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■2014年度 トルコ文化研究センター研究会 第2回 |
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2014年度
トルコ文化研究センター 研究会
第2回
「新しい多様性の世界を開くヘレニズム」
講師:前田耕作 氏
(和光大学名誉教授)
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前田先生 ご講演の様子 |
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2014年度トルコ文化研究センター研究会の第2回目が2月19日(木)に甲子園会館にて行われました。今回は和光大学名誉教授の前田耕作氏をお招きして「新しい多様性の世界を開くヘレニズム」というタイトルでご講演をいただきました。
「ヘレニズムとは何か?」という問いかけから始まり、ヘレニズムと言われる年代の確認、ギリシアとオリエントの諸文明との融合というドロイセンの結論、ヘレニズムの推進者と評価されるアレクサンドロス大王のはるかに巨大な世界移動の軌跡などの説明をいただきました。またアレクサンドロス以降のヘレニズム諸国の変遷について説明をいただきました。その中で、特に東西南北のさまざまな交通路が交差し、人間、交易品、思想、宗教、文化が行き交う中央アジアに着目し、グレコ・バクトリア王国の都市であるアイ・ハヌム遺跡についての説明をいただきました。その都市における劇場や体育場、ギリシア語碑文、貨幣など数々のギリシア的な特徴を、豊富な図や写真によってご紹介いただきました。ギリシア文化がペルシャや仏教などの異文化に触れて変化し、自在な造形が多く生み出されたヘレニズムは、「多様性の共存」という特徴を持ち、それは異文化対立が多く生じている現代においてますます価値がある、というご教示をいただきました。
シルクロードの異文化交流の壮大な世界の一端に触れることのできた、貴重な研究会でした。
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■会場 |
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上甲子園キャンパス 甲子園会館 講義室 K-222 |
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西宮市戸崎町1-13 <JR「甲子園口」駅下車徒歩7分> >>甲子園会館へのアクセス |
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■参加対象者:入場無料・事前申込不要 (学外の一般の方も参加可能です)
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■講師:前田耕作
氏 (和光大学名誉教授) |
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プロフィール
名古屋大学文学部卒業。1964年、名古屋大学アフガニスタン学術調査団の一員として初めてバーミヤンなど各地の仏教遺跡を踏査し、以来、中央アジア、西アジアのヘレニズム遺跡の調査・研究をおこなう。著作に『宗祖ゾロアスター』(ちくま学芸文庫)、『ディアナの森』(せりか書房)、『アフガニスタンの仏教遺跡バーミヤン』(晶文社)、『アジアの原像』(NHKブックス)、『パラムナード』(せりか書房)などがある。 |
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■問い合わせ先 |
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武庫川女子学トルコ文化研究センター |
TEL:0798-67-4501 |
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