武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
■武庫川女子大学 建築学科・建築学専攻ニュース 
「荒木棟梁の指導による祠改修工事の見学」新着
~祠改修工事で日本の伝統的建築技術を学ぶ〜
2009年6月5日,15日
 大学キャンパス内の祠の改修工事が、本格的に開始されました。作業は荒木工務店の大工さん達によって、建築スタジオの施工実習室で行われています。学生達は、6月5日(金)と6月15日(月)は改修工事を担当している荒木棟梁から、祠の建築様式や修復方法、使用する材料など、工事に関する丁寧な解説を聞き、修復作業を見学しました。
 荒木棟梁のご説明によると、建物と土とが接している足元部分が最も傷んでいたため、今はその一部分を大々的に新しい部材と取替える工事を進めているとのことでした。特に鳥居の柱は、地中部分で中心が完全に腐り空洞になっていたため、柱下部は中間点で金輪継(かなわつぎ)という継手を用いて新しい部材に付け替えられます。また、神殿部分の土台部分=地覆(じふく)も一部傷みが見られることから、修復が行われています。その他、擬宝珠(ぎぼし)、小狭小舞(おさこまい)など欠けたり、失われてたものについても職人さん達の手によって次々新調され、徐々に元の美しい姿を取り戻し始めています。
武庫川女子大学建築学科学生がタイル作り
荒木棟梁による解説の様子
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
荒木棟梁から神明造りの様式の説明を聞く
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
荒木棟梁から修復工事の説明を聞く
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
修復作業中の鳥居
「武庫川学院神殿造営工事奉告祭」
~祠改修工事で日本の伝統的建築技術を学ぶ〜
2009年5月30日
 甲子園会館の隣りにある祠をはじめ、本学メインキャンパス、薬学部、付属中学校・高等学校にある祠の老朽化が目立ってきたため、本学建築学科の非常勤講師である荒木棟梁の手によって、すべての祠を改修することになりました。学生達はこれから約1ヶ月間、建築スタジオ施工実験室や現場で進められる造営工事の様子を見学し、日本の伝統的建築技術を実際に学びます。
 5月30日は工事の無事を祈り、「武庫川学院神殿造営工事奉告祭」が厳粛に執り行われました。式典には理事長や学長をはじめ、学生の代表も参加し、鳴尾八幡神社の神官によって祝詞を奏上し、玉串を捧げて工事のスタートをご奉告、ご祈祷しました。
武庫川女子大学建築学科学生がタイル作り
神官によるご祈祷の様子
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
大河原学院長・玉串奉奠
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
学生代表・玉串奉奠
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
荒木棟梁・玉串奉奠
京都醍醐寺五重塔(国宝)の初層組物を実物大で制作!
日本の伝統的木造建築の技術と美を体感〜
2009年4月17日
 日本の伝統的木造建築は構造の合理性と美しさの表現を兼ね備えていた。その一つの事例が寺院などの軒を支える組物である。斗と肘木を積み重ね、巧みに外側に持ち送ることによって深い軒を支えています。京都の大工棟梁の手により、建築スタジオの施工実習室に京都醍醐寺五重塔(国宝)の初層組物を実物大で制作しました。最終は二手先目に尾垂木が乗る三手先となりますが、今回はまず二手先までを制作しました。それでも目の当たりに見るとその大きさや組み立てられている様子が手に取るように良く分かり、学生も驚いていました。4月17日はその見学を行いました。
武庫川女子大学建築学科学生がタイル作り
制作を担当した荒木棟梁の解説
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
制作を担当した荒木棟梁の解説
建築学科3年生
 フィールドワーク:2008年4月12日(土)
組物の上に登って記念撮影
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