更新日時:2013年3月14日19:30(日本時間)

生活環境学科と生活造形学科では、開講科目としての海外研修を毎年実施しています。

2012年度の海外研修(ヨーロッパ)として、2013年3月5日出発、3月14日帰国で、ロンドン・パリを訪ねました。


現地からのe-mail で報告された研修の様子を、逐次掲載したものです。
             左から、引率の古田助手、西田先生、添乗員さん

 

◆3月5日(火)、関西空港 12:35発 AF291にてパリへ → パリ19:05発 AF1180にてロンドンへ
 現地からの報告 (更新担当:山本)
<写真はクリックすると大きくなります。>
 2013年3月5日(火) 関空よりパリを経由してロンドンへ


10:00  集合時刻より早めに無事に全員が集合し、荷物を預けた後、添乗員・島岡さんより出発前最後の諸注意がありました。(山本)

        ←説明会場の様子。

11:00 出国手続きや手荷物検査も終わりました。
    ここで一旦解散して、必要な物を買い足したり、両替をする時間を取り、11:45に搭乗口に再集合します。(山本)

  

12:25 AF291便は予定より10分早く、無事に出発しました。(山本)

18:00 (これ以降、現地時刻)
    無事に先ほどパリ・シャルル
ドゴール空港に到着いたしました。
    ただ今、ロンドンへのトランジット中です。
    
学生も西田先生も皆さん元気そうです!
    無事にロンドンに到着しましたら、また連絡いたします! (古田)

20:30 無事にロンドンに到着しました。バスでホテルへ向かっています。
    長旅と長い一日で眠たそうですが、体調不良者はおらず皆さん元気です!
    明日以降は写真付きでメールいたします。         (古田)

 

 2013年3月6日(水) ロンドン滞在


13:30  研修初日の午前中はロンドン市内観光へでかけ、
         バッキンガム宮殿やウエストミンスター寺院、ビッグベン、ホースガーズの戴冠式を見学しました。
         教科書や本などでよく目にするビッグベンやバッキンガム宮殿が実際に目に飛び込んでくると、
         皆さんとても感動の声をあげてました。

         また、伝統を重んじるイギリスならではの、騎馬兵や騎馬警察には『カッコいい!』と声をあげていました。
         ウエストミンスター寺院はとても美しい空間でガイドさんの説明を学生たちは熱心に聞きいっていました。
         またウエストミンスター寺院はイギリスにまつわるたくさんの偉人の墓所でもあります。
         中には一般人にも関わらず、152歳まで生きたとされるトーマス・パーさんという方のお墓、
    という楽しいエピソードもあったり楽しい半日観光でした。(古田)

        

午後のプログラムはLetchWorth home visitです。
元インテリアデザイナーで今はガーデンデザインの仕事をされている奥さまが造られたご自慢のお庭と
ご自宅の中を見学させていただきました。

Letchworthはハワードの田園都市論に基づいて約100年前に整備された街です。
当時、150ポンドで小さなコテージを建てるというコンセプトで小さなコテージがたくさん建てられ、
それに増築を重ね、現在の街の姿になりました。

今回お邪魔させて頂いたお宅はイギリスを代表するデザイナー、チャールズ レニー マッキントッシュのデザインにヒントを得た
チェアや、照明器具、テーブルなどがしつらえてあり、学生の皆さんは、いつも生活している住宅との違いに驚くとともに、
うっとりしている様子でした。

ご夫婦もとても気さくな方で、イギリスらしいミルクティーやたくさんのビスケットでおもてなしをしてくださり、
学生もリラックスして慣れない英語で会話をしている様子も見られました。 (古田)

                            

 

 2013年3月7日(木) ロンドン滞在

ロンドン二日目午前のプログラムは、新鋭アーティストの集うハガーストンというロンドンの東に位置する街の
ウォーターハウスレストランを訪ねました。

ここはShoreditch trustという手に職のない人を対象としたユニークな地域活性プロジェクトを行って
非営利団体が運営するレストランで、このレストランもまたそのプログラムの一つとされています。

