武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
 ■2015年度 海外研修旅行 2015年 8/22(土)〜9/3(木)  

武庫川女子大学 建築学科
イタリア研修 13日間の旅


 建築学科では2年生以上の夏休みを利用して海外研修旅行を実施しています。
 今年度の海外研修は、イタリアの南部から北部までの各都市を約2週間かけてバスで巡りました。イタリアは古代から中世、ルネサンスを経て現代に至るまでの遺跡、建築や歴史的街並みの宝庫であり、また都市の歴史的中心部や建築の保存・修復・再生への取り組みも活発です。

   引率者:大井史江准教授、猪股圭佑講師、JTB添乗員

 
>>2014年度イタリア・フランス研修 第1班  >>2014年度イタリア・フランス研修 第2班
>>
2012年度イタリア・フランス研修  >>2011年度イタリア研修

>>2010年度イタリア・パリ研修  >>2010年度フランス・バルセロナ研修
>>2009年度イタリア研修 >>2009年度スペイン・フランス研修
>>2008年度イタリア研修
  >>2007年度イタリア研修

イタリア研修 12,13日目 
「ヴェネツィアから日本へ」
2015年9月2日(水)、3日(木)
ヴェネツィア空港にて
 
フランクフルト空港で関西空港行きの飛行機に乗り換える
 
関西空港に到着、解散
 
 9/2午前中にヴェネツィア空港を出発し、フランクフルト空港を経由して、9/3早朝に関西国際空港に到着しました。長旅の疲れは多少ありますが、皆無事に元気に戻ってくることができました。歴史と芸術にあふれるイタリアの各都市を巡り、その文化と空気を肌で感じた今回の経験が、今後建築を学んでいくうえで大きな糧となります。

イタリア研修 11日目 
「ヴィチェンツァ、トレヴィゾ」見学
2015年9月1日(火)
ヴィチェンツァ ヴィラ・アルメリコ・カプラ
 
ヴィチェンツァ パラッツォ・バルバラーノ
 
ヴィチェンツァ パラッツォ・デッラ・ラジョーネ
 
トレヴィゾ ブリオン・ヴェガ墓地
 
トレヴィゾ ブリオン・ヴェガ墓地
 
 ヴェネツィア、メストレ地区からバスで1時間ほど移動してヴィチェンツァに到着です。ヴィチェンツァでは、アンドレーア・パッラーディオが設計した建築を見学しました。パッラーディオは宗教建築に限られていたクーポラを邸宅に取り入れた最初の建築家で、この建物を含め彼が設計したヴィチェンツァ市街とヴェネト地方の邸宅群は、世界遺産に登録されています。はじめにルネッサンス期のヴィラ建築の傑作の一つ、ヴィラ・アルメリコ・カプラ(ラ・ロトンダ)を見学、スケッチしました。続いて市内中心部でパラッツォ・バルバラーノ(パッラーディオ博物館)、パラッツォ・デッラ・ラジョーネ(バジリカ)を見学して、各自昼食を取りました。
  ヴィチェンツァからバスで1時間ほど移動してトレヴィゾに向かい、カルロ・スカルパ設計のブリオン・ヴェガ墓地を見学しました。建具や階段などに加えられた仕掛け、スカルパのデザイン意図などガイドによる詳しい説明を聞きながら、トウモロコシ畑が広がるのどかな環境にたたずむ静謐な空間で、じっくりと見学・スケッチに集中することができました。見学後、バスでメストレに戻り、ホテル近くのレストランで夕食を取りました。明日はヴェネツィアを発ち、帰国の途につきます。

イタリア研修 10日目 
「ヴェネツィア」見学
2015年8月31日(月)
サン・マルコ広場
 
ドゥカーレ宮殿
 
サン・マルコ大聖堂
 
ゴンドラで運河を遊覧
 
イル・レデントーレ聖堂
 
カナル・グランデを背景に船の上で記念撮影
 
 ホテルからバスに乗って乗船場まで向かい、船に乗り替えて、カナル・グランデ(大運河)沿いの建築を見ながらヴェネツィアの中心にあるサン・マルコ広場まで移動しました。ヴェネツィア湾のラグーナの上に築かれた海上都市ヴェネツィア本島には多数の運河が流れ、移動は船か徒歩に限られています。はじめに、広場を取り囲んでいるドゥカーレ宮殿とサン・マルコ大聖堂を見学しました。ドゥカーレ宮殿はヴェネツィアの政庁・総督の居城であった、ヴェネツィア・ゴシック様式の代表的建築です。サン・マルコ大聖堂はビザンチン様式を基調とし、内部は黄金のモザイクによる装飾が見事でした。次にコツレール美術館、マルチアーナ図書館を見学してから、リアルト橋まで徒歩で移動し、各自昼食を取りました。午後はゴンドラに乗って大小の運河を遊覧し、入り組んだ水路と道、水に直に接する建物など、ヴェネツィアならではの水辺の空間と人々の暮らしを見ることができました。さらに船に乗ってジュディッカ島へ向かい、アンドレーア・パラーディオ設計のイル・レデントーレ聖堂を見学しました。その後本島に戻ってレストランで夕食をとり、ホテルへと向かいました。帰りの船からは、夕日が海へ沈みゆく美しい風景も見ることができました。

