武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
 ■iaSU2012 JAPAN 第2回 「シルクロードを通して見た建築と文化」国際会議

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iaSU2012 JAPAN

2nd International Conference on
Archi-Cultural Translations through the Silk Road
第2回「シルクロードを通して見た建築と文化」国際会議


2012.7.14-16
武庫川女子大学

>>第2回 iaSU国際会議HP(English)
開会式の様子
 2012年7月14日(土)〜16日(月)に、iaSUならびに武庫川女子大学主催、バフチェシヒル大学共催により、「シルクロードを通して見た建築と文化」の第2回国際会議が武庫川女子大学上甲子園キャンパスにおいて開催されました。
 iaSUとはInternational Association of SILKROAD UNIVERSITIESの略称で、「シルクロード」沿いの諸地域にある大学の交流を活発にすることを目的として、「シルクロード」の両端に位置する本学とバフチェシヒル大学が中心になって組織した大学連合のことです。  

7月14日(土)  
 午前は、まず甲子園会館西ホールにおいて開会式を行いました。主催者を代表し、岡崎甚幸 iaSU2012 JAPAN 組織委員会委員長(武庫川女子大学建築学科長・トルコ文化研究センター長)、大河原量 武庫川学院理事長、糸魚川直祐 武庫川女子大学学長、アフメット・ エユジェ バフチェシヒル大学建築デザイン学部長から挨拶がありました。続いて来賓として、兵庫県まちづくり部長(兵庫県知事代理)の松本啓朗様、西宮市長河野昌弘様からご祝辞をいただきました。
 その後龍谷大学名誉教授・元学長の上山大峻先生による基調講演「日本文化と仏教」が行われました。上山先生は、百済から伝来した仏教がどのようにして日本文化の基本として定着したかを説明されました。その上で、争いを避けて命を大事にする「和」が日本人の人間関係、社会、文化のあり方に浸透し、自然と人間の関係という面で日本建築にも生かされてきたことについて、茶室の床の間や前栽、龍安寺の石庭、寺院の伽藍配置などの具体的な事例を交えながらわかりやすく解説いただきました。
 昼休みには甲子園会館ラウンジにおいて歓迎昼食会が催され、参加者が交流を深めました。 また並行してテラスにおいて、組物のデモンストレーションが行われました。建築学科の非常勤講師である荒木正亘先生らが掛矢や金槌を使って、肘木や方斗、巻斗を30分かけて組んでいきました。
 午後からは西ホール、建築スタジオ講評室、東スタジオの3会場に分かれ、「シルクロードを介した異文化の相互作用」「生活空間の地域性、個別性」「近代化とグローバリゼーション、都市化」「宗教と芸術」をテーマとした計30題の一般研究発表が行われました。
 夕方には西ホールにおいて、バフチェシヒル大学建築デザイン学部長のアフメット・ エユジェ先生による基調講演「Indoors and Outdoors」が行われました。アフメット先生は、屋内外が相互に作用している事例として、シルクロード各地のさまざまな時代の建築や集落をスライドで紹介しながら、新しい考え方に触れること、新しい自由な発想を持つことの重要性を話されました。

7月15日(日)
 
朝から再び、西ホール、建築スタジオ講評室、東スタジオの3会場に分かれ、「生活空間の地域性、個別性」「文化を支える科学技術」「持続可能性と地球環境」「宗教と芸術」「文化の創生に関する実践例」をテーマとした、午前18題、午後16題の一般研究発表が行われました。また昼休みには、茶道部の協力のもとに、学内の茶室において茶道体験が行われ、多数の研究者が日本の茶道を体験しました。  
 夕方には、京都大学文学研究科教授の杉山正明先生による基調講演「アフロ・ユーラシア世界への眺望」が行われました。杉山先生は、専門のモンゴル時代史だけでなく、ご自身の経歴から政治、言語、建築、芸術に至るまで幅広いテーマについて話を展開されました。その上で、今までのヨーロッパが組み立てた世界史を鵜呑みにするのではなく、ユーラシアの視点で世界史、日本史を再構築することの重要性を指摘しました。また、細分化された現代の学術研究に警鐘を鳴らし、物事の全体を見ることの重要性を訴えられました。
 その後行われた閉会式においては、岡崎委員長が、会議に貢献された方々への感謝を述べ、次回第3回国際会議での再会を祈願しました。その後、参加者全員による記念撮影が行われました。夜は夕食会が開かれ、世界から集まった研究者たちが親交を深めました。


