研究室のメインテーマは、「再生と老化」です。

ヒトの体を構成している細胞にはそれぞれ一定の寿命があります。つまり、多くの細胞から構成されるヒトをはじめとする多細胞生物の体を一定に保つためには、古い細胞が新しい細胞へと置き換えられる「再生」機構が重要な役割を果たしていると考えられます。このような視点から見ると「老化」とは、この再生機構のの破綻によるものであると考えることができます。

毎日適切な栄養状態を維持しなければならないのは、この再生に必要なエネルギーと材料を補給する必要があるからです。アンチエイジングという言葉をよくみみにするようになりましたが、栄養管理が重要な要素となるのも理解できると思います。しかし、そのしくみはまだ分からない点が多く、今後のさらなる研究が必要です。

この「再生と老化」との関係について、分子生物学、細胞生物学、発生工学などの手法を用いて最先端の研究を行っています。

現在は、以下のような3つのテーマに焦点を絞り、研究を進めています。

1) 「生殖幹細胞系をモデル系とした幹細胞の維持と分化の制御機構の解析」
2) 「組織特異的転写因子による細胞分化の制御機構の解析」
3) 「骨粗鬆症と骨再生能にかかわるカルシウム代謝機構の解析」


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Revised : 2007/08/07