武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
 ■2012年度 トルコ文化研究センター研究会 第2回

新着

世界遺産バーミヤーン遺跡を守る

講師:山内和也 先生
(東京文化財研究所 文化遺産国際協力センター 地域環境室長)

山内先生 発表の様子
 東京文化財研究所 文化遺産国際協力センターの山内和也氏をお招きし、「世界遺産バーミヤーン遺跡を守る」というタイトルで研究会を開催しました。
 バーミヤーン遺跡はアフガニスタン中央部を東西に横断するヒンドゥークシュ山脈の西端にあります。7世紀には玄奘三蔵が訪れ、金色に輝く東西の大仏など当時の繁栄を記録に残しています。2001年3月のタリバーンによる両大仏の爆破、混乱期での盗掘など、バーミヤーンの文化遺産は、多くの被害を受けてきました。そのためバーミヤーン遺跡は、2003年に「バーミヤーン渓谷の文化的景観と古代遺跡群」として世界文化遺産および危機遺産に登録され、日本、ドイツ、イタリアなど世界各国の専門家による保存事業が始められました。日本では、東京文化財研究所国際協力センターが中心となり、壁画の保存、遺跡範囲確定のための考古学遺跡の調査など、さまざまな活動を行っています。 講演会では、バーミヤーン遺跡の現状、日本が行っている壁画の保存事業や考古遺跡の調査などの国際協力、そして今後のアフガニスタンの文化遺産の保存のあり方について、さまざまな角度からバーミヤーン遺跡についてお話しいただきました。また質疑では、石窟での生活や住居形態、人々の暮らし方などの話題について、現地調査だからこそわかる内容をご紹介いただきました。
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