武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
 ■2014年度 海外研修旅行 第1班 2014年 8/23(土)〜9/5(金)  
新着
武庫川女子大学 建築学科
イタリア・フランス研修 14日間の旅

第1班
 建築学科では2年生以上の夏休みの二週間を利用して海外研修旅行を実施しています。
 今年度の海外研修は、イタリアのローマ、フィレンツェ、ベニスならびにフランスのパリを中心に、2つのグループが同じコースを、1班は8月23日―9月5日、2班は8月26日―9月8日の日程に分かれて行いました。

  第1班 引率者:大井准教授、 伊勢文音助手、JTB添乗員

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イタリア・フランス研修 第1班
13,14日目 「パリから大阪へ」
2014年9月4日(木)、5日(金)
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シャルル・ド・ゴール空港にてチェックインを待つ
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搭乗
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離陸前の機内で、ほっとした様子の学生たち
 
 イタリア・フランス研修 第1班の13日目の9月4日お昼過ぎにパリのシャルル・ド・ゴール国際空港を発ち、翌5日の朝に関西国際空港に到着しました。 ほとんどの学生が、海外は初めてか、もしくは2週間も日本を離れるのは初めてでした。生まれ育った環境と違う場所での生活をとおし、これまでの自分や日本について見直す機会にもなりました。また学生たちからは、「スケッチを描く速度が少しだけ早くなった」、「研修の様子を写真やスケッチで家族に話したい」などの声が聞かれました。全員が病気やけがもなく元気に帰国できたことが何よりでした。
イタリア・フランス研修 第1班
12日目 「パリ」見学
2014年9月3日(水)
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セーヌ川沿いにまちなみを見学する
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オルセー美術館 大時計に面した空間で鑑賞の合間に休憩 
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ノートルダム寺院近くの公園で記念撮影
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サント・シャペル 控壁により大窓を実現した明るい空間
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パリ・オペラ座 華やかな空間に圧倒される
 
 イタリア・フランス研修 第1班の12日目は、パリ市内を見学しました。
 まず、バスを下車しセーヌ川沿いのまちなみを見学しながらオルセー美術館に向かいました。オルセー美術館は、駅舎であった建物を改修したもので、内部に入ると当時の空間を感じとることができました。展示される数々の傑作を楽しみながら、中央の吹抜けを介して一体となった展示室を様々な位置から見学しました。 そこから、6区界隈を車窓から眺め、パリ中心部、シテ島にあるゴシック建築の教会堂ノートルダム寺院を見学しました。多くの人であふれる内部は、スケールと特徴的な大きなバラ窓が印象的でした。外観は、見る角度により様々に表情を変え、学生は思い思いの場所からスケッチを行いました。
 昼食をとり、ゴシック建築の教会堂サント・シャペルを見学しました。内部は2層となっており、天井の高さの違いや要素の違いにより、階による空間の違いを体験しました。ガイドより2階のステンドグラスに描かれた旧約聖書の場面の解説を聞きながらスケッチを行いました。規模は大きくないものの、壁の多くがステンドグラスで覆われているため、入射する外光の明るさにより劇的に変化する空間にスケッチ中の学生から驚きの声が聞かれました。
 次にネオ・バロック様式のパリ・オペラ座を見学しました。事前に見学希望の学生が多数いた建築です。内外ともに、たくさんの彫刻が配置された、華やかな装飾が施されていました。バックヤードツアーに参加し、学芸員による展示品や装飾、空間のつくられ方の解説を受けました。通常定期会員のみが通される空間が見学でき、回廊、玄関の大階段、ホールなどを体験することができました。
 最後に、オペラ座からほど近いパッサージュの見学を行いました。パッサージュは、ガラス製のアーケードに覆われた歩行者専用通路です。商店が軒を連ねており、パリの大通りとは対象的な親しみのあるスケールを感じ取りました。
 本日が現地での研修最終日となりました。明日は、シャルル・ド・ゴール空港から帰国の途につきます。
イタリア・フランス研修 第1班
11日目 「パリ」見学
2014年9月2日(火)
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サヴォワ邸 外観スケッチを行う
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サヴォワ邸 リビングや屋上からスケッチを行う
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カルティエ財団 現代美術を鑑賞する
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ラロッシュ・ジャンヌレ邸 吹抜けに面する空間の連続性を体験する
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マドレーヌ寺院 厳かな内部空間を見学
 
