発達心理学

シラバス

1 授業目標
大人はよく「今時の若い者はノ」と言う。こんなことが言えるのは、その大人が昔の自分を忘れているからであろう。しかし、未熟だった「過去の自分」がどのような道筋で今ある姿になったのかを理解することは、「現在の自分」を理解に非常に重要である。本講義の目標はまさにそこにある。

2 科目内容
人間が生まれてから死ぬまでの発達的変化に関する心理学的知見を概観する。生理的な発達(反射、運動、知覚を含む)、パーソナリティーの発達、対人関係(両親、きょうだい、友人など)の発達、知性の発達を個別に概説した後、乳児から小学生までの発達の様相をまとめて描き出したい。心理学的実験および調査で得られたデータを多数提示する。

4 評価方法
授業中に課せられるレポートの得点と、定期試験の得点を合わせて評価を行う。

5 教科書
 なし

6 参考書
山本利和編『発達心理学』培風館

7 留意事項
参考資料として、多くの図表、絵、ビデオ、映画などを使用し、五感すべてを使った理解を目指す。授業は双方向コミュニケーションであるので、積極的な参加を期待する。
3 授業計画
1 導入 (1) 授業を始める前に
(2) 発達心理学とはどんな学問か?
(3) なぜ発達心理学を学ぶのか?
2 知覚の発達 (4) 子供に世界はどう見えるか?
3 認知の発達 (5) Piagetの認知発達段階
(6) 心の理論
4 感情の発達 (7) 愛着と「やる気」
5 性格の発達 (8) 子供の性格をどう測る?
(9) 性格の形成と両親の影響
6 社会性の発達 (10) 人間関係の中で育つ
7 発達上の問題 (11) 子供に見られる心の病気
8 まとめ (12) 発達心理学をどう活かすか?

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