解剖生理学実習 堀江  登
授業目標:  解剖生理学の講義では多くの内容について学習した。各項目についてその知識をより深く理解し、体得することを目的として実習する。
科目内容:  解剖生理学の講義で得た知識を実習によって確認し、より生きたものとして身につけることを目的として行う。
 解剖学実習として、小動物(ウシガエル・ラット)と中型動物(家兎)の解剖、さらに人体模型と組織標本の観察を行う。
 生理学実習として、神経・筋肉系(機械的刺激・イオンの作用・麻酔・刺激の閾値・疲労)、摘出心臓を使った循環器系(摘出心臓標本の作成・イオンの影響・自律神経支配)、循環器系(血圧・心拍数・心音)、呼吸器系(化学的調節・神経性調節・反射性調節)、血液(比重・ヘマトクリット値・赤血球数と白血球数の計測・塗抹標本の作製と観察・赤血球膜の浸透圧抵抗・血液凝固・線維素溶解現象)、消化器系(胃液と腸液のpHとプロテアーゼ活性の測定・アミノ酸の吸収)、感覚器系(味覚の受容器の分布・閾値の測定・味の対比効果知覚点の分布・2点弁別閾)、体温調節に関する実習を行う。
授業計画: 1 顕微鏡の取り扱い方の説明と顕微鏡による組織標本(胃・肝臓・膵臓)の観察
2 組織標本(心臓・脾臓・肺・腎臓)の観察
3 神経・筋肉系(神経筋肉標本に対する刺激実験)
4 感覚器系と体温調節に関する実習
5 消化に関する実習
6 吸収に関する実習
7 血液に関する実習(有形成分)
8 血液に関する実習(血液凝固・線維素溶解現象)
9 循環器系(摘出心臓に対する刺激実験・血圧)に関する実習
10 泌尿器系に関する実習
11 呼吸器系に関する実習
12 実習のまとめ
評価方法: レポート点(100点)から、欠席(3点)・遅刻早退(各1点)と受講態度の悪い場合(最大10点)を減点する。
教科書: 堀江登著『解剖生理学実習書』
参考書: 山王義一他著『解剖生理学』光生館、藤田恒夫他訳『人体組織図譜』南江堂
留意事項: 実習前に授業で使用した教科書と実習書を読んでおくこと。