感覚計測学 平松 幸三
授業目標:  衣服や住居さらには環境の質を評価するとき、感覚による計測が避けられない。事象のなかには現段階では、物理的あるいは化学的な計測の不可能なものもある。感覚計測の重要な理由である。本講では、感覚計測にあたって必要な基礎的知見を講述する。
科目内容:  感覚計測に必要な基礎的知見として精神物理学の諸概念と得られたデータの計量的処理法について講述する。
授業計画: 1 感覚計測概論:感覚計測とは何か。感覚計測の沿革。感覚計測の学び方。
2 感覚研究の問題点:定性的側面と定量的側面
3 精神物理学の諸概念(1):尺度、閾、ウェーバーフェヒナーの法則
4 精神物理学の諸概念(2):定数測定法
5 計量的処理法概論:感覚の計量的取り扱い上の注意事項
6 計量的処理法(1):判断と数量化の主体。データの特質。
7 計量的処理法(2):2点比較法。3点比較法。
8 計量的処理法(3):2点比較法。3点比較法の実際。
9 計量的処理法(4):閾値測定の実際。
10 計量的処理法(5):一対比較法。
11 計量的処理法(6):一対比較法のデータ整理。
12 パネル:パネルの定義。パネルの属性。パネルの訓練など。
評価方法: 試験期間中に筆記試験(100点満点)を実施する。