武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
 ■海外研修旅行 2012年 8/28(火)〜9/10(月)  
武庫川女子大学 建築学科
イタリア・フランス研修 14日間の旅

 建築学科では2年生以上の夏休みの二週間を利用して海外研修旅行を実施しています。
 今年度の海外研修は、イタリアのローマ、フィレンツェ、ヴェネツィアならびにフランスのパリを中心として、古代から中世、現代までの名建築や個性的な都市を自分の眼で見て、肌で体験しました

  引率者:田崎祐生 教授、西野 佐弥香 助教、JTB添乗員

>>2011年度イタリア研修
>>2010年度イタリア・パリ研修  >>2010年度フランス・バルセロナ研修
>>2009年度イタリア研修 >>2009年度スペイン・フランス研修
>>2008年度イタリア研修
  >>2007年度イタリア研修
イタリア・フランス研修 13,14日目 
パリから大阪へ
2012年9月9日(日)、10日(月)
ホテルから空港へとバスに乗り込む
パリのシャルル・ドゴール空港にて
関西空港に到着、解散
 海外研修13日目の9月9日にパリのシャルル・ドゴール空港を立ち、翌10日の朝に関西空港に着きました。 たくさんの学びと写真とお土産を持って、全員元気で研修を終えることができました。
イタリア・フランス研修 12日目 
「パリ」見学
2012年9月8日(土)
ノートルダム大聖堂
ノートルダム大聖堂の東面
サント・チャペル サント・チャペル内観
パリ市内を徒歩で移動
マリー橋を望む
 海外研修12日目は、パリにある2つの教会を見学し、班ごとに自由見学をしました。
 最初に見学したパリのノートルダム大聖堂は、初期ゴシックの代表的な建築で、その特徴である六分交差ヴォールトや四層構成の身廊内部立面などが用いられています。そこから徒歩で移動し、シテ島にあるサント・チャペルを見学・スケッチしました。王室礼拝堂であったサント・チャペルは、礼拝堂が上部と下部に分かれ、石だけでなく金属を用いて実現されていることが極めて特徴的です。その後、サンルイ島にかかるマリー橋を見学し、班ごとに分かれてパリ市内を散策しました。限られた時間ではありましたが、近代建築、現代建築をはじめ、豊富な美術品や美しい街並みを見ることができました。
 明日はパリを立ち、帰国の途につきます。
イタリア・フランス研修 11日目 
「シャルトル、ポワシー、ランシー」見学
2012年9月7日(金)
シャルトルの大聖堂前で記念撮影 シャルトルの大聖堂の内観
サヴォワ邸の前で記念撮影
サヴォワ邸の内観
学生のスケッチ
ランシーの教会 ランシーの教会の内壁
  海外研修11日目は、シャルトル、ポワシー、ランシーにある3つの建築を見学しました。 最初に見学したシャルトルの大聖堂は、盛期ゴシックの最初の建築と言われており、「シャルトル・ブルー」という色名を生み出した、ステンドグラスで知られています。時間的な余裕があったので、ゆっくり見学・スケッチをしたり、大聖堂まわりの旧市街を散策したりすることができました。その後、バスで2時間ほど移動し、ポワシーで昼食を取りました。ポワシーには20世紀を代表する住宅であり、「近代建築の五原則」を体現したル・コルビュジエ設計のサヴォワ邸があります。内部が一般公開されており、今まで写真を通して知っていた空間を実際に見て経験し、スケッチすることができました。最後に、パリ近郊にあるランシーの教会を見学・スケッチしました。オーギュスト・ペレが20世紀初頭に設計したもので、プレキャストコンクリートの立面に色鮮やかなガラスがはめこまれ、幻想的な空間をつくりだしています。夜はパリに戻り、ホテルで夕食を取りました。
 明日はパリのノートルダム大聖堂とサント・チャペルを見学し、午後から班ごとに自由見学をします。
イタリア・フランス研修 10日目 
「ロワール」見学
2012年9月6日(木)
シュノンソー城の庭で記念撮影
シュノンソー城をスケッチ
シャンボール城の内部
シャンボール城の外観
屋上に建つバロック様式の塔
シャンボール城の内部
ライトアップされたシャルトルの大聖堂
  海外研修10日目は、ロワール地方の古城を見学しました。
