日本文学史UA・UB 辰巳 都志
授業目標:  日本文学の流れを知ることにより、文学の意味を大系づける。
科目内容:  明治維新後、急激な西洋思想の流入により、日本の近代文学は黎明期を迎える。啓蒙思想を皮切りに、写実主義に始まった日本近代文学は、明治三十年代、自然主義の勃興によって、特異な発展をとげていく。その「歪み」の原因をさぐり、また自然主義に対抗する形で発展していった、大正、昭和初期の様々な文学思潮の流れを、著名な作品をひいて考える。
授業計画: 前期
1 近代以前の文学
2 啓蒙時代から近代小説のあけぼのまで
3 浪漫主義
4 観念小説
5 自然主義の勃興
6 自然主義の発展
7 自然主義の限界
8 余裕派・森鴎外
9 余裕派・夏目漱石
10 永井荷風の功績
後期
1 耽美主義・谷崎潤一郎
2 明治から大正へ
3 新思潮派・芥川龍之介
4 白樺派・志賀直哉
5 白樺派・有島武郎
6 「青鞜」派・平塚らいてふ、など
7 大正モダニズム
8 プロレタリア文学。小林多喜二など
9 新感覚派・横光利一
10 新感覚派・川端康成
教科書: 山田有策『近代文学T』学術図書出版
参考書: たつみ都志『読んだ気にさせる小説構成表』(授業時間に頒布する)