イタリア研修 9日目 
「ラヴェンナ、パドヴァ」見学
2015年8月30日(日)
ラヴェンナ サン・ヴィターレ聖堂
 
ラヴェンナ ガッラ・プラチーディア廟堂
 
ラヴェンナ サンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂
 
ラヴェンナ サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂
 
パドヴァ サンアントニオ聖堂
 
 フィレンツェを離れバスで約3時間移動し、アドリア海に面する、ビザンティン美術が花開いた古都、ラヴェンナに到着しました。現地ガイドの解説により、サン・ヴィターレ聖堂と同敷地内のガッラ・プラチーディア廟堂を見学し、スケッチしました。サン・ヴィターレ聖堂は、6世紀に建立されたビザンティン様式の代表的な聖堂で、八角形の平面と内部のモザイクの装飾が特徴的です。ガッラ・プラチーディア廟堂も意匠をこらしたモザイクが内部の天井と壁を覆っています。次に、詩人ダンテの廟やポポロ広場を通りながら、サンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂、ネオニアーノ洗礼堂を見学しました。サンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂もビザンティン様式の名高い聖堂ですが、ヴァシリカ様式の矩形の平面をしています。バスで移動し、同じくヴァシリカ様式のサンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂を見学・スケッチし、近くのレストランで昼食を取りました。
  午後はさらにバスで3時間ほど移動し、パドヴァに向かいました。まずはサンアントニオ聖堂を見学しました。街中を散策しながら、スクロヴェーニ礼拝堂を訪れ、2班に分かれて見学し、壁全面に描かれたジョットのフレスコ画を鑑賞しました。その後パドヴァを離れ、バスで1時間ほど移動して「水の都」ヴェネツィアへの玄関口、メストレ地区のホテルに到着し、夕食をとりました。

イタリア研修 8日目 
「フィレンツェ」見学
2015年8月29日(土)
サンティッシマ・アヌンツィアータ聖堂
 
オスペダーレ・デッリ・インノチェンティ
 
ドゥオモ(フィレンツェ大聖堂)
 
ドゥオモ(フィレンツェ大聖堂)
 
サンタ・クローチェ聖堂
 
サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂
 
サン・ロレンツォ聖堂
 
 昨日に続き「花の都」の呼び名で名高いフィレンツェ市内の見学です。フィレンツェはメディチ家統治時代にルネサンス文化が花開いた街で、現代に至るまで伝統は引き継がれ、当時の建築や美術品が多数残る見所の多い都市です。はじめにサンティッシマ・アヌンツィアータ広場を訪れ、ここに面して建つ2つの建物、サンティッシマ・アヌンツィアータ聖堂とルネサンスを代表する建築家ブルネレスキの初期の代表作オスペダーレ・デッリ・インノチェンティ(捨子養育院)を見学しました。次に徒歩で移動してドゥオモ(フィレンツェ大聖堂)を見学し、巨大なクーポラ(ドーム屋根)を持つ堂々とした威容に一同感嘆の声を上げました。サンタ・クローチェ広場周辺で各自昼食をとってから、広場に面して建つサンタ・クローチェ聖堂を見学、スケッチしました。続いて共和国広場などを通って町を散策しながら、サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂外観やサン・ロレンツォ聖堂外観を見学しました。華々しいルネサンス文化を満喫した後、市内のレストランで夕食をとり、ホテルに戻りました。

