第2章 記憶のしくみを知る

効果的な授業をするために (1)

大教2年

5/12(ABCD)

5/7(EF)

今回は効果的な授業をするために人間の記憶のしくみを知ろうという試みです。

記憶は時間的に分類すると短期記憶と長期記憶に分けられます。

短期記憶は容量も少なく(マジカルナンバー7)、持続時間も短いので、

教育する立場にとっては科目内容を長期記憶へ移項させることが重要な仕事になります。

そのためには、「精緻化リハーサル」「文脈」「自己関連づけ」を知ることが大事です。

また言葉にはできない「技の記憶(手続き的記憶)」の存在も知っておくべきでしょう。

教育心理学を学んだ先生は丸暗記よりも「興味」と「理解」を大事にするのです。

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第2章
記憶のしくみを知る
効果的な授業をするために(1)

メインメッセージ2
記憶は、丸暗記よりも「興味と理解」

1 短期記憶と長期記憶

               精緻化リハーサル

   感覚記憶 →   短期記憶  ←→  長期記憶

    維持リハーサル  ↓

            反応


[データ2.1]系列位置効果 
(スライドを見てください)

[実習2.2]短期記憶の容量を確かめよう :マジカルナンバー7±2

         短期記憶     長期記憶
保持期間      数秒〜1分     数分〜数十年
容量          7±2     ほぼ無限
情報の性質      おもに音韻的情報   おもに意味的情報
意識状態      意識         無意識
机(PC)に例えると  机上(メモリ) 引き出し(ハードディスク)

[ビデオ2.1]記憶力喪失: 側頭葉の海馬の損傷で生じる

サブメッセージ2.1:短期記憶から長期記憶への移行が教育のカギ

2 精緻化リハーサル

 [図2.2][データ2.2]処理水準効果   (スライドを見てください)

サブメッセージ2.2:深い処理をした事柄は記憶に残りやすい

3 文脈の重要性


[実習2.3]

★サブメッセージ2.3:ストーリーの中の記憶は効果的

4 自己との関連づけ

[実習2.4]「明るい」「活発な」などの形容詞について自分に合うか判断する
                            
偶発記憶  課題 

[データ2.3]自己関連づけ効果   (スライドを見てください)

★サブメッセージ2.4:自己に関連づけた事柄は記憶に残りやすい

メインメッセージをもう一度
記憶は、丸暗記よりも「興味と理解」

講義で使ったpptファイルです

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もっと詳しく知りたい人へ

Books

やさしい教育心理学

鎌原雅彦・竹綱誠一郎

有斐閣アルマ

1999 \1900

グラフィック認知心理学

森敏昭・井上毅・松井孝雄

サイエンス社

1995 \2400

脳と心3−人生をつむぐ臓器 記憶

NHK取材班

NHK出版

1993 \3200

サブリミナルマインド

下條信輔

中公新書

1996 \800

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「第3章 学習のしくみを知る」

学習とは「経験が人間の行動に及ぼす影響」です。効果的な授業をするために、学習のメカニズムを勉強します

予習

(1) 自分自身の経験で「ほめられてよかったこと」を書いてください。

(2) 体罰についての意見を書いてください

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