 イタリア・フランス研修 第1班の11日目は、パリとその郊外を見学しました。
 まず、パリ近郊のポワシーへ向かい、コルビジュエの代表作であるサヴォワ邸を見学しました。彼が表明した近代建築の5原則と呼ばれる「ピロティ」、「屋上庭園」、「自由な設計」、「自由な平面」、「横長の連続窓」を確認し、「空中に浮かぶ箱」のような外観や、心地よいピロティのスケッチを行いました。
 車内で昼食をとりながらパリへと戻り、シャンゼリゼ通りを散策しました。高さ50mの凱旋門とルーブル美術館を繋ぐダイナミックな軸線によるランドスケープを感じることができました。
 次に、コルビジュエのラロッシュ邸を訪れました。エントランスの吹き抜けは最上階まで続き、そこに面する階段の踊場や壁、すっとのびる廊下が空間の連続性を作り出していました。あいにく外装修復中で内部のみの見学でしたが、空間の隅々まで行き届いたデザインをスケッチやカメラに収めました。
 その後、ジャン・ヌーベルによるカルティエ財団を見学しました。ガラスの入れ子の空間には現代美術が内外に点在しており、ガラス面に入射する光による空間の変化をそれぞれ感じ取っていました。
 車窓からエッフェル塔を見ながら移動し、最後に、パリの中心地に位置すると言われるマドレーヌ寺院を見学しました。新古典主義の建築と言われており、長方形の平面で、天井の3つのクーポラに設けられた窓から淡い光が差し込み、様々な美術品が飾られた空間はとても厳かな雰囲気でした。学生たちは、細部の装飾や空間と光の関係性を熱心にスケッチしていました。
イタリア・フランス研修 第1班
10日目 「パリ」見学
2014年9月1日(月)
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ランシーの教会 コンクリート造の教会の正面青のステンドグラスを臨む
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サン・ドニ大聖堂 ゴシック建築に見られるバラ窓の見事なステンドグラス
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ルーブル美術館 ガラスのピラミッドから入場
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ポンピドゥーセンター 機械のような外観のモチーフを見学
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この研修で全員一緒に食べる最後の夕食
 
 イタリア・フランス研修 第1班の10日目は、トロワ郊外からパリ郊外のランシーを経てパリに入りました。
 2時間半のバス移動の後、パリ郊外にあるランシーの教会を見学しました。設計は、鉄筋コンクリートの父と呼ばれるオーギュスト・ペレです。クロストラという60センチ角のコンクリートの枠にステンドグラスがはめ込まれ、教会内の壁を構成しています。入り口付近は暖色系、祭壇に向かって青を基調としたステンドグラスとなっており、その空間の変化を体験できました。
 続いて初期ゴシック建築の代表作ともいえるサン・ドニ大聖堂を見学しました。もともとは王立修道院で、国王のローブなども展示されていました。また外観のフライングバットレスなどゴシック建築特有の外観も改めて確認しました。
 その後、パリの市街に移動し、ルーブル美術館を見学しました。学生たちは2時間という限られた時間内でモナ・リザをはじめ、ミロのヴィーナス、サモトラケのニケなど見たい作品をあらかじめマークし、日本語パンフレットを片手に効率よく鑑賞していました。
 本日最後の見学場所であるポンピドゥーセンターでは、クレーやピカソ、マティスなどなじみ深い絵画と共に、日本人建築家の作品展示なども見ました。また、竣工当時“ハイテク”とされた建築の外観を熱心にスケッチする学生の姿も見られました。
 ホテル到着後、あたたかいキッシュ、サーモンのラタトィユ添え、アプリコットのタルトで、夕食を楽しみました。
イタリア・フランス研修 第1班
9日目 「アルケスナン、ロンシャン」見学
2014年8月31日(日)
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王立製塩所 半円状の道に沿って風景の変化を体験する
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王立製塩所 監督官の館前で記念撮影
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ロンシャンの礼拝堂 外観の外周を歩き、様々な位置からの見え方を体験する
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ロンシャンの礼拝堂内部 南壁面の開口部から光をスケッチする
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ロンシャンの礼拝堂 小礼拝室上の採光塔の光を体験する
 
