■2015年度 特別公開講演会 | |||||||||||||||
ビザンティンの美術と建築 |
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会場の様子 | |||||||||||||||
早稲田大学教授の益田朋幸先生を講師としてお招きし、「ビザンティンの美術と建築」というタイトルで講演会を開催しました。
まずは岡阜囃z学科長より主旨説明がなされました。壁画がないという現代建築空間の問題点が指摘され、本日ビザンティンの美術と建築を学ぶことによって、現代建築の基盤をもう一度考え直してみる必要性が説かれました。 続いて益田先生にご講演をいただきました。まずはビザンティン帝国の歴史、そしてビザンティン美術の特性についての概要を解説していただきました。その後、ラヴェンナのサン・ヴィターレ聖堂、パレルモのラ・マルトラーナ聖堂、イスタンブールのコーラ修道院やアギア・ソフィアなどに描かれているモザイクやフレスコのキリスト教図像を事例としてとりあげながら、それらの図像の意味、技法などについて解説していただきました。さらには O. Demus によるビザンティン聖堂装飾のシステムについてご教示いただきました。またクルビノヴォの聖ゲオルギオス聖堂を例に、そこに描かれている図像の空間配置と図像の内容との関係について解説をいただき、一枚の図像では表現できない内容を、三次元空間をうまく利用して表現するビザンティン美術の特徴をご教示いただきました。さらには受難の聖母をテーマとした数々の図像を見せていただき、ビザンティンとルネサンスとの連続性についても教えていただきました。最後に、ご自身のご経験を踏まえながら、聖山アトスにおける修道院の特徴、修道士の生活の様子等を教えていただきました。 一つ一つの図像の特徴を丁寧にわかりやすく解説していただき、ビザンティン美術の魅力を堪能することができました。壁画と空間との関係を考える大変貴重な機会となりました。益田先生、どうもありがとうございました。 |
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■参加対象者:事前申込不要・入場無料 (学外の一般の方も参加可能です) | |||||||||||||||
■講演者 | |||||||||||||||
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■問い合わせ先 | |||||||||||||||
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