武庫川女子大学 建築学科・大学院建築学専攻
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アフガニスタン・バーミヤンに
平和博物館をつくる取り組みが
「NHK NEWS WEB」に紹介されました!!


2013年1月2日(水)

建築学科3年生 建築材料実験
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 1月2日、大学院建築学専攻の「建築都市デザインスタジオ」が設計に取り組んでいる、アフガニスタン「バーミヤン平和博物館」の取り組みが「NHK NEWS WEB」(1月9日まで掲載)に紹介されました。
 「バーミヤン平和博物館」は、アフガニスタンにあり、世界遺産に登録されているバーミヤンの仏教遺跡の一角に博物館を建設する計画です。バーミヤンでは2001年、当時のタリバン政権によって2体の大仏が破壊されました。衝撃を受けた国際社会は、遺跡の保存や修復などへの協力を開始し、UNESCOはこれらの仏教遺跡を世界遺産に登録しました。一方で、治安が安定しつつあるバーミヤンでは、近くに5階建てのホテルの建設が始まるなど、開発のスピードも上がり始めています。このような経済発展の中で、バーミヤンの遺跡を保存するための拠点となる施設として「バーミヤン平和博物館」の建設は欠かせないと考えています。
  昨年12月、ドイツで開かれた国際会議において、東京文化財研究所の前田耕作客員研究員、山内和也室長、および武庫川女子大学建築学科の岡崎甚幸学科長を中心とした研究グループが、アフガニスタン政府の代表や各国の専門家に対して博物館の図面やパース、模型などを示し、建設の意義について説明しました。
 博物館の外観は、付近の景観ととけこむような建物とするため、地元にある茶色の日干しレンガなどの色を取り入れています。また、シルクロードの遺跡を思わせるドーム型の天井がある会議棟や、屋上緑化なども計画しています。展示施設には、貴重な文化財を集めるほか、地元の人たちが新しく制作した作品も並べ、野外劇場も設けています。
 国際会議において、アフガニスタンをはじめとした各国の会議参加者から、この計画についておおむね理解を得られました。今後は国際社会だけでなく、日本国内にも広く必要性を訴え、資金面などさらに具体的な課題についても検討していきたいと考えています。
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