日本舞踊 安田由基子
授業目標:  日本古来の伝統芸能である日本舞踊を基本から習得することにより、礼儀作法を身につけさせ国際化時代にふさわしい女性たらしめんとするものである。
科目内容:  四百年もかけて守り育てた日本人の文化遺産である“日本舞踊”を通して、豊かな心・人を思いやる気持ち・正しい礼儀作法・美しい動きなどを身につける。
 日本舞踊の稽古は、まず礼儀作法から入り、着物の着方、立ち居振る舞いを覚え、そしてわらべうたを中心に踊りに親しむ。
 難しい、わからないと思わず一緒にはじめてみませんか。
授業計画: 1 日本舞踊の基礎
 (1) 日本舞踊の歴史と基本用語の学習
 (2) 礼儀と着物の着付け
   日本舞踊を学ぶにあたっての礼儀・姿勢・お辞儀・立つ・座る等
   まず着物(浴衣)の着付けから始める
 (3) 扇子・袖の扱い方の基本
 (4) 拍子のとり方の基本と応用
   「結んで開いて」のわらべ唄により色々な拍子のとり方を学ぶ
   応用として「ちょうちょ」をかっこをつけて踊る
 (5) 動きの基本
 歩く・滑る・回るなど主として女踊りの基本的な動きを「通りゃんせ」・「荒城の月」・「まりと殿様」などのわらべ唄や歌曲により習得する
2 「さくら変奏曲」を踊る
  以上の基本を踏まえて小作品である「さくら変奏曲」を踊る
3 前期は「祇園小唄」、後期は「赤とんぼ幻想」を踊る
   前期は京の舞子になってみやびやかに踊り、後期はなつかしい赤とんぼの歌に合わせて踊る
4 着付けと帯結びの学習
   お洒落結びとアレンジ結び
   着付け前の準備と着たあとの始末
   着くずれの直し方
   着物のたたみ方
5 舞踊譜の学習
評価方法: 平素の取り組み姿勢、出席状況を参考にして、基本の動きや小作品を踊らせて評価採点する。
教科書: プリントを配布
参考書: 花柳千代『日本舞踊の基礎』東京書籍
留意事項: 初心者を対象とするが経験者も可。初日より浴衣、半幅帯、腰紐2本、足袋または白ソックスを持参のこと。(浴衣・帯は相談に応じます)