吉富 志津代

■研究室名

多文化ソーシャルワーク研究室

■研究テーマ

・二つ以上の言語環境で育つ子どもの言語形成とアイデンティティ
・多様性を活かしたソーシャルビジネスとしての医療通訳制度

■略歴

京都外国語大学卒業後、在神戸アルゼンチン総領事館など中南米の領事館秘書を経て、1995年の阪神・淡路大震災後は、コミュニティ放送局「FMわぃわぃ」などの発足に参加、その市民活動の延長で、主に多言語環境の促進や外国ルーツの青少年育成活動を切り口に、多文化共生社会の実現にむけた外国人自助組織の自立支援活動に従事。
NPO法人多言語センターFACIL理事長(1999〜)、大阪大学大学院特任准教授(2011〜2016)、名古屋外国語大学教授(2016〜2021)。神戸大学修士(国際学)、京都大学博士(人間・環境学)。

■著書

・『医療通訳4.0』(編著)2020.4松柏社
・「国内における在留外国人への支援の課題−医療通訳制度確立に向けた取り組み−」『国際化と看護』(共著)2018.11.メディカ出版
・「多文化共生」『3.11以前の社会学』(共著)2014.5.生活書院
・『グローバル社会のコミュニティ防災−多文化共生のさきに−』(単著)2013.3大阪大学出版会
・『多文化共生社会と外国人コミュニティの力—ゲットー化しない自助組織は存在するか?』(単著)2008.10 現代人文社

■受験生へのメッセージ

調和を重んじる日本社会では、「違い」を大切にしなくなっています。しかし、多様性に目を向け、たった一人の声にも耳を傾けることで気づかされる多くのことがあります。社会保障制度と連動したソーシャルビジネスを手法として、誰も取り残すことのない人権の守られた多文化共生社会を一緒に考えたいです。