 イタリア・フランス研修 第1班の9日目は、リヨンから移動しアルケスナン、ロンシャンを見学しました。
 アルケスナンでは、ルドゥ設計の王立製塩所を見学しました。円柱と四角柱を繰り返し積み上げたような柱、壁面の塩が流れ出している暗渠を模した装飾など、ルドゥ独特のデザインを確認しました。中心の監督官の館とそれを中心に中庭を囲み配置された工場、労働者たちの家や倉庫などの配置から明快なヒエラルキーが感じられ、その風景をスケッチしました。
 その後、昼食を挟んでロンシャンへ移動し、昨日見学したラトゥーレット修道院と共にコルビジュエ後期の代表作とされるロンシャン礼拝堂を見学しました。丘の上に立つ礼拝堂は、曲面の屋根や壁によって構成され、外観はそれぞれの方向で全く異なる表情を伺うことができます。内部は、分厚い壁で囲われた暗闇に象徴的な南壁面のテーパーのついたステンドグラスの開口から差し込む光や、小礼拝室上の採光塔から曲面を伝っておりてくる霧中のような間接光がとても幻想的な空間をつくり出していました。学生たちは、大学の授業で何度も登場する印象的なこの建物を実際に見学できることに感激した様子で、礼拝堂の内外を何度も行き来しながら曲面のデザインや光の入り方を熱心に学びとっていました。
 その後、トロワまで移動し、ホテルで夕食をとりました。南フランスから北上しているため車窓からの風景にも違いが見られ、気温が下っていることも感じられます。学生たちは各自体調管理に気を配りながら意欲的に研修に取り組んでいます。
イタリア・フランス研修 第1班
8日目 「マルセイユ、リヨン」見学
2014年8月30日(土)
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ユニテ・マルセイユ  外観スケッチを行う
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ユニテ・マルセイユ メゾネット式の住居を見学
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ユニテ・マルセイユ 屋上テラスを見学
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ラトゥーレット修道院 敷地周辺の斜面を歩いて外観見学
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ラトゥーレット修道院 西側ファサードのスケッチを行う
 
 イタリア・フランス研修 第1班の8日目は、マルセイユとリヨンでコルビュジェの代表作2作品と、リヨン市内を見学しました。
 まず、第2次大戦後の大規模住宅プロジェクトである「ユニテ・ダビタシオン」第1号となったユニテ・マルセイユを見学しました。1つのボリュームをモジュロールに沿って細かく分解し、再構成して作り上げられた空間は、一定のリズムを共有しながら細やかな変化が現れており、それをファサードのスケッチで感じることができました。メゾネット形式の住居は、吹き抜けが生かされた心地よいリビングやシャルロット・ペリアン設計の機能的な家具配置、当時は画期的であったコの字型のカウンターキッチンなどがとても魅力的でした。また、屋上テラスやカフェ、エレベーターホールの脇のスペース等に隣人とのコミュニケーションがとれる場所が設計されており、集まって住むことを楽しめる空間を体験できました。
 昼食を含め8時間ほど移動しリヨンに到着し、車窓からまちなみを見学しました。
 週末とバカンスのUターン渋滞のため、日没直前に到着したラトゥーレット修道院は、直線のデザインが徹底されており、敷地の斜面との対比が際立っていました。また、斜面に沿い修道院を一周すると変化に富んだ風景を体験できました。束の間の見学となりましたが、学生たちは、全体から細部まで一貫されたデザインをスケッチや写真に収めていました。
イタリア・フランス研修 第1班
7日目 「マルセイユ」見学
2014年8月29日(金)
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ルトロネ修道院 回廊から談話室を見学する
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ルトロネ修道院 内部のスケッチを行う
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ルトロネ修道院 2階テラスからスケッチを行う
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ルトロネ修道院 集合写真を撮る
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ホテルでの夕食の様子 メインの鴨胸肉のローストをいただく
 