7月16日(月・祝)  
 A,Bの2コースに分かれて京都ツアーを行いました。甲子園会館を出発し、中央キャンパス、浜甲子園キャンパスをバスの車内から見学した後、広誠院、西本願寺、龍安寺、金閣寺等を訪れました。夕方は祗園祭の宵山を迎えた京都市街を訪れました。


 以上、計3日間にわたり国際会議が行われ、成功をおさめました。多数の方々のご協力、ご来場をいただき、誠にありがとうございました。

>>第1回 iaSU国際会議
国際会議 1日目:7/14(土)
開会式 
岡崎甚幸 iaSU2012 JAPAN組織委員会委員長
建築学科学科長 トルコ文化研究センター長 挨拶
武庫川学院 大河原量理事長 挨拶
武庫川女子大学 糸魚川直祐学長 挨拶
バフチェシヒル大学
アフメット・エユジェ 建築デザイン学部長 挨拶
兵庫県知事代理 兵庫県まちづくり部長 松本啓朗様
ご祝辞
西宮市長 河野昌弘氏 ご祝辞
基調講演1
「日本文化と仏教」 龍谷大学名誉教授・元学長  上山大峻先生の講演
基調講演1 会場の様子
基調講演1 会場の様子
開会式前の受付の様子
ラウンジ 受付会場の様子 講演者データ受付
京都ワンデーツアーの受付 京都ワンデーツアーの受付
歓迎昼食会
ラウンジにて歓迎昼食会
荒木正亘棟梁による醍醐寺五重塔初層屋根の原寸大組物の組立て実演
甲子園会館 東スタジオ前のテラス 荒木正亘棟梁による組物の組立て実演の様子
甲子園会館 東スタジオ前のテラス 荒木正亘棟梁による組物の組立て実演の様子
招待講演
招待講演1
「ADVANCED SEISMIC DESIGN OF BUILDINGS FOR THE RESILIENT CITY」
東京工業大学名誉教授、日本建築学会会長 和田 章 先生 
招待講演2
「TRACING THE ORIGIN OF JAPANESE PAGODAS ALONG THE SILK ROAD」
京都大学名誉教授 宮崎 興二 先生
一般講演発表
建築スタジオ 講評室 一般講演発表の様子
建築スタジオ 東スタジオ 一般講演発表の様子
基調講演2
「Indoors and Outdoors」
バフチェシヒル大学 建築デザイン学部長 アフメット・エユジェ Ahmet Eyuce 先生
基調講演2 会場の様子
基調講演2 会場の様子
国際会議 2日目:7/15(日)
一般講演発表
甲子園会館 西ホール 一般講演発表の様子
建築スタジオ 講評室 一般講演発表の様子
建築スタジオ 東スタジオ 一般講演発表の様子
川口衞先生による建築構造模型の解説
川口衞先生によるサンドーム福井(建築設計:岡崎甚幸、構造設計:川口 衞):パンタドーム工法の説明 
川口衞先生による「New Parliament of Georgia」の構造模型の解説
川口衞先生による建築構造模型の解説
川口衞先生による「宮本武蔵顕彰 武蔵武道館 」の構造模型の解説
左から 和田 章 日本建築学会会長、川口 衞法政大学名誉教授、
岡崎甚幸 iaSU2012JAPAN組織委員会委員長
昼食
ラウンジでのバイキング形式での昼食
お茶会
甲子園会館の庭園にある茶室「自妙庵」でのお茶会 本学茶道部の接待 
甲子園会館の庭園にある茶室「自妙庵」でのお茶会 本学茶道部の接待 
基調講演3
「アフロ・ユーラシア世界への眺望」 京都大学大学院文学研究科 教授 杉山 正明 先生
基調講演3 会場の様子
基調講演3 会場の様子
閉会式
閉会式  岡崎甚幸 iaSU2012 JAPAN組織委員会委員長 「閉会宣言と第3回大会について」 挨拶
記念撮影
夕食会
夕食会 糸魚川直祐学長より乾杯の挨拶
夕食会の様子
国際会議 3日目:7/16(月・祝)
京都ツアー
出発前 A,Bの2コースにわかれて実施
廣誠院 見学の様子
廣誠院前で記念撮影(Aコース)
西本願寺 飛雲閣の見学(Aコース)
西本願寺 吉田博宣先生(京都大学名誉教授・武庫川女子大学非常勤講師)による庭園の解説(Aコース)
鹿苑寺 金閣 の前で記念撮影(Bコース)
祇園祭の見学
>>第2回 iaSU国際会議HP(English)
■日程・会場
2012年7月14(土)-16(月・祝) 武庫川女子大学 上甲子園キャンパス
■プログラム
■主催iaSU, Mukogawa Women's University
■共催Bahcesehir University
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