武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
 ■2016年度 特別公開講演会

 

あなたの2階建て木造住宅は大丈夫?
−わが国の最先端の耐震技術者たちが 調査した熊本地震の被害から−


講演者
和田 章  (東京工業大学名誉教授/元日本建築学会会長)

五十田 博  (京都大学生存圏研究所 教授)

彦根 茂  (建築総合エンジニアリング 事務所 Arup 東京事務所特別顧問)

 

 建築構造分野で著名な和田章先生(東京工業大学名誉教授、元日本建築学会長)、五十田博先生(京都大学生存圏研究所教授)、彦根茂先生(建築総合エンジニアリング事務所Arup東京事務所特別顧問)をお招きし、「あなたの2階建て木造住宅は大丈夫?」というタイトルで特別講演会を開催しました。

 

 まず、和田章先生から、「熊本地震に学ぶ、私たちの住宅・建築の耐震」というタイトルで、熊本地震ならびにこれまでの国内外の主な地震被害をご紹介頂き、科学技術や耐震設計が著しく進歩した現在でも、震災はなくならない現状をご説明頂きました。大地震が起こる度に、たとえ倒壊は免れても都市に建つ膨大な数の建物が一度に傾いてしまうと、甚大な被害になることを説かれました。そのなかで、1990年代頃から普及してきた免震・制振技術の有効性を説かれ、熊本地震でも免震構造で建てられた病院は地震後も継続して使用されている事例をご紹介されました。

 

  続いて、五十田博先生からは、「木造住宅と地震、壊れる理由と壊れない方法」というタイトルで、阪神淡路大震災や熊本地震で壊れた木造住宅の被害状況をご紹介頂き、なぜこれらの木造住宅が壊れたかの理由をご説明頂きました。また、多くの振動台実験の動画を交えて、耐震設計の基本的な考え方や地震に強い木造住宅などについて解説して頂きました。

 

  最後に、彦根茂先生からは、「構造設計・耐震技術の最先端:日本と世界」というタイトルで、Arupで実施された構造デザインやプロジェクトの事例や潮流、最先端の耐震設計・構造技術による素晴らしい建築についてご紹介頂きました。

 

 本建築学科の学生達にとっても、耐震構造や構造デザインの最先端の話題を拝聴することができ、とても刺激的で有意義な特別講演会となりました。

 
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和田先生のご講演 lecture
五十田先生のご講演
 
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彦根先生のご講演
 
日時
2016/11/26(土) 13:00〜16:30

 

会場
上甲子園キャンパス 甲子園会館 西ホール
西宮市戸崎町1-13 <JR「甲子園口」駅下車徒歩10分> >>上甲子園キャンパスへのアクセス
■参加対象者入場無料・事前申込不要 (一般の方も参加可能です)
■問い合わせ先  
武庫川女子大学建築学科 TEL:0798-67-4501
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