 最初に見学したシュノンソー城は、ゴシック様式にイタリア・ルネッサンス様式の影響が加わったもので、ロワール川の支流であるシェール川をまたぐ、珍しい構成をしています。多くの女性城主が君臨したことでも知られ、カトリーヌ・ド・メディシスやディアーヌ・ド・ポワティエなどのゆかりの部屋や庭園が残されています。各班に分かれ、見学・スケッチをしました。シュノンソー城近くのレストランで昼食を取った後、専用バスで移動し、シャンボール城を見学しました。シャンボール城はフランソワ1世が狩猟用の離宮として建設に着手し、アンリ2世とルイ14世が完成させたもので、シュノンソー城同様にイタリア・ルネッサンス様式の影響を受け、レオナルド・ダ・ヴィンチが設計に関わったと言われています。こちらも班ごとに見学・スケッチをし、内部の装飾や家具などを含めゆっくりと見学することができました。夜は宿泊地シャルトルの大聖堂をはじめとする街のライトアップを見てまわりました。
 明日はシャルトルの大聖堂、ル・コルビュジエ設計の名作サヴォア邸を見学し、ランシーの教会に立ち寄ってパリに戻ります。
イタリア・フランス研修 9日目 
「ルーアン、モン・サン・ミッシェル」見学
2012年9月5日(水)
ルーアン大聖堂外観
ルーアン大聖堂内観
ルーアンの街を散策する
昼食の様子
モン・サン・ミッシェルを望む
モン・サン・ミッシェル修道院附属の教会内部
 海外研修9日目は、ルーアン、モン・サン・ミッシェルを見学しました。
 パリから2時間ほどバスに乗り、ジャンヌ・ダルクゆかりの地であるルーアンに到着です。後期ゴシック様式のノートルダム大聖堂は外壁を工事中でしたが、内部の見事なヴォールト天井やステンドグラスがつくり出す強い垂直性を感じることができました。ハーフティンバーの建物が並ぶ街を散策し、モン・サン・ミッシェルに出発です。対岸のレストランで昼食を取った後、シャトルバスに乗り換えて、モン・サン・ミッシェルに入りました。中心にあるモン・サン・ミッシェル修道院は8世紀に建築が開始され、要塞や監獄として用いられたこともある、ゴシック様式(一部ロマネスク様式)の建築です。班に分かれ、修道院や参道であるグラン・リュなどを見学しました。
 明日はロワール地方の古城を見学し、大聖堂で名高いシャルトルに宿泊します。
イタリア・フランス研修 8日目 「ヴェルサイユ」見学
2012年9月4日(火)
シャルル・ドゴール空港に到着
ヴェルサイユ宮殿に向かう
ヴェルサイユ宮殿のファサード
鏡の間を見学
庭園を見学
ホテルで食事の様子
 海外研修8日目は、イタリアからフランスに移動し、ヴェルサイユを見学してパリに入りました。
 ヴェルサイユには太陽王ルイ14世が築いたヴェルサイユ宮殿があります。50年にわたって増築が繰り返された、フランスの古典主義を代表する建築です。現地ガイドの案内で、2組に分かれて内部を見学しました。一部の部屋は修復中でしたが、ルイ14世を太陽神に見立てたアポロンの間、50メートルほどの奥行きのある鏡の間などの構成、内装や家具を見ることができました。さらに、ル・ノートルが設計した壮大な宮殿庭園を見学・スケッチしました。その後のヨーロッパ庭園の模範となったもので、その後の都市計画に応用されています。夜はホテルで食事を取りました。
 明日はパリを出てルーアン、モン・サン・ミッシェルを見学し、ル・マンに宿泊します。
イタリア研修 7日目 「ヴェネツィア市内」見学
2012年9月3日(月)
サンマルコ広場の鐘楼を望んで記念撮影
ドゥカーレ宮殿の外観
ドゥカーレ宮殿の中庭
サン・マルコ大聖堂の外観
ゴンドラに乗船して街並みを見学
ヴェネツィア・ビエンナーレの会場の様子
 海外研修7日目は、ヴェネツィア市内を見学しました。
 ホテルからヴェネツィア市内のサンタ・ルチア駅までバスに乗り、船に乗り替えて、カナル・グランデ(大運河)沿いの建築を見ながらヴェネツィアの中心にあるサン・マルコ広場まで移動しました。そして地元ガイドの解説により、広場を取り囲んでいるドゥカーレ宮殿とサン・マルコ大聖堂を見学しました。ドゥカーレ宮殿はヴェネツィアの政庁・総督の居城であった、ヴェネツィア・ゴシック様式の代表的建築です。内部を見学した後、中庭でスケッチをしました。サン・マルコ大聖堂は初期のロマネスク・ビザンチン様式を基調としてゴシック期の建築が付け加えられたもので、内部はモザイクの装飾が見事でした。次いでアントニオ・ダ・ポンテの設計によるリアルト橋まで歩いて移動して橋を見学ののち、班ごとに昼食を取りました。昼食後は、あいにくの雨でしたがゴンドラに乗り、運河からヴェネツィアの街並みを見学しました。その後は班ごとに自由見学とし、ヴェネツィア・ビエンナーレの会期中だったこともあり、充実した時間を過ごすことができました。
