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年度 2019
科目名 母性看護学T
担当者名 本間 裕子
単位 2
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科目目的
Course Objectives
この科目は妊娠、出産を経て新しい家族を構築していく周産期の女性、新生児とその家族の健康状態をアセスメントするために必要な知識の習得を目的をしている。
到達目標
Class Goal
1.妊娠・分娩・産褥期の女性が経験する身体的な変化および心理・社会的変化を説明できる。
2.胎児・新生児の発達・適応過程を説明できる。
3.周産期に生じやすい異常・健康障害を説明できる。
授業内容
The Content of the Course
周産期を妊娠期、分娩期、産褥期、新生児期に分け、各期の正常な経過を学ぶ。妊娠に伴う女性の身体的変化や心理・社会的変化、胎児の発育、分娩の経過と進行に影響する要素、産褥期の進行性変化と退行性変化や心理・社会的変化、新生児の胎外生活適応過程に関する知識を習得する。新しい家族成員の誕生に伴う家族の発達や課題について考える。さらに、周産期各期に起こりうる正常からの逸脱の発症要因や機序についても学ぶ。
授業計画
Class Plan
第1回 妊娠期の看護1
     妊娠に関する定義・分類/妊娠の成立(復習)/
     妊娠の診断/胎児付属物の構造と機能
第2回 妊娠期の看護2
     胎児の発育/妊娠に伴う生理的変化/妊婦健康診査
第3回 妊娠期に起こりうる正常からの逸脱1
     妊娠悪阻/流産/早産/感染症
    * 小テスト(1)
第4回 妊娠期に起こりうる正常からの逸脱2
     出生前診断/不育症/妊娠高血圧症候群/妊娠糖尿病
第5回 分娩期の看護1
     分娩の定義・分類/分娩3要素
    * 小テスト(2)
第6回 分娩期の看護2
     分娩第1〜4期の経過
第7回 分娩期に起こりうる正常からの逸脱
     前期破水/帝王切開術/胎盤の異常/分娩時異常出血/胎児機能不全/陣痛異常
第8回 産褥期の看護
     産褥の定義/褥婦の生理的変化/社会的手続き
    * 小テスト(3)
第9回 新生児期の看護1
     新生児の定義・分類/子宮外生活適応過程
第10回 新生児期の看護2
     身体的特徴とフィジカルアセスメント
第11回 母乳育児と新生児の栄養
    * 小テスト(4)
第12回 産褥期に起こりうる正常からの逸脱
     帝王切開術後/子宮復古不全/産褥熱/乳腺炎/産後精神障害/
     尿路感染・排尿障害/死産、障害がある新生児の出産
    * 小テスト(5)
第13回 新生児期に起こりうる正常からの逸脱
     先天異常/早産児・低出生体重児/呼吸障害/高ビリルビン血症/低血糖症 
第14回 親になる・家族になる過程を支える看護
    * 小テスト(6)
第15回 まとめ
    * 小テスト(再挑戦問題)
定期試験
授業方法
Class Method
講義形式
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
予習:各回に該当する教科書の範囲をよく読んでおくこと。
復習:講義内容を復習し、ノートにまとめておくこと。
   各回に該当する範囲の看護師国家試験過去問題を解き、
解説をよく読んで理解しておくこと。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(60点)
・平常点等(40点) 平常点等配点内訳:小テスト 40点

課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
1. 小テストは教科書に記載されている基本的な事項(用語の定義や分類など)や
看護師国家試験の過去問題から出題するので、原則として解答の公開や解説はしない。
まずは自分で教科書や過去問題集を読み、復習すること。
2. 定期試験や小テストの解答・解説について質問があれば、
授業時間前後やオフィスアワーに尋ねること。
教科書
Textbook
大平光子ら編/母性看護学Uマタニティサイクル(看護学テキストNiCE)改訂第2版/南江堂
参考書
Reference Books
小林康江・中込さと子・荒木 奈緒 編/ナーシング・グラフィカ 母性看護学(2):母性看護の実践 /メディカ出版
井上裕美 他監修/病気がみえる vol.10 産科 第4版/メディックメディア
仁志田博司/新生児学入門 第5版/医学書院
有森直子/母性看護学I 概論 2015/医歯薬出版株式会社
有森直子/母性看護学II 周産期各論 2015/医歯薬出版株式会社
地域との連携
Cooperation with the Community

担当教員への連絡方法
How to make Contact
メールアドレスおよびオフィスアワーは「STUDENT GUIDE for Academic Studies」を参照すること。
受講上の注意
Notices
第1回授業で伝える。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1−1 人の生活を理解するための幅広い教養や基礎知識を身につけている。
1.知識・理解 1−2 生活者としての人を支援するために必要な専門的知識を習得している。
2.技能・表現 2−1 生命の尊厳と人権尊重を基盤とした倫理観と人の価値観を尊重した
 コミュニケーション方法を身につけている。
3.思考・判断 3−1 人の生活や健康を支える様々な要因(身体心理社会的)についての情報
 を収集し、分析することができる。
3.思考・判断 3−2 援助が必要な人の状態を明確にして、援助の根拠を特定することができ
 る。
3.思考・判断 3−3 生活および医療全般にわたって、その人に起こりうる事態を予測し、
 論理的思考力と的確な問題解決能力に基づいて、最善策を導き出すことができる。
4.態度・志向性 4−1 プロフェッショナルな看護師として社会に貢献する意欲を持ってい
 る。
4.態度・志向性 4−2 看護師として、生涯にわたって自分を高めていこうとする強い意思・
 意欲を持っている。
5.看護実践力・多職種間連携能力 5−1 他の医療職者や福祉関係の職種との連携を理解し、
 その人や家族への援助ができる能力を身につけている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
助産師としての臨床経験を生かし、周産期看護について教授する。

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