武庫川女子大学看護学部 学部長×在学生×卒業生 GroupTalk

いのちに寄り添うプロを目指して。仲間と一歩ずつステップアップ。

授業や病院での実習は大変?国家試験や就職活動はどう準備するの?学生生活ってどんなふうなんだろう?武庫川女子大学看護学部のすべてを在学生と卒業生、学部長が語り合いました。
  • 山本さん4年生

    山本さん4年生

  • 長岡さん3年生

    長岡さん3年生

  • 森定さん2019年卒業生

    森定さん2019年卒業生

  • 町浦学部長

    町浦学部長

基礎を一つ一つ積み上げて5年後、10年後につながる専門性を

長岡さん3年生
3年生

今、臨地実習を行っている最中なのですが、1、2年で学んだ基礎看護技術演習がすごく役立っているのを感じます。採血や清拭など実際に行うケアについて知識を確認しながら技術をしっかり身に付けられたからこそ、実習にもついていけます。

山本さん4年生
4年生

4年までの全部の臨地実習を終えて、基礎が身に付いていることの大切さをさらに強く感じました。1年生の頃に学んだ概論科目も、当時はピンと来ていませんでしたが、実習では、技術だけでなく概論で学んだ考え方が必要だなと実感しました。

町浦学部長
学部長

概論などは、具体的な仕事内容を知らないと分かりにくいところがあるかもしれません。でも、実習や仕事に就いてから「ああ、これのことだったのか」と気づくことも多いはずです。看護の勉強は積み上げ式。5年後、10年後につながると思って、基礎をしっかり学んでほしいと思います。

森定さん2019年卒業生
卒業生

病棟で働き始めると多くの患者さんを担当することになりますが、実習で1、2人の患者さんと向き合ってとことん考えた経験がとても役に立ちます。実習で、患者さんの情報を集めアセスメントして最適なケアを考える、というプロセスをしっかり身に付けておいたからこそ、今、人数が増えても対応できているのだと思います。

長岡さん3年生
3年生

臨地実習は大切ということですよね。まさに今その実習中なのですが、実習をしていると1、2年で習ったことを分かっていない、と気づくことがよくあって不安です。

山本さん4年生
4年生

そこから伸ばしていけばいいんじゃないのかな。私は、臨地実習で一番最初に担当した患者さんの情報を整理するために書いた関連図が、あまりにスカスカで指導してくださる看護師さんに怒られたぐらい(笑)。その後、だんだん患者さんと信頼関係ができて、いろいろ分かることも増えました。実習って、間違ったり失敗したりしながら勉強し成長していける場だと思います。

森定さん2019年卒業生
卒業生

実習では、一人一人の患者さんに深く関わることができます。また、全領域を回るようなチャンスも、就職後にはまずないでしょう。貴重な時間だと思って、自分なりにできることを見つけるようにしたら、次につながりますよ。ただ、マナーは大事にしたほうがいいと思います。

山本さん4年生
4年生

日頃、先生方から、態度が大切だとよく言われていますよね。だから、患者さんを受け持たせていただいているという意識で接し、挨拶や言葉遣いには気をつけるようにしました。

町浦学部長
学部長

看護師にとって大切なのは、知識、技術、態度の三本柱です。知識は患者さんにいいケアを提供するため、技術も患者さんに安心、安全で心地よいケアを受けていただくため。そのどちらもが優れていても、もし態度が悪かったらいくら患者さんのことを考えていたとしても伝わりません。それも、患者さんのためにはならないのです。実習は三本柱の大切さに気づいてもらう大切なチャンス。5、6人の学生に1人の教員がついて、実習先できめ細かにサポートしています。

長岡さん3年生
3年生

思った以上に先生との距離が近くて、安心して実習を受けられています。たとえば、患者さんと会話したけどうまく返せなかった、といったような時に先生に相談すると、「その時にどう思った?」などと問いかけながらどうあればよかったのかを考えさせてくださるんですね。担当する患者さんへのケアについて、自分で整理できるような機会を作ってくださるのが、すごく心強い。学びを深めることができたという実感もあります。