 明日はイタリアを立ってパリに入り、ヴェルサイユ宮殿を見学します。
イタリア研修 6日目 「ラヴェンナ」見学
2012年9月2日(日)
ラヴェンナ市内を徒歩で移動
サン・ヴィターレ教会外観
サン・ヴィターレ教会の内部を見学
ガッラ・プラチーディアの廟の内部を見学
サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂外観
サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂の内部を見学
 海外研修6日目は、フィレンツェを立ち、古都ラヴェンナを見学してヴェネツィアに入りました。
 フィレンツェからバスで約3時間ほどでラヴェンナに到着しました。先に昼食を取り、詩人ダンテの廟に立ち寄ってから、現地ガイドの解説により、サン・ヴィターレ教会と同敷地内のガッラ・プラチーディアの廟を見学し、スケッチをしました。サン・ヴィターレ教会は、6世紀に建立されたヴィザンチン様式の代表的な教会堂で、八角形の平面と内部のモザイクの装飾が特徴的です。ガッラ・プラチーディアの廟も意匠をこらしたモザイクが内部の天井と壁を覆っています。次に見学・スケッチしたサンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂も美しいモザイクで飾られた、ヴィザンチン様式の名高い教会堂ですが、こちらはヴァシリカ様式の矩形の平面をしています。その後、さらにバスで移動し、ヴェネツィアに到着、ホテルで夕食を取りました。
 明日はベネツィア市内を見学します。
イタリア研修 5日目 「フィレンツェ市内」見学
2012年9月1日(土)
シニョーリア広場に面して建つヴェッキオ宮とロッジア・ディ・ランツィ
ウフィッツイ美術館のテラスから市内を臨む
サンティッシマ・アヌンツィアータ教会の前室
昼食の様子
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の外観
スペダーレ・デッリ・イノチェンティの中庭
 海外研修5日目は、フィレンツェ市内を見学しました。
 サンタ・クローチェ広場に面して建つサンタ・クローチェ教会の前を通り、徒歩でシニョーリア広場に向かいました。シニョーリア広場はフィレンツェの行政の中心であり、フィレンチェ共和国の政庁舎であったヴェッキオ宮、屋外彫刻が展示されたロッジア・ディ・ランツィがその周りを囲んでいます。現地ガイドから説明を聞いた後、2組に分かれてヴェッキオ宮に隣接するウフィッツイ美術館を見学しました。メディチ家が収集したルネッサンス美術を中心とする傑作が数多く展示されていました。その後、昼食をはさんでサンティッシマ・アヌンツィアータ広場に面して建つサンティッシマ・アヌンツィアータ教会と、ルネッサンスを代表する建築家であるブルネレスキが設計した2つの建物?大クーポラを持つサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂とスペダーレ・デッリ・イノチェンティを見学し、スケッチをしました。その後は班に分かれて自由見学をし、あいにくの雨模様でしたが、充実した一日となりました。
  明日はラヴェンナを経てベネツィアに向かいます。
イタリア研修 4日目 「シエナ、フィレンツェ」見学
2012年8月31日(金)
シエナで昼食
シエナ大聖堂前で記念撮影 シエナ大聖堂の内観
カンポ広場の向こうにシエナ市庁舎とマンジャの塔をのぞむ
シエナ市庁舎の中庭
フィレンツェのミケランジェロ広場から市内を一望
ミケランジェロ広場で記念撮影
 海外研修4日目は、ローマを出てシエナを見学し、フィレンツェに入りました。
 ローマからバスで3時間半ほど移動してシエナに到着です。シエナは中世に成立した都市国家です。昼食を取ったのち、ロマネスク・ゴシック様式の代表的建築であるシエナ大聖堂を見学しました。天井画や壁画、床のモザイクタイルなど、内観も非常に特徴的でした。大聖堂をスケッチした後、カンポ広場へ徒歩で移動しました。カンポ広場は市庁舎とマンジャの塔を中心に、勾配のついた扇形をしています。市庁舎はゴシック様式で、14世紀半ばに建設されたものです。中庭ではロマネスク様式の上にゴシック様式ののったファサードを確認できました。カンポ広場でスケッチをし、シエナを後にしました。
