸法関係にまで十分な配慮をすることが難しかったようで、教員から繰り返し、アドバイスを受けながら、作品を仕上げていきました。
H23年度1年生前期
空間表現基礎演習 「曲面と直線による構成」
2011年5月10,19日/5月24、26日
担当:鈴木講師
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
演習の様子 講評会の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
学生の作品 学生の作品
 曲面による造形は、視点の移動により不思議な変化を体験できます。今回は、曲線で切り取られたスチレンボードの台の上に、曲面と直線の両方をもちいることを条件としました。スチレンボード、ケント紙、プラスチック棒を材料とし、一人ひとりが「曲面と直線による構成」という課題を、自分なりに理解して空間に表現しました。講評会では、1人1人が自分の作品について発表をし、教員の講評を受けました。
H23年度1年生前期
空間表現基礎演習 「木工」
2011年4月21日、5月12日/4月28日、5月19日
担当:荒木正亘先生(株式会社アラキ工務店取締役会長)
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
荒木先生による安全上の注意 講評会の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
演習の様子
 非常勤講師の荒木先生のご指導により、木を使った空間表現演習に取り組んでいます。  
 建築は気候風土がもたらすものであり、本来その土地で入手しやすい材料を使って建てられるものでした。わが国は、高温多湿の気候で風通しがよい建築が必要であったこと、木が最も手に入りやすかったことなどから、木造建築が発達し、歴史に残る日本建築は、圧倒的に木造が多いです。最近は鉄筋コンクリート構造や鉄骨造にとって代わられ、設計施工の機会が減少していますが、現在でも住宅の多くが木造です。木造は単なる建築の工法ではなく、日本文化の一部といえます。  
 本課題では木を素材とした造形作品の制作をとおし、棟梁に木材の加工の方法を学びながら、日本古来の匠の技術に触れます。そして今後、取り組むことになる木造建築の設計の基礎として、木の性質を理解することも目的としています。 作品は7月の演習で完成させ、講評を行う予定です。
H23年度1年生前期
空間表現基礎演習
陶芸:「手びねり」による四角筒の制作とその再構成
2011年5月10,12日/5月24、26日
担当:南野 馨 先生(大阪芸術大学非常勤講師)
建築学科1年生 空間表現基礎演習
土の準備 荒もみと菊もみ
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
四角筒の制作 四角筒の再構成
建築学科1年生 空間表現基礎演習
四角筒の再構成
 非常勤講師の南野先生のご指導により、土を使った空間表現演習に取り組みました。 瓦やタイルなど建築の素材としても使用される土は、自分の手で直接触れて形をつくり出せること、紙や木などの素材に比べて比重が重く、かつ乾燥、焼成前は非常にやわらかいことが大きな特徴です。どんな形でも自由につくれそうに見えますが、逆に形が定まりにくい上に、重さとやわらかさですぐつぶれたり、崩れたりします。
 1日目はまず自分で粘土をこねた後、手びねりにより四角筒をつくりました。2日目はその四角筒を、底を残し10個前後のパーツに切り分けて、これらを組み合わせて空間を構成しました。瓦の製作とは異なり、型のない状態で四角筒をつくる作業に悪戦苦闘しながらも、土という素材がもつ特性を、じかに肌で感じ取ることができたと思います。 作品は自然乾燥の後、アトリエの窯で焼き、6月のいけばなの授業において花器として使用する予定です。
H23年度1年生前期
空間表現基礎演習
「瓦の製作」2日目:荒地切り・水撫ぜ
2011年4月19日 3〜5限
担当:浅田晶久先生(浅田製瓦工場 代表)、光本大助先生(光本瓦店有限会社 代表取締役)、田中講師
建築学科1年生 空間表現基礎演習
裏打ち 荒地の形を整える
建築学科1年生 空間表現基礎演習
浅田先生による実演
建築学科1年生 空間表現基礎演習
荒地切り 荒地を切り型に載せ、大鎌で瓦の形に切りとる
建築学科1年生 空間表現基礎演習
成形が済んだ瓦は立てて乾燥させる
 先週に引き続き、浅田晶久先生を講師として瓦の製作実習に取り組みました。  2日目は「荒地切り・水撫ぜ」です。まずは裏打ちです。先週製作した荒地を荒地型に載せタタキで叩き、形を整えます。その後、整えた荒地を切り型に載せ、タタキやヘラで形を整えながら、大鎌で切り取っていきます。次に、仕上げに水で濡らしながら表面や小口をヘラや鹿皮で形をきれいに整えました。 製作した瓦はしばらく乾燥させ、釉薬をかけてさらに乾燥後、窯で焼成し完成する予定です。
