親になること・親であること 田中 洋子
授業目標:  将来、心身ともに健康な子どもに育てるために、親としてどのように子どもに関わればよいかを考える。
科目内容:  現代は「次代を育てる」基本となる集団(家族)が揺らいでおり、子育てがこれまでになく難しいものになっている。子どもの成長が順調に思える時には、子どもの存在が親にとって非常な喜びとなる。しかし、子どもはいつも親の願い通りには育ってくれず、時には子どもの存在を疎ましく思うこともある。妊娠して親になることは容易であるが、子どものよりよい成長のために、よい親であり続けることは難しい。これから親になるであろうみなさんと一緒に、心身ともに健康な子どもに育てるための親の在り方を考えたい。
授業計画: 1 親になること・親であること
 子育ては1+1=2にはならない。個性をもつ親が個性をもつ子どもを育てるためには、何が大切であるかを考える。
2 胎児期の子育てを考える
 子どもは母親の胎内でめざましい成長をする。その時期を母親としてどのように過ごせばよいか、また、父親はどのように関わればよいかについて考える。
3 乳児期の子育てを考える
 1歳までの子どもの成長に、親としてどのように関わればよいかを考える。
4 幼児期の子育てを考える
 幼児期の発達段階をふまえて、心身ともに健康な子どもに成長するように、親はどのように関わればよいかを考える。
5 児童期の子育てを考える
 子どもを船に例えると、親は港である。近い将来、大海原に船出するための準備期間である児童期は港から少し離れては戻っていく経験を積む大切な時期である。この時期に親としてどのように関わればよいかを考える。
6 思春期の子育てを考える
 子どもは自立と依存に悩み、揺れる時期である。親からの独立を願いつつ、困ったときには親に頼ろうとするこの時期に親としてどのように関わればよいかを考える。
7 新聞にみる家庭教育論
 家庭の教育力が不足していると言われている現在、家庭教育に関わる新聞 記事も多い。いろいろな新聞を読み比べながら、家庭教育の在り方を考える。
8 親を楽しむ
 「親が変われば子どもも変わる」と言われる。ゆとりをもって子育てをし、親を楽しむためにはどうしたらよいかを考える。
評価方法: ポートフォリオ(50点)とレポート(50点)とで評価する。