 イタリア・フランス研修 第1班の7日目は、飛行機でイタリアのベネツィアからフランスのマルセイユに移動しました。その後、空港から専用バスに乗り換え、ル・トロネへと向かいました。車窓からセザンヌが絵画のモチーフとしたサント・ヴィクトワール山やオリーブとぶどうの畑などプロヴァンスらしい風景を楽しみながらの移動でした。
 ル・トロネ修道院は、ボリュームにより構成されるロマネスク様式の簡素な建築です。装飾を廃した薄暗い内部空間では、小さなステンドグラスを通して窓から差し込む柔らかな光が際立ち、石積みの壁面を照らしています。また、敷地の高低差を生かした建物を取り囲む庭や中庭、回廊や2階のテラスなど、変化に富んだ景色を体験し、スケッチを行いました。
 その後マルセイユのホテルで夕食をいただきました。学生たちは美しく盛り付けられたおいしい料理を堪能しました。
イタリア・フランス研修 第1班
6日目 「ヴェネツィア市内」見学
2014年8月28日(木)
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リアルト橋前でゴンドリエと記念撮影
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ドゥカーレ宮殿 「四つの扉の間」の装飾や壁画について説明を受ける
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ドゥカーレ宮殿 牢獄部分
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サン・マルコ広場からサン・マルコ大聖堂への眺めをスケッチする
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ゴンドラに乗船して街並みを見学する
 
 イタリア・フランス研修 第1班の海外研修6日目は、ヴェネツィア市内を見学しました。
 ヴィチェンツァのホテルからバスで港まで移動し、20分ほど船に揺られ沿岸の建築を見ながらヴェネツィアの中心にあるサン・マルコ広場へ向かいました。リアルト橋からカナルグランデ沿いの街並を眺め、商店や市場が並ぶ路地を散策した後、昼食をとりました。 午後から、現地ガイドの解説によりドゥカーレ宮殿とサン・マルコ大聖堂を見学しました。ドゥカーレ宮殿はゴシック様式の建築で、ヴェネツィア共和国の総督の居城であり、国会、政治、裁判を司る場所とされていました。宮殿内部は、金箔の貼られた細かい造作と油絵の壁画で彩られ、鎧や兜、武器等も展示されています。最後に牢獄を見学し、溜め息橋を渡りました。
 サン・マルコ広場に面するサン・マルコ大聖堂は、ギリシャ十字の平面をもつ初期のロマネスク・初期キリスト建築を基調としたものです。天井や床は金や大理石等のモザイクの装飾や彫刻が施されていました。サン・マルコ広場から聖堂と時計台、広場を囲う建築群の眺めをスケッチしました。その後、グループに分かれゴンドラに乗り、運河からヴェネツィアのまちなみを見学し、運河による親水空間の構成を確認しました。半日の滞在でしたが充実した時間を過ごすことができました。
イタリア・フランス研修 第1班
5日目 「ラヴェンナ、ヴィチェンツァ」見学
2014年8月27日(水)
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ガッラ・プラチーディア廟堂 精緻なモザイク装飾について説明をうける
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サン・ヴィターレ教会 美しいモザイク壁画の内部を見学
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サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂 三廊式バシリカの内部空間を見学
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ヴィラ・アルメリコ・カプラ ポルティコより建物へと入る
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パラッツィオ・デッラ・ラジョーネ まちの広場から外観見学
 
