第16回日本予防医学会学術総会

問い合わせ

武庫川女子大学 生活環境学部
食物栄養学科 公衆栄養学研究室
第16回日本予防医学会学術総会事務局

Tel&Fax:0798-45-3604
E-mail:jspm16@mukogawa-u.ac.jp

リンク

大会長挨拶
食べることは生きること ー疾病予防活動の原点を考えるー

 第16回日本予防医学会学術総会を、平成30年6月16日、17日の2日間、神戸酒心館ホール(兵庫県神戸市)、武庫川女子大学中央キャンパス(兵庫県西宮市)を会場として開催いたします。初日と2日目の会場は若干離れておりますが、いずれも、神戸の中心街である三宮、大阪のメインターミナルであるJR大阪駅や私鉄各社梅田駅からの時間距離は短く、東海道新幹線新大阪駅・山陽新幹線新神戸駅や大阪国際空港(伊丹空港)からのアクセスには大変便利なところです。関西方面での学術総会開催は、初めてのこととなります。
 日本予防医学会は、従来からの基礎的・臨床的予防医学研究に加え、栄養、運動といった生活習慣、種々の環境因子、メンタルヘルス、代替医療など、幅広い領域での疾病予防に関する検証を包括的かつ多角的に行うことを目的としています。このような疾病予防にかかる様々な面のうち、今回は、「食べることは生きること ―疾病予防活動の原点を考える―」と、人間の生命活動を直接支える栄養問題をテーマとしました。以前の栄養問題は、マラスムスやクワシオコールに代表される栄養素等の欠乏が大きなテーマであり、減少してきているとはいえ、世界的に見ると開発途上国を中心にまだ多くの人が苦しんでいます。一方で、わが国を含む先進国においては、運動不足、エネルギー・栄養素の過剰摂取、ストレスの増強などから起こる生活習慣病の予防が大きな課題となってきています。学術総会開催地である関西は、東京に次ぐ大都市圏を形成しており、生活の利便性が高く、これら先進国共通の健康問題に直面しています。従来からのエネルギー、栄養素摂取からのアプローチももちろん大切ですが、栄養・食生活の問題や課題を別の視点、違った側面から考えてみたいと思っています。いま一度、地域で社会生活を営んでいる人々の生命、暮らし、環境をまもる食とは何かについて、関係する皆様とともに議論できればと願っています。
 学術総会にご参加いただき、日頃の研究活動や地域での保健活動、職務を通しての健康づくり活動などをご発表ください。充実した学術総会となりますよう各位のご支援、ご協力を賜りたく、何卒、よろしくお願い申し上げます。

平成30年3月吉日
第16回日本予防医学会学術総会
大会長 林 宏一
(武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科公衆栄養学研究室 教授)