2. 構想説明
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このプロジェクトは、京都大学 花山天文台の将来計画です。天文台長である柴田教授から依頼があり、このプロジェクトが始まりました。花山天文台の周辺環境が明るくなってしまい、京都大学附属天文台の主な拠点は飛騨に移されました。
花山天文台には、本館、別館、歴史館、太陽舘、新館の5つの建物があります(図1)。本館は、建築家 大倉三郎が設計した、45cm屈折望遠鏡が設置されたドームを持つ建物です。
図1: 花山天文台 現況航空写真
今回の計画では、現存する建物はそのまま残し、展示室を併設したプラネタリウム棟や、野外劇場、広場、店舗、カフェ、宿泊棟などを提案しました(図2)。
図2: 将来計画案の模型写真
本館とプラネタリウム棟の軸線上に広場を設け、その広場を介して各建物にアクセスする計画としています(図3, 4)。プラネタリウム棟には本館や別館と同じドームを計画しています(図4)。
図3: 将来計画案の透視図 プラネタリウム棟から本館を見る
図4: 将来計画案の透視図 本館からプラネタリウム棟を見る
野外劇場では、星空を眺めながら聞ける演奏会などを想定しています。ダイナミックな曲面の屋根には、システムトラスと鉄板を使かい、軽やかな大空間を作っています。観客席は、現状の地形に沿って段差を検討し、1200人を収容することが出来ます(図5)。
図5: 将来計画案の透視図 広場から野外劇場を見る
プラネタリウム棟と太陽館をつなぐ廊下の屋根には、最新技術のソーラーガラスを使用しています(図6)。
図6: 将来計画案の透視図 広場から太陽舘をつなぐソーラーガラスの廊下を見る
本館から南へ向かうにつれて、少しずつ傾斜している敷地を利用し、広場の下には店舗やカフェ、宿泊施設を設けます(図7)。
図7: 将来計画案の透視図 広場下の店舗やカフェを見る
計画案のスケッチ1
計画案のスケッチ
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空間構成概念図
プロジェクト メンバー
岡 甚幸: 武庫川女子大学建築学科長,教授,京都大学名誉教授
武庫川女子大学 建築学科
杉浦徳利
天畠秀秋
山口彩
川崎祐華
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武庫川女子大学 建築学科・建築学専攻
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