 シエナからバスで1時間半ほど移動して、本日の宿泊地であるフィレンツェに到着です。フィレンツェの街全体を見下ろせるミケランジェロ広場で少し散策をし、ホテルのレストランで夕食を取りました。
 明日はフィレンツェ市内を見学します。
イタリア研修 3日目 「ローマ市内」見学
2012年8月30日(木)
ローマ市内を徒歩で移動
サンタ・マリア・マジョーレ聖堂の外観を見学 サンタ・マリア・マジョーレ聖堂でスケッチの様子
サンカルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ教会 サンカルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ教会でスケッチの様子
サンタンドレア・アル・クイリナーレ教会
サンタンドレア・アル・クイリナーレ教会でスケッチの様子
 海外研修3日目は、2日目に引き続きローマ市内を見学しました。 まず、バシリカ形式の構造をよく残すサンタ・マリア・マジョーレ聖堂を見学し、特徴的な内部の構成や増築が重ねられた外観を確認しながらスケッチをしました。
 次に、バロック建築を代表する2つの教会を見学しました。先に見学した、ボッロミーニ設計のサンカルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ教会は、白い十字や菱形の装飾が印象的なクーポラを持ち、楕円形の長軸上に祭壇があります。ついで見学した、ベルニーニ設計のサンタンドレア・アル・クイリナーレ教会は、聖アンドレが昇天する様子を豪華絢爛に表現し、楕円の短軸上に祭壇があります。2つの教会を比較し、それぞれの建築家の特徴を感じながらスケッチをしました。その後は班に分かれてローマ市内を自由見学しました。
 本日でローマ見学は終了です。明日は中世都市・シエナを見学ののち、フィレンツェに向かいます。
イタリア研修 2日目 「ローマ市内・バチカン市国」見学
2012年8月28日(水)
コロッセオでのスケッチの様子
フォロ・ロマーノ
フォロ・ロマーノでの学生のスケッチ フォロ・ロマーノでの学生のスケッチ
カンピドーリオ広場
パンテオンでの学生のスケッチ
サン・ピエトロ寺院内部
サン・ピエトロ寺院を臨んで記念撮影
 海外研修2日目は、ローマ市内およびバチカン市国を見学しました。    
 ローマ帝国時代の闘技場跡であるコロッセオでは、4層の外壁を構成する柱(オーダー)を確認し、内部の建物の構造やしくみを現地ガイドの方に説明いただいた後、スケッチをしました。次に、古代ローマの遺跡群、フォロ・ロマーノへ向かいました。フォロ・ロマーノでは、ローマ時代の敷石が残る「聖なる道」を通りながら、カエサルの神殿、アントニウスとファウスティーナの神殿、ローマの創始者ロムレスの神殿、コンスタンティヌス帝のバジリカ、ティトゥス帝の凱旋門を巡り、スケッチをしました。その後、イタリアの代表的な広場である、ミケランジェロが設計したカンピドリオ広場を見学し、トレヴィの泉近くで昼食を取りました。
 午後からはローマ時代を代表する建造物であるパンテオンを見学・スケッチし、ベルニーニ作の四大河の噴水やボッロミーニ作のサンタニェーゼ聖堂を見学した後、バチカン市国に入りました。バチカン市国では、ベルニーニが設計したサン・ピエトロ広場、カトリックの総本山であるサン・ピエトロ寺院のミケランジェロが設計した大クーポラやベルニーニが設計したブロンズの天蓋を見学し、各自スケッチをしました。
 強い陽差しの下でローマ市内を歩きまわりましたが、皆で水分補給に気をつけながら、元気で一日を終えることができました。明日も引き続きローマ市内を見学します。
イタリア研修 1日目 「関西国際空港からイタリアへ」
2012年8月28日(火)
関西空港を出発
パリ シャルルドゴール空港でローマ行きの飛行機に乗り換える
ローマ フィウミチーノ空港に到着。バスに乗り換え、ローマ市内のホテルに向かう
ホテルに到着
 第1日目は、関西空港を出発し、パリ シャルルドゴール空港を経て、ローマ フィウミチーノ空港に到着。バスでローマ市内のホテルに移動しました。関西空港を出発してから、22時間を超える長旅でしたが、みな元気です。明日からさっそくローマでの研修が始まります。
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