山本さん4年生
4年生

本当に親身になってくださる先生が多いですよね。質問をしやすいだけでなく、分からないことについて時間を割いて一緒に考えてくださったりもして。折に触れて「ここは押さえておいた方がいいよ」などのアドバイスで、実習がうまく進むようにサポートしていただいたという印象があります。

総合大学ならではの幅広い学びと学生同士、学生と教員の絆の深さ

町浦学部長
学部長

看護師になるためには、専門の勉強ばかりでなく幅広い教養を身に付けてほしいという気持ちもあります。共通教育科目などではどのような授業が印象に残っていますか。

長岡さん3年生
3年生

音楽療法について学んだ授業は楽しかったです。音楽学部の先生がいろいろな楽器を持ってこられ、一人ずつ好きな楽器を選んで合奏しました。また、健康・スポーツ科学部の学生の卒業研究のための調査に協力したこともありました。周囲の学生が何を学んでいるのかを知ることができたのも、興味深かったですね。いろんな学部がある武庫川女子大学だからこその経験だと思います。

山本さん4年生
4年生

私はジェンダー科目を学んだのが印象に残っています。ジェンダーとは何か、世の中で何が問題になっているのかを詳しく知ることができたのはよかったと思います。

町浦学部長
学部長

多様な人が生きていることや、他者の理解に役立つという意味でも大切な科目ですね。また、長岡さんが言ったように、いろんな学部があるので、その方たちと交流できる機会があるのも10学部を擁する総合大学ならではです。音楽、健康・スポーツ、食物栄養などの分野は、看護とも関連が深く、生かせる知識もたくさんあります。共通教育科目では幅広い領域をカバーしていますから、ぜひとも意識的に視野を広げ人間を理解するチャンスにしてほしいと思っています。これから入学しようと考えている高校生には、学部の雰囲気も気になると思うのですが、みなさん看護学部での居心地はどうですか(笑)。

長岡さん3年生
3年生

月曜から金曜まで90名の同じ学年の人と、毎日同じ授業を受けたり同じ教室でご飯を食べたりするので、クラスは2つあっても垣根なく90人と話ができるようになりました。3年になるとグループワークがほぼ毎日あるので、それまであまり知らなかったメンバーとも仲が深まるんです。ほぼ、全員知り合い状態(笑)。

森定さん2019年卒業生
卒業生

応援合戦も1年生の時の行事だから、仲良くなるきっかけになりますよね。武庫女の伝統行事(笑)。

町浦学部長
学部長

50年続いているそうですよ。毎年5月の体育祭で、学科ごとに応援のパフォーマンスの出来を競い合うのね。

長岡さん3年生
3年生

はい。4月に入学して1カ月の間に、授業外の時間を使って練習をしなければならないので、SNSなどで連絡を取り合って音楽を決めたり練習をしたり。仲が深まるのは早かったですね。何も賞は取れませんでしたが、やり切った達成感があり、団結が生まれました。

森定さん2019年卒業生
卒業生

私たちは1期生なので、「出てみましょう!」と半ば強制的に出場しました。準備の間は、自分の時間がないことへの不満もあったのですが、終わってみたら楽しかったという思い出しかなかったですね。初参加なので新人賞をもらいましたが、それとは関係なく、高校生に戻った気分で楽しめました。大学でこんな盛り上がり方ができるとは思っていませんでしたね。

山本さん4年生
4年生

私たちの学年は、応援合戦には参加しませんでしたが、やはり仲はすごくいいですね。

町浦学部長
学部長

森定さんたちが4年になった昨年、全学年が揃った看護学部ですが、私は、真面目で素直、明るい学生さんばかりだなという印象があります。それが学部カラーといえるかもしれませんね。

森定さん2019年卒業生
卒業生

礼儀正しさもあるかもしれません。マナーや言葉遣い、患者さんとの関わり方はいい、とほめられたこともありました。先生方にご指導いただいていたことが、知らないうちに身に付いていたのかなと。

