武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
 ■2015年度 トルコ文化研究センター研究会 第3回

新着

2015年度
トルコ文化研究センター 研究会

第3回

「中央アジアにおける
古代仏教寺院の伽藍構成」


講師:
岩井 俊平
(龍谷大学 龍谷ミュージアム 講師)


研究会の様子
 
 2015年度第3回トルコ文化研究センター研究会が2月24日(水)に甲子園会館にて行われました。今回は、龍谷大学 龍谷ミュージアムの岩井俊平氏をお招きして「中央アジアにおける古代仏教寺院の伽藍構成」というタイトルでご講演をいただきました。
 前半には、インドで発祥した仏教が、ガンダーラを経由し、中央アジアや中国西域へ広がる流れを概観していただき、さらに、さまざまな遺跡の平面計画をもとに、仏教寺院の伽藍を構成する要素の特徴や変遷をご紹介いただきました。中央アジアの仏教寺院では、初期には仏塔や祠堂(チャイティヤ)と僧院(ヴィハーラ)が重要な要素として展開していたものが、地域や時代を経るごとに重視される要素が変化してゆく様子を、日本の寺院との比較を交えながらお話しいただきました。
 後半には、ガンダーラを中心とした大ガンダーラ地域(現在アフガニスタンとパキスタンの国境周辺)を、パキスタンのタキシラ都市遺跡、ガンダーラのタフティバーイ仏教遺跡やラニガト遺跡、スワート地域、アフガニスタンのジャラーラーバード、カーピシ・カーブルなどの地域に区分をし、それらの地域ごとに、チャイティヤやヴィハーラの伽藍配置やその中での信仰対象などの特徴について、最新の研究をもとにご紹介いただきました。インドから中国西域の仏教遺跡まで、広域にわたり仏教伽藍の空間構成の変容をたどる充実した内容の研究会となりました。
 
 
日時
2016 2/24() 13:30〜16:00
 
会場
上甲子園キャンパス 甲子園会館 講義室 K-222
西宮市戸崎町1-13 <JR「甲子園口」駅下車徒歩7分> >>甲子園会館へのアクセス
■参加対象者入場無料・事前申込不要 (学外の一般の方も参加可能です) 
■講師
岩井 俊平 (龍谷大学 龍谷ミュージアム 講師)
プロフィール
京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。クシャーン朝期頃からイスラーム化直前まで(1世紀〜8世紀頃)の中央アジア史に、考古学的手法からアプローチする研究を行っている。ウズベキスタンのダルヴェルジン・テパ遺跡、タジキスタンのアジナ・テパ仏教寺院址、アフガニスタンのバーミヤーン遺跡等で発掘及び保存事業に参加。2007年より龍谷大学でミュージアムの立ち上げに参画し、現在は龍谷ミュージアム学芸員を務める。
■問い合わせ先
武庫川女子学トルコ文化研究センター TEL:0798-67-4501
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