武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
 ■2010年度 特別公開講演会 ご来場ありがとうございました

新着

トルコの文化と芸術
−トルコにおける東西文化交流の諸相−

講演者:ヤマンラール 水野美奈子先生
(龍谷大学 教授、龍谷大学国際社会文化研究所 所長)

会場の様子
龍谷大学教授のヤマンラール水野美奈子先生をお招きし、「トルコの文化と芸術 ?トルコにおける東西文化交流の諸相?」というタイトルで講演会を開催しました。「アナトリア・セルジューク時代の文化と芸術」「オスマン帝国の文化と芸術」「日本とトルコの交流」という3つの切り口で、トルコの多様な文化と芸術の諸相についてお話をいただきました。

第1部「アナトリア・セルジューク時代の文化と芸術」では、アナトリア半島を舞台とした諸文明の興隆と衰退の様子、その中でトルコ民族によるイラン・セルジューク朝やアナトリア・セルジューク朝の成立の様子、そしてアナトリア・セルジューク朝の首都であるコンヤを中心としたタイルモザイク、施釉レンガ、文字や文様、陶器、絨毯、木彫などの諸芸術の特色のご説明をいただきました。

第2部「オスマン帝国の文化と芸術」では、オスマン帝国の歴史とともにトプカプ宮殿における身分や空間に関わる構造をご説明いただき、それらとの関わりのもと、肖像画や挿絵、花文様、中国からの陶磁器、さらにはハマムやコーヒー、料理など独自に花開いたオスマンの文化や芸術の解説をいただきました。

第3部「日本とトルコの交流」では、トルコを訪れた日本人の紹介や有名なエルトゥウルル号事件、そしてトルコ人とはじめて積極的な共同事業を行った大谷光瑞の活動の様子などの説明をいただき、さらにはトルコ美術に関わる展覧会の史的状況をふまえながら、これからの日本とトルコの交流の在り方について展望を解説していただきました。

第一線で活躍されておられるイスラーム美術史・文化史の研究者による、非常にわかりやすい体系的な内容の講演を受けることができ、またとない貴重な機会となりました。

水野先生 ご講演の様子
水野先生 ご講演の様子 オスマン帝国旧宮殿の資料を見せていただく
会場からの質疑の様子
日時・スケジュール・講演者
12/4(土) 10:30〜12:00 アナトリア・セルジューク時代の
文化と芸術
アナトリア半島でのトルコ文化の定着
セルジューク時代の美術の特色
13:00〜14:30 オスマン帝国の文化と芸術
トプカプ宮殿から発信された文化と芸術
アジア文化圏の美術としてのオスマン美術
14:45〜16:15 日本とトルコの交流
日本とトルコの交流:初期から第二次世界大戦まで
将来の交流に向けて:トルコ美術展の文化交流における
講演者: ヤマンラール 水野美奈子 先生(龍谷大学 教授、龍谷大学国際社会文化研究所 所長
プロフィール
龍谷大学国際文化学部 教授 文学博士 龍谷大学国際社会文化研究所 所長

専門:イスラーム美術史、イスラーム文化史

著書:
『チューリップ・ブック』(共著・八坂書房・2002)
『世界美術大全集・東洋   編17巻イスラーム』(共著・小学館・1999)
『イスラーム地域研究叢書第8巻:記録と表象−資料が語る世界』(共著・東京大学出版会・2005)など
会場
上甲子園キャンパス 甲子園会館 西ホール
西宮市戸崎町1-13 <JR「甲子園口」駅下車徒歩7分> >>甲子園会館へのアクセス
■参加対象者事前申込不要・入場無料
■問い合わせ先  
武庫川女子大学建築学科 TEL:0798-67-4501
>>建築学科TOPページ
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