生化学実験 田代  操
授業目標:  生化学や関連分野で学習した知識を基礎として、生体物質の取り扱いについて修得するとともに、個体の生化学的知見と生理状態との関連を把握する。また、最近の分析手法や技術を取り入れながら、生化学分析技術の理解を図る。
科目内容:  体内における代謝の動向を反映する尿と血液について、それらの成分の定性と定量を行う。また、絶食や摂食などの生理的条件の異なる動物に関し、それらの肝臓の成分(タンパク質、核酸、グリコーゲンなど)を定量する。さらに、肝臓の酸性ホスファターゼを題材として、酵素反応速度に影響を及ぼす2、3の因子について検討し、酵素反応動力学の初歩を経験する。
授業計画: 1 実験の基礎知識
2 尿中成分に関する実験
3 血液成分に関する実験
4 肝臓の生体成分に関する実験1
5 肝臓の生体成分に関する実験2
6 酵素に関する実験
評価方法: 平常点(20点)とレポート(5回、80点)とで評価する。
教科書: 谷口巳佐子、奧田義博編『生化学実験』講談社サイエンティフィク