 イタリア・フランス研修 第1班の5日目は、ラヴェンナ、ヴィチェンツァを見学しました。
 ラヴェンナでは、まず、サン・ヴィターレ教会と、同敷地内にあるガッラ・プラチーディア廟堂を見学しました。サン・ヴィターレ教会は、6世紀に建立された初期キリスト教建築の代表的な教会堂で、八角形の平面と内部のモザイクの装飾が特徴的です。大きくせり出したフラング・バットレスも印象的でした。ガッラ・プラチーディア廟堂は、簡素なレンガ造の外観からは想像もできない、意匠をこらしたモザイクが内部の天井と壁を覆っています。次に見学したサンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂は、田園風景をモチーフに描かれたモザイク壁画で装飾された、初期キリスト教建築の教会堂です。ラヴェンナののどかな風景と教会堂の暖かみある空間の一体感が心地よく感じられました。
 午後は3時間ほどバスで移動した後、ヴィチェンツァに入り、パラーディオによるマニエリスムの建築を見学しました。ヴィラ・アルメリコ・カプラは、2階建の方形平面で4辺にイオニア式オーダーのポルティコを付した住居です。至る所に配される装飾や彫刻、豊富なフレスコ壁画の説明を受けながらマニエリスムの特徴を確認しました。その後ラヴェンナの街を散策しながら、パラッツィオ・デッラ・ラジョーネやパラッツォ・バルバラーノを見学し、パラーディオの建築の特徴を再度確認しました。
イタリア・フランス研修 第1班
4日目 「フィレンツェ市内」見学
2014年8月26日(火)
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フィレンツェのまちなみ見学 ポンテ・ベッキオを見る
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サント・スピリト教会 外観
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フィレンツェ大聖堂のドームを見上げる
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サンティッシマ・アヌンツィアータ教会 前室
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サンティッシマ・アヌンツィアータ広場からドームを臨む
 
 イタリア・フランス研修 第1班の4日目は、フィレンツェ市内を見学しました。
 アルノ川に沿って古いまちなみを楽しみながら、国立図書館、ピッツィ宮殿、ポンテ・ベッキオを見学した後、サント・スピリト教会を訪れました。ブルネレスキの死後マネッティに引き継がれたこの教会は、外観は装飾のないルネサンス初期の建築です。一方内部は、大理石のモザイク装飾やグレイの砂岩を用いた柱、漆喰の壁などブルネレスキらしさが感じられました。
 次に世界3大美術館のひとつ、ウフィツィ美術館に入場しました。グロッタ様式の天井絵画が美しい廊下を通り、フィリッポ・リッピ「聖母子」、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」や「春」、レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」、ミケランジェロ唯一の絵画「聖家族」、ラファエロの「鶸の聖母」などメディチ家が収集したルネッサンス美術を中心とする作品を鑑賞しました。
 昼食後、フィレンツェ大聖堂を見学しました。ピンク、白、緑の大理石張りの外壁、正面には12体の彫刻が施された華やかな外観の教会です。天井が高いゴシック様式と世界で4番目の広い教会とされる大空間に圧倒されました。
 本日最後に訪れたのがサンティッシマ・アヌンツィアータ教会です。ガラス屋根の明るい前室の先に聖堂があります。聖堂内部は金箔の装飾が施されたバロック様式の空間です。この教会の隣接する広場から南に延びる、スケールの小さい建物が軒を連ねる通りを見ると、その先にドームが見えます。学生たちは異なるスケールの対比に驚きの声をあげ、その様子をスケッチにおさめました。
イタリア・フランス研修 第1班
3日目 「バチカン市国・アッシジ」見学
2014年8月25日(月)
サン・ピエトロ寺院 大クーポラに圧倒される
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サン・ピエトロ寺院 彫刻の説明を受ける
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サン・ピエトロ広場で記念撮影
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アッシジの街並
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サンタ・キアーラ教会
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サンタ・キアーラ教会前の広場からの眺め
 
