1 授業目標
誰もが知るように、「人に何かを教える」という作業は非常に難しい。「教えるべき内容」を知ることはもちろんだが、「教える対象」や「教える方法」に関する知識も欠かすことはできない。本講義ではそのような知識を伝えることを目的とする。
2 科目内容
教育心理学には、教育の現場(学校だけに限らない)に関わる様々な心理学的現象が含まれている。大きく分けて、記憶や知識の構造を学ぶ認知心理学、学習や動機づけについて学ぶ学習心理学、知性や感情の継時的変化について学ぶ発達心理学、学級経営や人間関係について学ぶ社会心理学、児童生徒の心の悩みやカウンセリングについて学ぶ臨床心理学などを扱う。
4 評価方法
授業中に課せられるレポートの得点と、定期試験の得点を合わせて評価を行う。
5 教科書
なし
6 参考書
鎌原雅彦・竹綱誠一郎著『やさしい教育心理学』有斐閣
7 留意事項
参考資料として、多くの図表、絵、ビデオ、映画などを使用し、五感すべてを使った理解を目指す。授業は双方向コミュニケーションであるので、積極的な参加を期待する。
3 授業計画
1 なぜ教育心理学を学ぶのか?
2 効果的な授業をするために
ィ 記憶
ィ 学習 −人は誉められて賢くなる−
ィ 動機づけ- −生徒のやる気を引き出す−
3生徒を正しく評価するために
ィ 何のための評価
4生徒の心を理解するために
ィ 性格とは何か?
ィ 性格の測定
5生徒の心の問題に対処するために
ィ クラスという小さな社会
ィ 心の病気
ィ 現場の教育問題
6まとめ
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