新薬との違いは?

 病院など医療機関で処方されるお薬(医療用医薬品)には,病気を治療するために新しく研究開発し,厚生労働省の承認を受けた「新薬(先発医薬品)」と,新薬の特許が切れた後に,他のメーカーが同じ成分を使って製造した「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」があります。

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 新薬を開発するためには,高い専門知識と技術を持った人材高度な施設・設備,そして十年以上の研究期間が必要になります。1つの新薬を開発するためには,300億円〜1000億円という莫大なコストが必要になりますが,世の中に患者さんがいる限り,新しい薬を作って,患者さんを早く健康な状態に戻してあげるのが新薬メーカーの役目です。

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 一方,ジェネリック医薬品は,すでに新薬で実績のある成分を使用して製造されるため,安全性や有効性の試験のほとんどは免除されることから,開発にかかるコストは1億円程度になります。

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 ジェネリック医薬品が,先発医薬品に比べて安いのは開発にかかるコストにこんな大きな差があるからです。

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