イタリア研修 7日目 
「ピサ、フィレンツェ」見学
2015年8月28日(金)
ピサ 洗礼堂、大聖堂、斜塔が立ち並ぶ「奇跡の広場」
 
ピサ 大聖堂
 
フィレンツェ ウフィッツイ美術館
 
フィレンツェ 橋と建築が一体化したポンテ・ベッキオ
 
フィレンツェ サント・スピリト聖堂
 
フィレンツェ ミケランジェロ広場から市内を一望
 
 ピサのホテルを出発し、まずはドゥオモ広場(奇跡の広場)を訪れました。ガリレオの「落下の法則」の実験で有名なピサの斜塔、洗礼堂、大聖堂を見学し、ピサ・ロマネスクというビザンティンやイスラムの文化に影響を受けた独特の建築様式について学びました。
 ピサからバスで1時間半ほど移動して、本日の宿泊地であるフィレンツェに到着です。まずは、フィレンツェの行政の中心であり、フィレンツェ共和国の政庁舎であったヴェッキオ宮、屋外彫刻が展示されたロッジア・ディ・ランツィが周りを囲む、シニョーリア広場の周辺で各自昼食をとりました。広場に隣接したウフィッツイ美術館では、現地の日本人ガイドから説明を聞きながら、メディチ家が収集したルネッサンス美術を中心とする傑作を数多く見ることができました。続いて、フィレンツェ最古の橋で、金細工の店が立ち並ぶポンテ・ベッキオを見学しながらアルノ川を渡り、サント・スピリト教会を訪れました。ブルネレスキの死後マネッティに引き継がれたこの教会は装飾の少ないルネサンス初期の外観で、内部は大理石のモザイク装飾やグレーの砂岩を用いた柱、漆喰の壁などブルネレスキらしさが感じられました。その後バスで丘の上にあるミケランジェロ広場へ移動し、フィレンツェの街全体を眺めた後、市内のレストランで夕食ををとり、ホテルへ向かいました。

イタリア研修 6日目 
「シエナ、サンジミニャーノ」見学
2015年8月27日(木)
シエナ大聖堂
 
シエナ大聖堂
 
シエナ カンポ広場の向こうにシエナ市庁舎とマンジャの塔をのぞむ
 
サンジミニャーノ チステルナ広場
 
サンジミニャーノ 通りに面した階段にて記念写真
 
 アッシジからバスで2時間半ほど移動してシエナに到着です。シエナは中世に成立した都市国家です。まず、ロマネスク・ゴシック様式の代表的建築であるシエナ大聖堂を見学しました。天井画や壁画、床のモザイクタイルなど、内観も非常に特徴的でした。大聖堂をスケッチした後、カンポ広場へ徒歩で移動しました。カンポ広場は市庁舎とマンジャの塔を中心に、勾配のついた扇形をしています。カンポ広場でスケッチをし、昼食を取ったのち、シエナを後にしました。
  シエナからバスで1時間ほど移動し、サンジミニャーノに到着です。美しい塔が立ち並ぶ街並みをスケッチし、歴史地区を散策しました。その後サンジミニャーノを発ち、明日の見学地であるイタリア半島の西海岸、ティレニア海に面した港湾都市ピサまでバスで1時間半ほど移動し、ホテルのレストランで夕食をいただきました。

イタリア研修 5日目 
「ローマ、アッシジ」見学
2015年8月26日(水)
ローマ サンタ・マリア・マジョーレ聖堂
 
ローマ サンタ・マリア・マジョーレ聖堂を背景に記念撮影
 
ローマ サンカルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ教会
 
アッシジ サン・フランチェスコ聖堂
 
アッシジ ミネルヴァ神殿
 
アッシジ サンタ・キアーラ聖堂
 
 午前中は昨日に引き続きローマ市内を見学しました。まず、バシリカ形式の構造をよく残すサンタ・マリア・マジョーレ聖堂を見学し、特徴的な内部の構成や増築が重ねられた外観を確認しながらスケッチをしました。次に、バロック建築を代表するベルニーニ設計のサンタンドレア・アル・クイリナーレ聖堂、ボッロミーニ設計のサンカルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂を見学しました。サンカルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂は、白い十字や菱形の装飾が印象的なクーポラを持ち、楕円形の長軸上に祭壇があります。2つの聖堂それぞれの建築家の特徴を感じながらスケッチをしました。
  各自昼食をとり、バスにてアッシジへ移動しました。アッシジでは最初に町の北西に位置するサン・フランチェスコ聖堂を見学し、ジョット、シモーネ・マルティーニ、チマブーエ作の優れたフレスコ画を鑑賞し、スケッチを行いました。現地ガイドの方の解説を聞きながら徒歩で移動し、ローマ神殿遺跡の内部を教会として改装したミネルヴァ神殿を見学しました。最後に見学したサンタ・キアーラ聖堂は、聖フランチェスコの弟子であった聖キアーラに捧げられた聖堂で、白とピンクの大理石で作られたロマネスク建築です。その後、古代ローマからバロックに至るまでの遺構が残る情緒豊かな街並みを散策しながら、ホテルへ向かい、レストランで夕食をいただきました。