レストランがある地域はアーティストが集まるオシャレな街という顔と、貧困が進んだ地域という2つの顔を持っており、
レストランではこの地域に住む、何らかの事情で職を得られない人たちが職に着くためのトレーニングを受けて働いています。

その他にも、地域のアーティストとコラボレーションした教育や健康問題などに関するプロジェクトなどの紹介があり、
少し難しい話にも学生の皆さんは熱心に聞き入っていました。

もちろん、この日の昼食はこちらのレストランでいただきました。

     

さて午後のプログラムは有名なヴィクトリア・アンド・アルバート ミュージアムを訪れました。
世界初の万博、ロンドン万博で展示された収蔵を中心に、
衣服や家具など生活に関するありとあらゆるものが展示されており、
ガイドさんの楽しい説明を聴きながら、学生たちは皆、メモをとるなど熱心に見学していました。

二日目のプログラムも無事に終了し、皆元気に過ごしています。(古田)
 

 2013年3月8日(金) ロンドン滞在

ロンドン最終日のプログラムは、世界をまたにかけて活躍されるスチュアード麻子先生による、英国式紅茶のレッスンでした。
実はイギリスではほとんど紅茶が育たないのになぜ、イギリスといえば紅茶というイメージがつくほどまでに親しまれるようになったのか、
歴史的背景や生活の変化などと共にとても分かりやすくレクチャーしていただき、学生は皆興味津々に聞き入っていました。

そのあとは、紅茶を飲む際のマナーを教えていただき、おいしくAfternoonTeaを頂きました。

        

麻子先生には、イギリスとは水が違う日本にお土産にするにはどういった茶葉がいいか、なども教えて頂きましたので、
学生は早速お土産選びに活かせたのではないでしょうか…日本の皆さん、お楽しみに~

その後は思い思いの最後のロンドンを楽しみました。(古田)
 

 2013年3月9日(土) パリへ移動


無事に全員元気にユーロスターにてパリへ向けて出発しました。(古田)

  


一同無事にユーロスターにてパリへ到着しました。

ロンドンとはまた違った街の雰囲気で、皆ドキドキしている様子です。
車窓からはノートルダム大聖堂やオペラ座、ルーブル美術館や凱旋門、シャンゼリゼ通りなど
今まで写真で見たことのあるものばかりが目に飛び込んで来てとても興奮しています。
中でも、エッフェル塔が近くに見えた時の感動と興奮は、すごいものでした。

           

そのあとは、約一時間のセーヌ川クルーズです。夕暮れ時のとてもステキな街の景色に皆、うっとりしていました。
とてもステキな橋がたくさん架かっているセーヌ川ですが、
くぐる時に願い事をすると願い事がかなうと言われている『ポンテ・マリー』をくぐる時には
皆楽しそうに一生懸命願い事をしていました。

今日も一日皆元気に終える事ができました。 (古田)
 

 2013年3月10日(日) パリ滞在

午前はクリニャンクールの蚤の市、午後は装飾芸術美術館、モード・織物博物館を見学するプログラムでした。
クリニャンクールの蚤の市は、アンティーク家具や雑貨などを中心とした蚤の市です。
中心地とは違いとてもローカルな雰囲気の中、
学生は皆お店のおじさん、おばさんとコミュニケーションをとりながら掘り出し物を見つけていました。

午後に訪れた美術館では、マリーアントワネットの時代以降の貴族の衣装や家具、
だまし絵などが展示されており、非常に熱心に見学していました。

その後は思い思いのパリを楽しみましたが、ルーブル美術館やシャンゼリゼなどを楽しんだ人が多いようでした。
凱旋門に登って夜景を楽しんだ人もいるようです。(古田)

  

 