町浦学部長
学部長

うれしいですね。教員の言うことを素直に受け入れてくれているからだと思うのですが、それは、私たち教員と学生との密な関係があってこそ可能なこと。自由に教員の部屋を訪問して相談などができるオフィスアワーを設け、4年生の卒業演習では担当教員が一人一人の学生の相談役になります。先ほど実習中のサポートについても話してくれましたが、そういう密なつながりで学生さんを応援していきたいと思っています。

森定さん2019年卒業生
卒業生

私は、臨地実習先の病院に就職したので、時々、院内で武庫女の実習生や先生に出会います。エレベーターの中で会ったりしたときは、めちゃくちゃほっこりしますね(笑)。「頑張っているね」とか「一人前の看護師だね」なんて声を掛けてくださることもあり、少しでも成長できているのかなとうれしくなりました。

就職活動も国家試験も親身なサポートで越えていける

山本さん4年生
4年生

サポートという意味では、就職活動でもすごく面倒をみていただいたなと思います。3年から4年にかけて、臨地実習と就職活動を両立させないといけないのでどうしても気持ちが焦ります。そんな時、各病院が学校に集まってくれる学内説明会で職場の雰囲気を知ることができたのはよかった。気持ちが少し落ち着いたのを覚えています。また、4年になってからは、担当の先生が面接練習をしてくださったり小論文の添削をしてくださったり。メールで状況を聞いてくださったりもして、心強かったですね。

森定さん2019年卒業生
卒業生

実習中なので先生もお忙しかっただろうと思うのですが、小論文の添削では親身になって何度も見てくださって。そういうサポートがあったから、実習をしながらでもスムーズに活動できたのだと思います。

山本さん4年生
4年生

面接は4~6月から本格化しましたが、あまり緊張もせず楽に進められました。友達からもいい報告ばかり聞きましたね(笑)。

町浦学部長
学部長

病院についての情報は全学共通の就職サポート担当よりも学部の教員の方が詳しいので、学部独自に就職サポートを行っています。私たちが最も意識しているのは、学生が何を希望しているのかと、病院がどういう人材を求めているのかのマッチングです。学生の意思をよく確認して、それならこの病院が適している、というような形で薦めています。学生には、なぜその病院を選んだのか自分の中ではっきりと持っておくことが大切だということを早くから伝えています。

長岡さん3年生
3年生

私も山本さんと同じで、学内の就職説明会が就職活動の入口になりました。そこで第一志望の病院を決めたのですが、私のグループはその病院で臨地実習を体験できませんでした。それを先生に相談すると、インターンシップに参加したら、と薦めていただきました。ここに就職したい、と思った気持ちをしっかりと受け止めてサポートをしてもらえる環境があってよかったなと思います。

森定さん2019年卒業生
卒業生

仕事に就いてから思うのは、看護師国家試験という目標に向けて頑張ったからこそ、現場で使える知識になっているんだなあということです。

山本さん4年生
4年生

そう聞くと、勉強のモチベーションが上がります。武庫川女子大学では、専門の外部講師が教えてくれる国家試験対策の授業や定期的な模試があるので、受験準備ができるという安心感がありますね。それに、点数が伸びない人には、どんな勉強をしたらよいのか、先生が個別に相談に乗ってくださるんですよね。国家試験対策に力を入れてくださっているなと、ひしひしと感じています。森定さんたち1期生が合格率100%だったので、後に続かないと、というプレッシャーが大きいのが悩みですが(笑)。

森定さん2019年卒業生
卒業生

先輩がいなくてどのくらい勉強したら受かるのか分からなかったから、学年全体が「勉強しないと!」という空気がありましたね。お昼の勉強会「CJC100」にも多くの人が参加していました。

長岡さん3年生
3年生

「ちりも積もって実力アップカフェ」ですね。私はまだ参加したことがないのですが、確か、どの学年でも参加できるのですよね。「CJC100」の「100」は何の略なのですか。