H23年度1年生前期
空間表現基礎演習
「瓦の製作」1日目:タタラ盛り・荒地取り
2011年4月19日 3〜5限
担当:浅田晶久先生(浅田製瓦工場 代表)、光本大助先生(光本瓦店有限会社 代表取締役)、田中講師
建築学科1年生 空間表現基礎演習
タタラ盛り 大引きと小引きを粘土で固定
建築学科1年生 空間表現基礎演習
タタラ盛り 土を足で踏んで空気を抜きながら盛り上げる
建築学科1年生 空間表現基礎演習
タタラ盛り 天場をならす
建築学科1年生 空間表現基礎演習
荒地取り 小引きを引き上げる
建築学科1年生 空間表現基礎演習
荒地取り 定規に沿って大引きを引き上げる
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
荒地取り 荒地型に乗せヘラで形を整える 荒地取り 形を整える
 伝統的な技術を持つ瓦職人である浅田晶久先生(京都の浅田製瓦工場 代表)を講師にお招きし、瓦の制作実習に取り組みます。本実習は甲子園会館の瓦を当初の素材、焼成方法によって再現することを目的とした保存修復実習です。  瓦は日本建築にとって非常に重要で、建築的な美を表出する大切な要素でもあります。瓦の製造方法は、現在では機械化されていますが、今回はタタラ盛りという、大正時代までは一般的だった方法で行います。実習で製作された瓦を使い、最終的には甲子園会館の葺き替えを行います。  
 製作 1日目は「タタラ盛り・荒地取り」です。まずは土を足で踏みながらタタラ盛りを行い、土を羊羹状に整えます。次に、瓦一枚大の荒地を切り取って、ヘラで形を整えました。初めての体験でしたが、土を直に触れながら伝統的な手法を体験することができました。
H23年度1年生前期
空間表現基礎演習「透視体と鏡面による構成」
2011年4月21,28日、5月7日 3・4限
担当:鈴木講師、田中講師
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
課題説明 写真撮影
建築学科1年生 空間表現基礎演習
講評会の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
学生の作品 学生の作品
 前回の「平面による構成」に続く、空間構成の小課題を行いました。今回は1mm 厚のスチレンボードに加え、透明アクリル板、半透明塩ビシート、ミラーペーパーを素材にした空間構成の課題に取り組みました。透明、半透明、不透明、鏡面によって構成される空間構成は、周囲の景色を映し出したり、透過したりして、不思議な世界を現出します。完成した作品は、各自が甲子園会館のある上甲子園キャンパスの庭園に持ち出し、デジカメで撮影しました。講評会では、制作した作品と撮影した写真について1人1人が説明をし、教員の講評を受けました。
H23年度1年生前期
空間表現基礎演習「平面による構成」
2011年4月12日 3・4限,14日3〜5限
担当:鈴木講師、吉村篤一先生(建築環境研究所)
建築学科1年生 空間表現基礎演習
演習の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
講評会の様子
建築学科1年生 空間表現基礎演習
建築学科1年生 空間表現基礎演習
学生の作品 学生の作品
 建築学科に入学したばかりの1年生が、最初に体験する演習が「空間表現基礎演習」です。
  第1回の授業に先だって、武庫川学院の「立学の精神」、建築空間の三大要素である「強」「用」「美」、およびそれを踏まえて制定された建築学科の学習・教育目標と、本演習の科目目標とのかかわりについて説明し、「美」を出発点にした本演習の特色について理解を深めました。そして、前期30日の授業計画を説明した後、最初の課題「平面による構成」の趣旨について、構成主義、原初的空間の観点から、モンドリアンの絵画、リートフェルトのシュレーダー邸、ミースのバルセロナ・パビリオンといった実例を紹介しながら説明しました。
 その後、道具の使い方を学んだ後、1mm 厚のスチレンボードを使って、一定の条件(300mm×300mm の平面を土台として、平行あるいは垂直な矩形の平面によって空間を構成する)に基づく空間構成課題に取り組みました。2日目の最後に開いた講評会では、一人ひとりが各自の作品を発表し、教員の講評を受けました。
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