臨地実習

知識を行動へ進化させる

本学の実習は1年次および2年次の基礎看護学実習を経て、3年次~4年次の分野別実習、統合看護学実習へと本格化していきます。それぞれの専門領域で学ぶことで実践力を高めます。

実習期間・スケジュール

本学では看護師教育に特化したカリキュラム構成のため、実習と実習の合間に時間があります。体調を整え、事前学習を十分にしてから実習に臨むことができます。

● 実習スケジュールモデル
1年生 後期 2年生 後期
【2月】基礎看護学実習Ⅰ 1週間 【2月】基礎看護学実習Ⅱ 2週間
3年生 後期 4年生 前期
【10月】成人看護学実習(急性期)3週間 【5月】老年看護学実習 3週間
【11月】成人看護学実習(慢性期)3週間 【6月】母性看護学実習 2週間
【1月】精神看護学実習 2週間 【7月】小児看護学実習 2週間
【2月】地域・在宅看護学実習 2週間 【9月】統合看護学実習 3週間

※2023年度入学生の実習予定の一例です。

主な実習施設

本学の実習は一施設だけでなく複数の施設を経験することができます。様々な現場を知ることで視野が広がり、成長にもつながります。また、実習の指導体制が整っており、卒業後の就職先としても望ましい施設を選定しています。

<実習サポート>教員や「看護教育支援室」が学生たちの不安を解消します

実習は少人数グループで、さまざまな分野の病棟や施設をローテーションして行います。実習施設には常に担当教員が同行し、現場の看護師と共に、学生の個性や課題に合わせて指導。学内では、「看護教育支援室」が実習に関わる事務手続きの相談窓口となり、サポートします。

実習施設との連携の強化

本学部の臨地実習教育には多くの施設に携わっていただいています。各施設の実習指導者と教育理念を共有したうえで、実習指導を行っています。実習施設から推薦された実習指導者運営委員と、実習の成果や指導上の課題等について協議し、より効果的な実習となるよう連携しています。また、実習施設の看護職を対象とする実習指導者研修会を毎年開催し、本学教員とともに実習指導力の向上を目指しています。

「臨地教授等付与制度」を導入し、実習施設の優れた看護職に臨地教授、臨地准教授、または臨地講師の称号を付与して、臨地実習の指導体制を強化しています。

2022年度臨地教授等が所属する施設

関西労災病院 兵庫医科大学病院 大阪府済生会吹田病院 医療法人尚生会 湊川病院 特別養護老人ホーム ウエルライフ西宮 公益社団法人兵庫県看護協会 神戸訪問看護ステーション ほか

実習を終えて・・・

3年生(取材当時)
実習現場での経験から学びが深まります。

実習の場で接してみると、患者さんの状況は人それぞれ異なることがわかります。授業で教わった「個別性のある看護が大切」という言葉が実感を伴って理解できました。成人看護、老年看護、精神看護と、領域ごとの看護実践についても理解が深まりました。実習での経験を経て、普段の授業でも積極的に発言できるようになるなど自身の前向きな変化を感じています。

3年生(取材当時)

3年生(取材当時)
現場で学んだことをどんどん吸収したい。

精神看護、母性看護、在宅看護と領域ごとの実習では特有の学びがあります。精神看護の実習では患者さんの気持ちを聴き出せる言葉かけの大事さに気づかされ、在宅看護では疾患を含めた患者さんの生活全体を看護するという意味がよく分かりました。実習を重ねるうちに、看護の見方、考え方が広がっていくのを感じています。

3年生(取材当時)

3年生(取材当時)
入院中も退院後も看護が重要です。

病室は患者さんにとっての家となるので、必ず声を掛けてから入室するなど気を配りました。また、在宅看護に帯同したことで、入院中だけでなく、その後の生活や自宅の間取りなども考えた退院指導が大切と実感。患者さんに寄り添い、心理的・社会的背景も踏まえた看護ができるよう学びを深め、実習での経験を重ねていきたいです。

3年生(取材当時)

3年生(取材当時)
患者さんの存在が看護師の支えになることを体感しました。

体温や血圧などのバイタルサイン測定後、実習指導者の方から数値の意味を考えているか聞かれ、バイタルサインは単なる記録ではなく、わずかな数値の変化についても考え、対処するべきと学びました。それからは患者さんをよく観察して、密なアセスメントに努めたところ、「あなたが担当してくれてよかった」と言っていただき、とてもうれしかったです。また、日々進歩する医学に携わるため、生涯学び続けることが重要と改めて思いました。

3年生(取材当時)

3年生(取材当時)
看護に何が大切か、身にしみてわかりました。

退院後まで考えた看護のあり方や、患者さんにこちらの思いを伝える重要性など、実際にケアを体験したからこそ理解できたことが多くあります。患者さんが看護師をとても頼りにしているのを見て、病気だけではなく人に寄り添って看護をする大切さが身にしみてわかりました。

3年生(取材当時)

3年生(取材当時)
看護師の仕事の達成感と喜びを体験できました。

担当した患者さんが退院されるとき、笑顔で「ありがとう」と言ってくださって、達成感とうれしさで胸がいっぱいになりました。患者さんを笑顔にできる看護師が私の目標です。今後の勉強で病気や看護の知識をさらに深め、注意力、観察力を高めていきたいと思います。

3年生(取材当時)