 2013年3月11日(月) パリ滞在

午前のプログラムはパリ18区rue des Gardes界隈にあるファッション、ジュエリーのアトリエを訪ねました。

一軒目に見学したMarcia de Carvalhoは女性の職業支援のためにフランス政府から認められた
パリで唯一の編み物学校も併設されています。
また『親なき靴下』という片一方だけになってしまった靴下をリサイクルしてモノを創るNPO法人でもありました。
靴下とニットがコラボレーションした不思議なコレクションを学生たちは真剣にまた興味深い様子で見学していました。

アトリエがある地域は移民が多く職を得る事ができない人もたくさん住む地域で、
今日見学したアトリエでもそうした職業の支援(あみもの学校)や、
素材のリサイクル(靴下や、有名ブランドからの端切れ)を行うなど
イギリスで見学したウォーターハウスレストランと通じるものがあったように思います。

 

午後のプログラムは、有名なオペラ・ガルニエの見学ツアーでした。
フランスが誇る芸術の殿堂に学生は皆、終始感動のため息と歓声をあげていました。

       

建物の見学がメインでしたが、オペラやバレエの衣装、裏方の仕事も紹介されていたり、
またガイドさんに生活と観劇の事を教えて頂いたりと、皆本当に楽しんでいて
『ここでオペラを観たい!』という声があがるほどでした。

研修も残すところあと1日となりましたが、皆元気です! (古田)
 

 2013年3月12日(火) パリ滞在


早くも研修最終日となりました。
パリのお天気は雪であいにくの大荒れ模様です。
最終日のプログラムはベルサイユ宮殿の見学でした。

ベルサイユ宮殿は王が神様とされていたルイ14世の時代からフランス革命の時代に使われていた宮殿です。
日本では、『ベルサイユのばら』という漫画や映画『マリーアントワネット』の舞台として知られていて、
身近に感じている学生もいたようです。

当時ベルサイユ宮殿はインテリアやファッション、その他の生活において流行の最先端をいっていました。
宮殿内に飾られている数々の肖像画などから当時のフランスの最先端ファッションなども解説して頂き、
皆興味津々に聞いていました。

残念ながら貴族による贅沢な暮らしが民衆の貧困の原因と結びつき、
革命によって断頭台の露と消えた王、ルイ16世と王妃マリーアントワネットでしたが、
それはそれは豪華絢爛な空間に、学生はただただため息をつき、歓声をあげていました。

     

雪のベルサイユを後にし、午後からはそれぞれ皆、最後のパリを楽しみました。

     

最後のディナーは皆そろって、エスカルゴ、魚のムニエル、りんごのクレープというベーシックなフレンチをおいしく、楽しく頂き
無事に全てのプログラムを終了することができました。(古田)
 

 2013年3月13日(水)
12:30  無事に出国の手続きを全て終え、後は出発を待つだけとなりました。
     やはり、二時間のディレイです。
     学生は、空港で買い物できる時間が増えたと喜んでいるほど元気ですので、ご安心ください。(古田)

19:16  結局、六時間のディレイで出発します。今、搭乗完了しました。
     みんな元気にしていますので、ご安心を!
     では飛び立ちます! (古田)

     「遅れが出たためゲート前では航空会社から軽食がサービスされたとのことですので
      お食事は皆様問題なく済まされたようです。」との連絡がJTB様よりありました。(山本)  

 

 2013年3月14日(木) 関空へ帰国


15:10(これ以降日本時間)
    AF292便が無事に関西国際空港へ到着しました。

       

16:30頃
    パリの空港が欠航や大幅な遅れなどにより混乱していたため、
    預けた荷物が届かないというアクシデントがあり、
    その手続き等のため、到着ロビーに出てくるのが遅れましたが、
    みなさん、元気そうな様子で身軽に(スーツケースが無いので・・・)出てきました。

    
    パリの空港での長時間の待機のあとの長時間のフライト、さらにはロストバゲージへの対応など、
    精神的にも身体的にも大変消耗するようなことが続いたにも関わらず、
    皆さんひとことの文句も言わず、とても立派な態度で、朗らかに解散していきました。

         

    参加された学生の皆様、引率の先生方、添乗員さん、皆様お疲れさまでした。  (山本)