住の科学 西田  徹
授業目標:  住まうことに関して取り扱わなければならない事柄は山のようにある。その一つ一つを全て見て行く訳にはいかないが、人間がどの様に環境と関わっているかを知ることが基本にある。日々の日常体験をもとにした実感のもてる住環境計画について一緒に考えていくことを目標とする。
科目内容:  住環境は、我々にとってとても身近な生活環境である。もし、住環境が不快であれば、一時であれ最悪の気分を味わうことになる。その原因は様々だ。建物や家具や内装に問題がある場合もあれば、空調が壊れていて不快になることもある。たまたま部屋にいる人数が多すぎて不快に感じることもある。また逆に、理由はわからないが何時間でも座っていたい様な居心地のいい場所もある。じっくり考えると快適に住まう方法はきっとあるはずである。それをみんなで探りたい。
授業計画:  毎回テーマを設定し、そのテーマをもとにみんなで考え、手を動かす。テーマは必ずしも住居に留まらない。都市や地球環境に及ぶこともあるが、基本は人間を中心に環境を考えることにある。
1 住環境は誰のためにあるのか
2 自分でちゃんと環境を構築していないから生活が楽しくならないのではないか
3 自分の世界を描く簡単な方法はあるか
4 環境決定論ではない
5 環境移行(かんきょういこう)って悲しい
6 必要活動・任意活動・社会活動、どれが一番多いですか
7 動線計画を考えたことはありますか
8 プライバシーとプライベート・スペースとの関係はどうなっているの
9 都市における公共性、住宅における公共性を考える
10 インテリアの安全性を考える
11 阪神間に住まうことを考える
評価方法: 筆記試験は行わない。出席点(10点)と講義中のレポート点(8回で70点)、宿題レポート点(2回20点)とで評価する。
教科書: プリントを毎回配布する。
留意事項: 講義には連続性があるので、授業には毎回必ず出席すること。