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サン・フランチェスコ教会
 
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サン・フランチェスコ教会 回廊
 
 イタリア・フランス研修 第1班の3日目は、バチカン市国とを見学しました。
  バチカン市国では、ベルニーニ設計のサン・ピエトロ広場とキリスト教の総本山であるサン・ピエトロ寺院を見学しました。寺院内に入ると、ルネサンスからバロックの時代を通じてつくられる空間に圧倒されます。大クーポラやブロンズの天蓋、至るところに配される彫刻の説明を受け、当時に思いを馳せながらスケッチを行いました。
 午後に訪れたアッシジは小さな田舎町です。バスを降りピンクと白の石積み造のまちなみを探索しながらサンタ・キアーラ教会へ向かいました。カーブした細い道、アーチや階段など様々な要素により構成される情緒ある風景を体感しました。サンタ・キアーラ教会では、フライング・バットレスやバラ窓などゴシック建築の特徴を確認しました。さらに東に進みサン・フランチェスコ教会を訪れました。ロマネスク建築の暖かい光の空間、上下2層からなる聖堂を繋ぐ回廊のある中庭、変化に富んだ空間を旅の疲れも忘れ、楽しみながら歩きました。眼下に広がる田園風景にもみな目を見張りました。美しい街に魅了された学生たちは名残惜しいようでした。その後フィレンツェ郊外のホテルに宿泊しました。
 バスでの長距離の上、日差しの強い下での徒歩移動でしたが、学生は充実した見学を楽しんでおり元気です。明日は、フィレンツェ市内を見学します。
イタリア・フランス研修 第1班
2日目 「ローマ市内」見学
2014年8月24日(日)
ナヴォナ広場の見学
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サンカルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ教会
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サンカルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ教会 中庭
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パンテオンの見学
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ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂を外観見学
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コロッセオ長軸から闘技場全体を見渡す学生たち
 
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コロッセオ前で記念撮影
 
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フォロ・ロマーノでは往時の栄華を想像
 
 イタリア・フランス研修 第1班の2日目は、ローマ市内を見学しました。
  バスを降り、街を散策しながら、ナヴォナ広場でベルニーニの4大河の噴水とボッロミーニのサンタニェーゼ教会の説明を受け、スケッチを行いました。次に、ローマ時代を代表する建造物であるパンテオンに到着しましたが、日曜のミサが行われていたため外観スケッチを行い、修復中ではありましたがトレヴィの泉を見学しました。その後バロック建築を代表するボッロミーニ設計のサンカルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ教会とベルニーニ設計のサンタンドレア・アル・クイリナーレ教会を見学しました。2つの教会の説明を受け、それぞれの建築家の特徴を感じながらスケッチをしました。再びパンテオンに戻り内部を見学した後、昼食をとりました。
 午後からは、ベネツィア広場を通り壮大なヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂を観ながらコロッセオへ向かいました。コロッセオでは、4層の外壁を構成する柱(オーダー)を確認し、内部の見学を行いました。その後ローマ時代の敷石の道を通り、古代ローマの遺跡群、フォロ・ロマーノへ向かいました。カエサルの神殿、アントニウスとファウスティーナの神殿、ローマの創始者ロムレスの神殿、コンスタンティヌス帝のバジリカ、ティトゥス帝の凱旋門を巡り、スケッチをしました。
 陽射しは強いものの、風は涼しく見学には適した1日でした。学生たちは徒歩移動による見学でローマ市内の街並をより身近に楽しむことができているようでした。明日はローマを離れアッシジを見学し、フィレンツェに入ります。
イタリア・フランス研修 第1班
1日目 「関西国際空港からローマへ」
2014年8月23日(土)
関西国際空港を出発
パリ シャルルドゴール空港でローマ行きの飛行機に乗り換える
 
パリ シャルルドゴール空港でローマ行きの飛行機に乗り換える
ローマ フィウミチーノ空港に到着。バスに乗り換え、ローマ市内のホテルに向かう
 
ホテルに到着
 
 イタリア・フランス研修 第1班の第1日目は、関西国際空港からローマへ移動しました。
 19名全員が集合時間内に集合し、安全に関する注意事項の最終確認したのち、関西国際空港を出発しました。パリ シャルルドゴール空港を経て、18時間半ののちローマ フィウミチーノ空港に到着ました。バスでローマ郊外のホテルに宿泊し、いよいよ明日からの研修に備えます。空港やホテルでは、学生たちから日本と異なる異国の雰囲気を感じるとの声も盛んに聞かれ、期待を膨らませています。
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