1 科目目標
「心」についての知識を教育という仕事に役立てるには、その知識に、普遍性、客観性、信頼性がなければいけない。演習ではそのような本物の知識を獲得する道順をガイドしたい。
2 授業内容
前期は心理学実験実習を行う。簡単な心理学実験および調査を行うことで、研究の方法、倫理を学ぶ。後期は、各自教育実習で感じてきたことを基盤にして、問題設定から文献研究、立案に至るまで卒業研究の計画を立てる。
3 授業計画
<前期> 心理学的な研究の方法を学ぶ
1 精神物理測定法と条件間比較の方法
(1) ミューラーリヤーの錯視実験 ミ1- 器具の作成と測定
(2) ミューラーリヤーの錯視実験 ミ2- 統計的検定
2 学習実験と群間比較の方法
(1) 鏡映描写実験 ミ1- 器具の作成と測定
(2) 鏡映描写実験 ミ2- 測定
(3) 鏡映描写実験 ミ3- 統計的検定
3 心理学調査の基礎
(1) 性格検査の構成 -1- 項目の選定と質問紙作成
(2) 性格検査の構成 -2- 調査データの集計
(3) 性格検査の構成 -3- 因子分析
<後期> テーマに沿った文献講読と発表
1 実習前に心理学テーマの目標を定める
2 実習後、現場で感じたことを議論する
3 各自のテーマに沿って、文献を検索、講読
4 ゼミ発表
5 卒業研究の計画立案
6 ゼミ発表
4 評価方法
出席を最重要視し、授業中に課せられるレポート、発表の内容によって評価を行う。
5 教科書
なし
6 参考書
なし
7 留意事項
演習では自分の意見や疑問を積極的に発言すること、そして仲間の意見をじっくり傾聴する姿勢を期待する。
|