武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
 ■2014年度 トルコ文化研究センター研究会 第1回

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2014年度
トルコ文化研究センター 研究会
第1回

「乾燥地域における天国としての庭園
―ペルシア系建築から考える」


講師:深見奈緒子
(早稲田大学イスラーム地域研究機構 招聘研究員)

lecture
深見先生 ご講演の様子
 
 2014年度トルコ文化研究センター研究会の第1回目が12月19日(金)に甲子園会館にて行われました。今回は早稲田大学の深見奈緒子氏をお招きして「乾燥地域における天国としての庭園 −ペルシア系建築から考える−」というタイトルでご講演をいただきました。
 まずはイスラーム以前のオリエントの庭園として、古代メソポタミア、古代エジプト、アケメネス朝ペルシア、サーサーン朝ペルシアなどの特徴をご紹介いただきました。次にイスラームの庭園として、アラブ初期、遊牧民、ペルシアなどの特徴をご紹介いただきました。そしてパラダイスの概念についての解説をいただいたのち、古代オリエント、古代ペルシア、古代地中海、ユダヤ教、キリスト教、イスラーム教それぞれにおける囲われた庭の推移についてご説明いただきました。また同時にペルシア系建築の特徴についてもご紹介いただきました。そして最後に、ペルシアと日本との比較を通して、乾燥地域と湿潤地域という対照的な気候風土による自然観や庭園観の違いについて解説していただきました。
 建築や都市や庭園などの人工的環境、自然、そして神や理想郷という三者の関係を考えるためのすばらしい機会となる研究会でした。
 
 
 
日時
2014 12/19(金) 17:00〜19:00
 
会場
上甲子園キャンパス 甲子園会館 講義室 K-222
西宮市戸崎町1-13 <JR「甲子園口」駅下車徒歩7分> >>甲子園会館へのアクセス
■参加対象者入場無料・事前申込不要 (学外の一般の方も参加可能です) 
■講師深見奈緒子 (早稲田大学イスラーム地域研究機構 招聘研究員)
プロフィール
東京都立大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了。博士(工学)。東京大学東洋文化研究所 客員教授、早稲田大学イスラーム地域研究機構研究院教授を経て、現在同機構招聘研究員。専攻はイスラーム建築史。インド洋建築史。著書に『イスラーム建築の見かた』(東京堂出版、2003年)、『世界のイスラーム建築』(講談社現代新書、2005年)、『イスラム建築がおもしろい 』(彰国社、2010年)、『イスラーム建築の世界史』(岩波書店、2013年)などがある。
■問い合わせ先
武庫川女子学トルコ文化研究センター TEL:0798-67-4501
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