| 教育行政学 |
| 授業目標: | 教育行政学の視点より、@教育に関する社会的・制度的又は経営的事項に関する講義を通して、主にA初等教育〔小学校及び幼稚園教育〕の実践的基礎理論を学修すること。 |
| 科目内容: | 教育行政学は、教育学と行政学との重畳するところに成立する学問である。教育学が、本来、自由な個人と個人との関係において普遍的文化的価値を媒介として展開される教育作用を中心に研究する学問であるとすれば、教育行政学は、そのような教育作用に対して国家および地方の権力、つまり公権力により加えられるところの、教育行政作用にかかわる諸事象を取り扱う学問であるといえよう。その具体的な領域については、下記「授業計画」の4に示した通りである。 |
| 授業計画: | 1 教育行政学とは何か (1) 教育行政学の成立・発展過程をかえりみる。さらに教育学と教育行政学との関連性について講述し、教育実践の構造における教育行政の位置を明らかにする。 (2) 教育行政学研究の最近の動向について紹介する。 2 教育行政の歴史と現状と未来 (1) 近代公教育制度の史的形成過程について講述し、その過程において教育行政が果した役割について考察する。 (2) 戦後教育制度と行政の構造並びにその特質について考察する。 (3) 我が国における教育改革の動向について考察する。 3 教育行政の基本構造 (1) 教育行政の基礎としての教育法と教育政策について、その原理的・体系的解説を試みる。 (2) 教育行政の対象としての教育法と教育制度について、以下の観点より講述する。 a 公教育の理念とその制度的発展 b 教育制度の構造類型と社会・経済的機能 c 教育制度に対する教育行政の主要課題 (3) 教育行政の組織・様態および過程について解説する。 4 教育行政の諸領域とその課題 (1) 学校経営と教育行政 (2) 教職員の制度と行政 (3) 教育課程と教科書行政 (4) 私立学校とその行政 (5) 就学前教育とその行政 (6) 障害児〔者〕教育とその行政 (7) 生涯学習と社会教育行政 (8) 教育計画と教育行政 (9) 教育費の構造と教育財政 (10) 高等教育とその行政 5 国際的視点より、諸外国における教育制度と行政について概観し、もって各国の特徴並びに改革の動向を明らかにする。さらに、わが国の場合との比較考察を試みる。 6 以上の講義内容を踏まえ、現代社会における教育と教育行政をめぐる諸問題を整理し、21世紀へ向けての展望を、受講者とともに模索したい。 |
| 評価方法: | 1.平素の出席・学習状況 2.配布資料やVTR教材に関する小レポートの提出状況 3.後期試験の成績により、総合的に評価する |
| 参考書: | 上原貞雄編『教育行政学』福村出版 |
| 留意事項: | なお講義に際しては、日本国憲法〔憲法学〕をはじめとする社会諸科学並びに他の教職関連科目との連関性を考慮しつつも、受講者の専攻・ニーズに応じ、「教育に係る社会的・制度的かつ経営的認識」が幅広く形成されるよう留意したい。 |