イタリア研修 4日目 
「ローマ市内、ヴァチカン市国」見学
2015年8月25日(火)
ローマ トレビの泉
 
ローマ パンテオン
 
ローマ パンテオン
 
ローマ ナヴォーナ広場
 
ヴァチカン市国 ヴァチカン美術館
 
ヴァチカン市国 サン・ピエトロ大聖堂
 
ローマ スペイン広場上部のテラスで記念撮影
 
 ホテルを出発し、まずはトレビの泉に向かい、見学後にローマ時代を代表する建造物であるパンテオンへ移動しました。パンテオンは2世紀にローマ皇帝ハドリアヌスによって再建された神殿です。ドーム天井の中央に9mの天窓が開いている象徴的で荘厳な空間を見学、スケッチしました。続いてナヴォーナ広場へ行き、ベルニーニ作の四大河の噴水やボッロミーニ作のサンタニェーゼ聖堂を見学し、各自昼食を取りました。午後からはバスでヴァチカン市国に入りました。ヴァチカン市国では、ヴァチカン美術館、システィーナ礼拝堂、カトリックの総本山であるサン・ピエトロ大聖堂を見学し、ミケランジェロが設計した大クーポラやベルニーニが設計したブロンズの天蓋など各自スケッチをしました。その後再びバスでローマ市内に戻り、スペイン広場周辺を散策してからレストランで夕食をとり、ホテルに戻りました。 徒歩による移動でローマ市内を相当な距離歩きましたが、皆で水分補給に気をつけながら、元気で一日を終えることができました。明日はローマ市内を見学後、アッシジへ向かいます。

イタリア研修 3日目 
「ローマ」見学
2015年8月24日(月)
ローマ コロッセオ
 
ローマ コロッセオにてスケッチ
 
ローマ フォロロマーノ
 
ローマ フォロロマーノ アントニウスとファウスティーナの神殿
 
ローマ カンピドリオ広場で記念撮影
 
ナポリからローマまでバスで3時間移動し、午後から古代ローマ時代の遺跡を中心に見学しました。ローマ帝国時代の闘技場跡であるコロッセオでは、4層の外壁を構成する柱(オーダー)を確認し、内部の建物の構造やしくみを現地ガイドの方に説明いただきながら、スケッチをしました。次に、古代ローマの遺跡群、フォロ・ロマーノへ向かいました。フォロ・ロマーノでは、ローマ時代の敷石が残る「聖なる道」を通りながら、ティトゥス帝の凱旋門、マクセンティウスのバシリカ、ロムルスの神殿、アントニウスとファウスティーナの神殿、ウェスタ巫女の家、カエサルの神殿、セヴェルス帝凱旋門などを巡り、スケッチをしました。その後、イタリアの代表的な広場である、ミケランジェロが設計したカンピドリオ広場を見学しました。各自、水分補給をしながら元気に見学を終え、ホテルに到着し、レストランで夕食をいただきました。

イタリア研修 2日目 
「ポンペイ、アマルフィ、ナポリ」見学
2015年8月23日(日)
 
アマルフィ
 
アマルフィ大聖堂
 
ポンペイ遺跡 劇場
 
ポンペイ遺跡 住宅
 
ポンペイ遺跡 フォロ(広場)にて記念撮影
 
車窓よりナポリの街と海を一望
 
イタリア南部、アマルフィの町並み見学から研修が始まります。ナポリのホテルを出発し、美しい海岸線の風景を車窓に見ながらアマルフィ海岸道路を通り、海洋都市アマルフィを訪れました。アマルフィ大聖堂を見学してから、サレルノ湾に面する急峻な斜面にセットバックしながら複雑に重なりあい構成される町並みを散策しました。階段で複雑に繋がる路地空間や美しい海岸線、オリーブ畑など、とても刺激的な体験となりました。 午後はポンペイに移動し、紀元79年のヴェスビオ火山の大噴火で滅んだローマ帝国植民都市の遺跡を見学しました。劇場、浴場、住居、神殿などの遺跡を巡り、2000年以上前の古代ローマ人の生活を感じ取ることができました。 その後、ナポリの市内を車窓より見学し、ホテルに戻ってレストランにて夕食をいただきました。

イタリア研修 1日目 
「関西国際空港からイタリアへ」
2015年8月22日(土)
関西空港を出発
 
フランクフルト空港でナポリ空港行きの飛行機に乗り換える
 
ナポリ空港に到着。バスに乗り換え、ホテルに向かう
 
ホテルに到着
 
第1日目は、関西空港を出発し、フランクフルト空港を経て、イタリア南部のナポリ空港まで移動。その後、バスでホテルまでやってきました。関西空港を出発してから、合計20時間の長旅でしたが、みな元気です。明日から始まる研修に期待が膨らみます。
>>建築学科TOPページ
Copyright 2005-2015 Mukogawa Women's University.All rights reserved.
当サイトに掲載されている文章・画像の無断転載を禁じます。