武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
 2012年度 武庫川女子大学 トルコ文化研究センター 研究会

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第3回

バーミヤーン石窟寺院・天井形式の解読
-木造・組積造建築文化の融合-

講師:窪寺 茂 先生 
(建築装飾技術史研究所所長)

窪寺先生 ご講演の様子
 本研究会では2005年から2006年にかけて現地調査で撮影された豊富な写真を披露していただきながら、バーミヤーンの石窟寺院天井形式についてお話をしていただきました。
「バーミヤーンは人間がどんなに知恵を絞ってもいつか消えてしまう遺産なので記録に残さなければなりません。入れる石窟にはすべて入り、壁4面と天井と床を撮影しました。」と会の冒頭に調査の様子をうかがいました。 バーミヤーンの概要、石窟寺院の建築的基礎知識、天井形式の説明ののち、実例を挙げながらドーム・方形組み上げ・クロスヴォールトなど石窟内に見られる天井の形式、古代中国から見た仏教建築における天井と装飾などについてご説明いただきました。
 質疑応答では基準寸法などの寸法体系の有無、天井形式の世界各地への伝播の範囲、木造天井でオリジナルが残っているかなど、聴講者からも多数の質問があり興味が尽きない研究会でした。
日時
2012 11/28(水) 19:00〜20:45
会場
上甲子園キャンパス 甲子園会館 K-222
西宮市戸崎町1-13 <JR「甲子園口」駅下車徒歩7分> >>甲子園会館へのアクセス
■参加対象者事前申込不要・入場無料
講師: 窪寺茂 先生 (建築装飾技術史研究所所長)
プロフィール
元独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所文化遺産研究部建造物研究室室長。元京都大学大学院・環境学研究科客員准教授。現在、建築装飾技術史研究所所長を務める傍ら、奈良県奈良市東大寺境内整備計画委員会委員、世界遺産再生研究推進体顧問など国内外において多数の文化財建造物の保存修復に携わる。著書に『バーミヤーン仏教石窟の建築構造およびその意匠と技法』『建築遺産 保存と再生の思考 災害・空間・歴史』などがある。
■お問い合わせ先  
武庫川女子大学トルコ文化研究センター TEL: :0798-67-4501
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