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年度 2015
科目名 食生活からの化学入門
担当者名 升井 洋至
単位 2
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科目目的
Course Objectives
 高等学校で化学の授業を十分に受けていないか、あるいは苦手意識を持った学生を対象に文系理系を問わず化学の基礎的な内容理解を目的とする。また、化学を履修してきた学生にとっては、さらに化学と食との関連事項への理解を深めることを目的とする。
到達目標
Class Goal
 日常、目にする多くの現象や新聞、雑誌等に掲載されている化学的な事柄に興味をもって、接することができる程度の化学知識の理解を到達目標とする。誰しもが食べているお菓子、飲み物などその栄養成分表には元素記号で省略されているものが多く見受けられる。また、シャンプー、健康食品などの成分も化学的な内容表記がある。これらを少しでも理解し、疑問が生じたときに自ら調べ、身近に化学をとらえることができることを目標とする。
授業内容
The Content of the Course
 教養として理解しておくことが求められる化学の知識の内容をまず「生活」を例にして考える。さらに「食」との関わりから講義を通じて得られた知識(化学的な)と食生活について、自らが健康な食生活を意識できるように解説する。調理、食べ物を中心に関連したテーマから、化学の事項を身近に感じ、理解できるように講義、解説する。
授業計画
Class Plan
 次の項目を中心に講義を計画するが、適時、教科書の項目についても講義する。
  【 】・・・キーワードとして、解説する。

1 物質の成り立ち@
  「なぜ、化学を学ぶのか」
   物質は何からできているのか?【原子と分子】【元素記号】
 
 2 物質の成り立ちA【化学結合】【元素の種類と性質】 
    
 3 物質の成り立ちB【水】
    
 4 物質の変化@【化学反応@】【物質量とモル】
    
 5 物質の変化A【化学反応A】
    
 6 物質の状態と性質@【物質の状態変化】

 7 物質の状態と性質A【溶解度】【濃度】【浸透圧】

 8 物質の状態と性質B【酸・アルカリ】

 9 身近な有機化合物@【炭化水素】【分子の形】【酒】

10 身近な有機化合物A【有機酸】【香り】【異性体】

11 食品に見る生体物質@
   【炭水化物】【米飯】【脂質】【天ぷら】

12 食品に見る生体物質A
   【タンパク質】【焼き魚】【酵素】【大根おろし】

13 食品に見る生体物質B【みそ汁】【ビタミン】【サラダ】【ミネラル】【牛乳】

14 食品に見る生体物質C【色素】

15 まとめ   

 定期試験 
 
授業方法
Class Method
 指定教科書の内容を含めて、補助プリントを配布して講義を行う。
 
 
授業時間外学習
Review and Preview
 中学、高等学校の化学、家庭科等の教科書があれば、今一度、目を通すなどして、日常の生活での生活科学全般に興味をもって講義に出席してください。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(70点)
・平常点等(30点) 配点内訳:課題レポート:30点(10〜15点として、2から3回)
・課題の点数、回数は、理解度により設定。

教科書
Textbook
北原・塚本・野中・水崎/食を中心とした化学(第3版)/東京教学社
参考書
Reference Books
立屋敷 哲/ゼロからはじめる化学/丸善
芝原寛泰、後藤景子/身の回りから見た化学の基礎/化学同人
Harold McGee 著(香西みどり 監訳)/マギー キッチンサイエンス/共立出版株式会社
「夢・化学-21」委員会 監修/もっと好きになる科学のクイズ37/講談社
野島高彦/はじめて学ぶ化学/化学同人
香西みどり/調理がわかる物理・化学の基礎知識/光生館
川瀬雅也・山川純次/大学で学ぶ科学/化学同人
松田勝彦/商品から学ぶ化学の基礎/化学同人
地域との連携
Cooperation with the Community

担当教員への連絡方法
How to make Contact
升井研究室(調理科学研究室)
生活環境2号館1階(H2−12)
受講上の注意
Notices
 各学科の専門教育で行われる基礎化学的科目とは異なり、日常生活との関連性に重点を置いた内容で講義を計画している。教科書の項目すべてを説明しないが、各自が通読して、興味があるところをさらに勉強する姿勢をもって講義に臨んでほしい。

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