第6回 我々が、見ているのはありのままの現実か

−知覚心理学ー

2002/5/16

今回は、知覚、なかでも「見ること」と心とのかかわりを考えます。

まず「illusion(錯視)」をたくさん紹介しました。

錯視がおもしろいのは、「わかっているのにどうしてもそうは見えない」ということです

これは我々が脳で行われてる視覚情報処理のすべてをモニターできてないことを示しています。

「ないものが見える」主観的輪郭も同様に要素に分解する視覚情報処理の特質がよくわかります。

また、「わかっていれば見える」ドットパターンや「見たいものだけ見える」図地反転図形や多義図形は、

知識が知覚に及ぼす影響の大きさを示しています。

これを機会に「見えること」と「存在すること」の関係を考え直してみてはどうでしょうか?

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Books

錯覚の心理学

椎名健

講談社現代新書

1995年 \650

冷淡な傍観者

ラタネ ダーリー

ブレーン出版

1997年 \1900

社会的ジレンマのしくみ

山岸俊男

サイエンス社

1990年 \1450

服従の心理ーアイヒマン実験

ミルグラム

新潮文庫

1995年 \3107

世界がもし100人の村だったら

池田香代子 ラミス

マガジンハウス

2001年 \838

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