町浦学部長
学部長

「100%合格」です(笑)。参加してみてね。

森定さん2019年卒業生
卒業生

模試は本番さながらの試験なので、何回も受けることで問題に慣れ、時間配分もつかめます。国家試験は、同じ問題は出ないけれど毎年似たような問題が出るんですね。模試の成績がどうだったということよりも、解答解説をしっかり読んで分からないところに付箋をつけたりして復習したことが、理解につながっていくのを感じました。

山本さん4年生
4年生

毎週の対策講座はもちろん、計算問題や心電図の読み取りなどみんなが苦手なところをピックアップして教えてもらう時間があったりするのがありがたいですね。学校で勉強できるような環境もあるし、自分のペースで取り組めるのがいいです。

長岡さん3年生
3年生

先生からは、「実習期間中に、その実習に関連する科目の対策を行うといい」と言われています。でも、実習期間は毎日やらなければならないことがたくさんあって、なかなか取り組めていません。先輩方はどうでしたか。

森定さん2019年卒業生
卒業生

私は、実習場所までの移動時間を使ったりして、スマホアプリを使って過去問を解いていました。気軽にできてよかったかな。それに、実習に関連する科目の過去問を解くことで事前学習の一つになって一石二鳥でした。

山本さん4年生
4年生

私は、実習中は全然やっていませんでした。ただ、今、国家試験の問題を解いていたら実習のことを思い出すことがすごく多いんですね。そういえば、受け持った患者さんがこんな手術を受けていたなあとか、幼稚園実習では、3歳児クラスがこんなことをしていたなあとか。実習と国試の勉強はつながっているから、実習中に関連科目の勉強をするのは合理的だと思います。あの時にやっていたらもっと楽だったなあと、今、膨大な量の過去問を解きながら思います。長岡さんは、頑張って進めてください(笑)。

町浦学部長
学部長

武庫川女子大学では、今みなさんが話してくれた対策授業や模試だけでなく、入学してすぐの段階から普段の授業などでも国家試験を意識してもらうようにしています。小テストに過去問を使ったりするのもそうですね。4年間を通して、ゴールを意識してサポートしています。また、一人一人に合わせたサポートということにも気を配っています。勉強法や模試の成績、どこが弱いかなどきちんと把握した上で、丁寧にフォローしてきたことが100%合格につながったのだと思っています。もちろん、みなさんが頑張るから成し遂げられることなので、全力でその助けになるという気持ちでいます。

患者さんのために五感をフル稼働。いつまでも成長できる人に

町浦学部長
学部長

それでは最後に、みんなが目指している未来の話をしてもらおうかな。

長岡さん3年生
3年生

臨地実習に行って、患者さんから学ぶことがたくさんありました。それぞれの方の人生についてイメージする力を持った看護師になりたいという目標ができました。

山本さん4年生
4年生

手に職をつける、という感覚で入学した私の気持ちは、基礎看護学実習に行って変わりました。受け持ちの患者さんのご家族から、「あなたがいてくれたから元気に過ごせていた」と言っていただけ、患者さんの力になれたという喜びを感じました。患者さんの気持ちに寄り添う看護のできる看護師を目標にしたいと思います。

森定さん2019年卒業生
卒業生

看護師は確かに忙しいですが、それだけ大きな充実感も得られる仕事です。どのようなケアをしてほしいと考えておられるのか患者さんの思いを汲み取って、患者さんの目線で動ける看護師になりたいと思います。

町浦学部長
学部長

看護は、五感を使う仕事です。目で見たり、触れたり、五感で感じたことから自分で考えて最適なケアを実現することが大事。なぜそのケアをするのか、自分でしっかり考えられる看護師になってほしいというのが一番の願いです。私たち教員は看護に対する熱い思いを持った人ばかり。人も設備も充実した環境を十分に活用して、4年間、身体も心も頭も精一杯動かして看護への強い気持ちを育て、患者さんのためにいつまでも成長できる人になってほしいと思います。

※掲載されている学年は取材時のもの

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Group Talk 学部長×在学生[2019年] 人として、プロとして。すべてが成長の糧になる。