第6回:我々が見ているのはありのままの現実か?
−知覚心理学−
1 イリュージョン(錯覚)が教えてくれること
<実習1> タテとヨコ、同じ長さなのはどれ?
・ 水平-垂直錯視
・ ミューラー・リヤーの錯視 → 「物理と心理、間違っているのはどっちか?」
・
2 「分かっているのに見えない」
(1) 幾何学的錯視
・ ポンゾの錯視 −遠近法的解釈−
・ ツェルナーの錯視
・ フレーザーの螺旋
・ エビングハウスの錯視
・ ジョバネッリの錯視
(2) 日常生活の中の錯視
・ アイスクリームの錯視
・ 月の錯視
知覚はどこで生じるか?−視覚の神経的基礎−
<実習2> 盲点を探せ!
<VTR1> 回転運動と傾きの知覚
<実習3> 運動残像を体験しよう! →渦巻き図形希望者には次回の授業で配付します
<VTR2> 動きが見えない人
3 「ないものが見える」
(1) 主観的輪郭 カニッツァの三角形
(2) ベンハムの円盤
「ものには色はない」(I. Newton)
4 「分かっていれば見える」
・ドットパターン
5 「見たいものだけ見える」
(1) 図地反転図形
・ルビンの盃
・カナダ国旗
・ナポレオンの隠し絵
(2) 多義図形
・老婆と娘
・アヒルとウサギ
・Broken B
・RAT MAN
6 結論
「我々は脳(心)でものを見ている」
「私は明るさや色調を見ているのではない。空を、木を見ているのだ」(M.Wertheimer)
7 哲学的問題提起
「見えること」と「存在すること」は同じか?
<VTR3> 「マトリックス」
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