武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
 ■2015年度 トルコ文化研究センター研究会 第2回

新着

2015年度
トルコ文化研究センター 研究会

第2回

「西アジア古代のドーム建築」

講師:
岡田 保良
(国士舘大学 イラク古代文化研究所 教授)


会場の様子
 
 2015年度第2回トルコ文化研究センター研究会が2016年1月8日(金)に甲子園会館にて行われました。今回は国士舘大学の岡田保良氏をお招きして「西アジア古代のドーム建築」というタイトルでご講演をいただきました。
  岡田氏の調査履歴をご紹介いただきながら、イラクのテル・グッバの円形遺構をはじめとして、ギリシア、イラン、トルコ、ヨルダン、レバノン、シリア等における神殿、住居、墓、宮殿、教会等にかかるドームの豊富な事例のご説明をいただきました。また材料や工法、ドームの形式についての解説をいただきながら、ドーム建築の起源、展開、そしてイスラーム建築へとつながる時代的変遷をご教示いただきました。同時にトルコやイラン、中央アジアにおけるドーム建築の地域性についてもご教示いただきました。そこでは、円形平面や正方形平面の上に、如何に円形ドームをかけるか、という課題に対する人類の苦労や知恵、熱意の一端を垣間見ることができました。
  質疑の時間では、構造に関する内容、中国や東南アジアに関する内容など活発な議論が交わされました。建築の原型に思いを馳せることができる、大変刺激的で興味深い研究会となりました。
 
 
日時
20161/8() 17:30〜20:00
 
会場
上甲子園キャンパス 甲子園会館 講義室 K-222
西宮市戸崎町1-13 <JR「甲子園口」駅下車徒歩7分> >>甲子園会館へのアクセス
■参加対象者入場無料・事前申込不要 (学外の一般の方も参加可能です) 
■講師
岡田 保良 (国士舘大学 イラク古代文化研究所 教授)
プロフィール
1949年大阪市生まれ。1975年京都大学大学院修士課程(建築学専攻)修了。京都大学博士(工学)。1980年国士舘大学イラク古代文化研究所講師、1995年同研究所教授、2009年から同所長。専門は西アジア建築史。現在、日本ユネスコ国内委員会委員、文化庁世界文化遺産特別委員会委員などを務める。著作に『メソポタミア建築序説−門と扉の建築術−』(共編訳1985)、『現代イラクを知るための60章』(共著)(2013,明石書店)など。
■問い合わせ先
武庫川女子学トルコ文化研究センター TEL:0798-67-4501
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