大学の使命は「教育」「研究」「社会貢献」です。質の高い研究が質の高い教育に繋がり、また充実した教育から高い研究力が育まれます。教育と研究は表裏一体であり、成果を社会に還元することで社会貢献に繋がります。 研究開発支援室は、科学研究費助成事業(科研費)をはじめとする競争的資金の獲得を積極的に支援すると共に、それら公的研究費の適正な執行を図ることを目的として、平成27年度からスタートしました。 研究開発支援室は、科研費の応募に際して、より良い研究計画調書を作成するための様々な支援策を講じることによって採択率の向上を図るための業務を担うほか、科研費に関する採択後の諸手続ならびに実績報告や研究成果報告に至るまでの一連の支援業務を担っています。

 また、本学における産学官連携の窓口として、企業・官公庁・大学その他団体から提示される様々な研究開発ニーズと本学教員の研究シーズとのマッチングや条件・契約内容についての交渉を行っています。さらに、両者の合意により展開される受託研究費・共同研究費・奨学寄付金の受入れを行うと共に、その研究成果の結果生じる発明などの取扱いや権利化のための特許出願・審査請求・登録および登録された特許の維持管理など、知的財産の管理・活用に関する業務も担っています。

 さらに、令和5年度からは、本学の研究力の更なる向上を目指して、以下の3点を目標に掲げ、実施可能なところから進めています。

① 研究活動への理解と意欲を高める取組みの推進 サバティカル制度の見直し、バイアウト制度の導入、研究業績に対する表彰・褒賞制度の創設、研究補助員制度の充実など、研究活動を活性化させるための制度設計の構築を目指しています。

② 研究推進体制の整備:研究支援機能の拡充 「研究シーズの掘り起こし、学部横断的な研究者のマッチング、競争的研究費の応募・獲得の支援、研究に関するFD/セミナーの企画、競争的研究費・研究倫理に関する相談窓口、 学内研究者コミュニティの創造」を担う研究拠点となるよう、体制の整備を行っています。

③ 研究活動・成果の発信 個人研究や共同研究、研究所の成果などを発信し、大学の魅力を強くアピールするために、広報室と連携し、メディアを活用して発信力を強化しています。


研究開発支援室長
松井 徳光