武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
 ■2015年度 トルコ文化研究センター研究会 第1回

新着

2015年度
トルコ文化研究センター 研究会
第1回

「イランの建築と文化」

講師:
山内 和也
(東京文化財研究所 文化遺産国際協力センター 地域環境研究室長)
山田 大樹
(東京文化財研究所 文化遺産国際協力センター アソシエイトフェロー)

 
lecture
会場の様子 
 
 2015年度第1回トルコ文化研究センター研究会が6月4日(木)に甲子園会館にて行われました。今回は東京文化財研究所の山内和也氏、山田大樹氏をお招きして「イランの建築と文化」というタイトルでご講演をいただきました。
 まずは山内氏より、イランの面積や人口、地形、民族や宗派、世界文化遺産など基本情報の概略をご説明いただきました。その後、山田氏より、ペルシア建築の歴史について解説をいただきました。エラム王国時代のジグラートや日乾し煉瓦からはじまり、アケメネス朝時代のパサルガダエやペルセポリス、セレウコス朝・アルケサス朝パルティア時代のスクィンチドーム、初期イスラーム時代のファーラジモスク、セルジューク朝時代のマスジェデ・ジャーメ、ティムール朝時代のサマルカンドの建築、サファヴィー朝時代のエマーム広場など、多くの建築や庭園等について豊富な写真や図によりご説明をいただきました。また幾つかの建物の修復現場の様子もご紹介いただきました。そしてイスラーム建築の地域別タイプの特徴をわかりやすく解説していただきました。最後には、イランのヴァナキュラー建築の特徴もご紹介いただきました。
 その後の質疑においても、両氏に会場から多くの質問があり、イランやイスラームの建築や文化に関する活発な議論が交わされ、会は盛況の内に幕を閉じました。  
 
 
日時
2015 6/4 () 16:30〜19:00
 
会場
上甲子園キャンパス 甲子園会館 講義室 K-222
西宮市戸崎町1-13 <JR「甲子園口」駅下車徒歩7分> >>甲子園会館へのアクセス
■参加対象者入場無料・事前申込不要 (学外の一般の方も参加可能です) 
■講師
山内 和也 (東京文化財研究所 文化遺産国際協力センター 地域環境研究室長)
プロフィール
1984年早稲田大学第一文学部(東洋史専攻)卒業、88年早稲田大学大学院文学研究科(修士課程)修了、92年テヘラーン大学人文学部大学院(修士課程)修了。96年シルクロード研究所研究員を経て、2003年より現職。専門はイラン、中央アジアの文化史、考古学。アフガニスタン、インド、キルギス、タジキスタン、エジプト、ヨルダンなど、中央アジアおよび西アジア地域で広く文化遺産保護の活動を行っている。
 
山田 大樹 (東京文化財研究所 文化遺産国際協力センター アソシエイトフェロー)
プロフィール
2004年早稲田大学理工学研究科建築学専攻 修士課程修了。専門はまちづくり、地域計画。(株)南條設計室、磯崎新工作室(上海)、10ヶ月に渡る世界一周の旅を経て、2011年よりフェッラーラ大学(イタリア)にて「文化財を核とした持続的地域計画の手法」について研究を行う。2013年より現職。文化財活用に関する専門家として、主に中央アジアおよび西アジア地域の文化財保護の活動に従事している。一級建築士。
■問い合わせ先
武庫川女子学トルコ文化研究センター TEL:0798-67-4501
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